フィリピーナと共に
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2009年04月01日

初めてのフィリピン セブへの旅立ち6

「please turn off the light」(電気を消して!)

「ハ?」

「light!」(電気)

「ア〜、オーケー」

唐突に電気を消してと言われて、部屋の明かりを落とした。
完全に彼女のペースで物事が進む。
暗闇の中で、二人の男女がベッドの上で、お互い上を向いてただ黙っている。
次の日の朝は早く起きなければならないのに、とても眠れる状況ではない。

すると彼女は、突然優しく小さな声で

「its ok」

とポツリと言った。
見るとジェニーは眼を閉じながら、体を上に向けたまま、いいよと言っている。

さすがの僕も、ここで全てを察した。
いや、薄々感づいていたのだから、確信を持ったというべきだ。
やはりそうだ。彼女は体を売るためにここに来た。

僕は妻も恋人もいない。何も障害はない。彼女もきっとお金が欲しいのだ。
それでも、もっとずうずうしく迫ってきてくれるのなら、フンギリがつくのだが、何か悲しそうな雰囲気が漂っている。

彼女の態度は
(ほんとは、すごくいやだけれど、いいわよ、どうぞ)
と言っている。

(やっぱり、だめだ!)
ここで手を出すと、何か大切なものを失うような恐怖感がまとわりついている。
いや、もしかしたら、ただ格好をつけたかっただけかもしれない。
お金がもったいないわけではなかった。まだ手持ちのお金は十分にある。
しかしその状況で、突然獣に変身することは、自分のプライドが許さなかった。

もし僕が英語を話せるのなら、そんな自分の気持ちを説明できた。しかしできなかった。
ここは態度で示すしかない。
僕は彼女に背を向けて、寝るふりをした。
しかし彼女が僕の背中でささやいている。

「you don’t like me?」(私のこと、きらい?)

「No! I like you」(そんなことないよ。あなたのことは嫌いじゃないよ…)
※読者の方へ。この英語、ほんとは少しおかしい…。

次の瞬間、彼女が自分の唇を、僕の唇に重ねてきた。
あくまでも軽くゆったりとした、断続的なキス。
捕まえたかと思うと逃げてしまい、追いかけるのをあきらめると、また挑発してくる。
そんなキスだった。
まだあどけなさが残る彼女が、自分の体を細い腕で支えながら、二つの手で僕の頬を優しく包んでいる。
そして僕も彼女の体を抱きよせてしまった。

禁断の果実を一旦口にしてしまった僕は、いつの間にか没頭していた。
しかし彼女の反応は最低限のもので、ほとんど受身の、事が終わるのをじっと待っているようなものだった。
終えた後の僕にも、後悔の念が残っている。

愛のないセックスとは、こんなに後味が悪いものだということを、実感した。
いや、しかし、これから愛が芽生える可能性もある。これは単なる始りにすぎないかもしれない。
自分の中で言い訳を繰り返す。
しかしその後、僕はもっと大きな虚無感を味わい、そんな想いは吹っ飛んでしまう。

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この記事へのコメント
はじめまして〜。拝見させてもらいました。
僕も全くと言っていいほど、同じ経験をしています(笑

今は、もう慣れていますし、しっかりお断りできるしナンパも出来るんですけどね(汗

私のブログも良かったら見てください。これからも宜しくお願い致します。
Posted by sweethome at 2009年04月01日 17:20
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