フィリピーナと共に
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2015年04月05日

738.為替レート

 最近面白いコメントを頂いた。
 『もしかして、あなたは・・・』
 結局そのコメントに触発される形で、久しぶりに更新原稿を書き出したのだけれど、僕はこのコメントの続きが気になって仕方がない。
 その続きは何か、色々と想像してしまうのだ。もしかして、あなたは、
-既に亡くなっているのですか?
-もうブログを止めてしまったのですか?
-離婚してしまったのではないですか?
-新しい恋人ができたのではないですか?
-リンゴをかじると歯茎から血が出ませんか?
-イスラム教徒になってしまったのですか?
-日本に帰ってしまったのですか?
-痴呆になってしまったのですか?
-寝たきりになってしまったのですか?
-心が病んでいるのではないですか?
-アンダーグランドの人ですか?
 この自分の想像に対する答えは、いずれもノーだ。他にもある。
-腑抜けですか?
-腰抜けですか?
-@&%$さんではないですか?
-超多忙ですか?
-早漏ですか?
-貧乏ですか?
 これらに対する答えは、微妙だ。もし「@&%$さんではないですか?」であれば、かなりどっきりである。

 正直に話せば、最近とても忙しい。仕事でもプライベートでも。
 最近こちらで車を運転するようになったので、仕事を何時まででもできるようになってしまった。結果、忙しくてやることが腐るほどあるから、帰宅時間が深夜近くになることが普通になった。
 車は会社支給で、運転免許証は、フィリピンの免許証をマレーシアの免許証に書き換えた。
 車のおかげで便利になって、不便になった。どちらかといえば都合のよいことが多いけれど、歩きが減ったせいで、健康面ではマイナスだと思っている。
 プライベートでは、いろいろな人(友人含む)とのやり取りに忙しい。遅い時間に帰宅してから、夕食を作り、それを食べ、食後のコーヒーを飲みながら誰かの相手をしていると、大体夜の二時くらいになっている。
 休日はできるだけ身体を休めようと努力しているけれど、家の中の掃除や洗濯、朝の市場での買い物、ウイークデーの夕食用下ごしらえ(例えばチャーハンに使うチャーシュー作りとか、ポテトサラダを作るとか、ミートソースやカレーを作るなど)などはしっかりやっている。家のことをきちんとこなすと、気力が充実するから不思議だ。土日の二日間、ベッドの上でだらだら過ごすより、この方がずっと心身共に休まる気がする。
 それらを終えて、残った時間でいろいろなことをする。例えば小説原稿書きとか、コンド備え付けのサウナに入り、その後プールサイドで横になって風を浴びるとか、コーヒーを飲みながら本を読むとか、等々。
 
 最近ホットなニュースといえば、今月家族が、マレーシアに移住することだ。
 毎年子供の学校のサマーホリデーで、四月、五月のほぼ二ヶ月間、家族がマレーシアを訪れていたけれど、なぜか今年は、ここに来るのが四月の月末辺りとモナが言っていた。
 なぜ今年は遅いのか、おそらくモナに、何か外せない用事でもあるのだろうと僕は思っていたが、つい先日の会話で、彼女たちがここに移住するつもりでいることが分かって僕はすこぶる驚いた。
「行きは四月の@@日でいい?」
「いいよ、で、帰りはいつにするの?」
「十二月くらいにしておこうかなぁ」
「なんで十二月? 六月じゃなくて? しかも『くらい』ってどーゆーこと?」
「え? どうして六月なの? もうそっちに住むよ。なんでまたフィリピン帰る?」
「いっ、いや、でもさ、子供の学校はどうするの? こっちの学校が始まるのは九月だって言ったじゃない」
「だからそれまで子供の学校はお休み」
「えー、そうなの? まあ、あなたと子供がそれでいいならいいけど」
「私たちがそっちに住むの、あなた、まだアクセプト(同意)じゃないの?」
「いや、早めに来た方が、学校も一緒に見て選べるから、その方が都合がいいよ。ユリはまだいいけど、ベルは本当にそれでいいの?」
「いいわよ。今度の休みは長いねってベルが言っていた」
「それじゃあ子供の勉強机やベッドも用意しなきゃねえ」
「わたしのプライオリティー(優先)は、勉強机じゃなくて、ダイチのクリーブ(子供を入れておく四角のベッド。壁があるのでその中にいれば安心)よ。それがないと、料理も洗濯も掃除も大変だから」

 そして昨日は、携帯の話題にもなった。
「あなたとベルの携帯電話、シムフリーじゃないでしょう? どうする? フィリピンでフリーにできる? それともこっちで買う? レノボのスマホは一つキープしているけど」
「フリーにするのにいくらかかるか聞いてみる。ベルのアイフォンは調子が悪いみたいだから、どうするかな」
「こっちでもフリーにできるか、いくらかかるか聞いてみるよ」

 よって僕は昨日、ダイチのクリーブとみんなの携帯を、ショップに見にいった。そして、自分の携帯を買い換えたくなってしまった。クリーブは二百リンギットプラス(六千円から七千円)で、まあまあのものが買えることが分かった。携帯は、千五百前後(三万円)を出せば、結構よいものが買えることも分かった。
 買い物でもシャワールームが二つ本格稼動することになるので、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンドソープ、歯磨き粉、歯ブラシ、トイレットペーパー、ボックスティッシュなどの生活用品をあらためて揃えた。それに、閉め切っていたクローゼットを全開にしエアコンを付ける、冷蔵庫、クローゼット関係の全てに炭の臭い取りを設置する、ベッドシーツの確認、子供部屋の本棚の整理、カーペットの洗濯や掃除などを始めている。
 昨日は、不要なペーパー(仕事関係、ちらし関係、郵便物、変な名刺)を忘れないうちに全て捨てた。不要なものはまだありそうで、それは来週辺り、本格掃除をする。とは言うものの、昨日は冷蔵庫の上にたまった埃まで綺麗にするほどの掃除をしたので、面倒なことはもうあまり残っていない。
 買い物は、シャンプー等でもいっきに買うとかなり高いので、九月から本格移住するなら、毎月ちまちま買い揃えていこうと思っていたけれど、悠長なことはいっていられなくなったから、予定外の出費になっている。(ちょっとした生活用品プラス食料で、すぐに一万五千円くらいになってしまう)
 それでなくても最近は、リンギットが安いために、フィリピンへの月送金が円換算で以前より三万円ほど多くなっている。為替の変動は、本当にばかにならない。逆に、最近の円安で、円換算による僕の給料は『こんなにもらってねーぞ』と言いたくなるほど随分高くなった。日本に出張する際は、以前より単行本を数冊余計に買える。

 そういえば、最近円安に対する苦情の記事をちらほらとブログ等で拝見する。僕もリンギット安になれば送金は苦しいけれど、為替はミクロの視点ではなくマクロの視点で議論しなければならないと思いながら読ませて頂いている。
 安倍政権施策の円安誘導は、百害あって一利なしのような話は、やはり間違いだろうと僕は思っている。経済の原理原則から、僕の意見は以下のようなものとなる。
 まず、政策としての円安にクレームをする人は、円高や円安になるのはなぜか、きちんと答えられるだろうか。次に、円安や円高が何を意味するか分かっているだろうか。物価と為替の関係、国民全般への為替の影響はどのような繋がりでどうなるのかを、理解しているだろうか。
 結論として、今の日本に円安は必要なことだと僕は思っている。日本は長い間、デフレで苦しんだ。物が安くなっていいではないかという人は多くいるが、そんな人は、物が安くなって給与も減っていることに気付くべきなのだ。そして、長いデフレ環境で、日本の雇用条件が大きく変わってしまった。年功序列賃金が壊れ、賃上げがなくなり、正規雇用、生涯雇用制度が大きく減退した。
 それが今の円安傾向で、大卒採用率が上がり始め、少しずつ修復の兆しが見え始めている。変貌を遂げた雇用条件の復活はかなり難しいかもしれないけれど、デフレからインフレ基調に変わろうとしているのだ。今こそ、金融緩和(お金をどんどん市場に出す)の手を緩めてはならないと僕は思っている。
 円安やインフレに苦言を呈する人たちは、かつて日本が経験したインフレの恩恵を、すっかり忘れてしまったのではないだろうか。清水の舞台から飛び降りるつもりで購入した住宅ローンが、賃上げのおかげで、気付いたらすっかり微々たるものになったという人はたくさんいたはずだ。
 かつては世界トップ水準だった日本の物価は陰りを見せ、今はシンガポールに行くと何もかもが高くて逃げ出したくなるほどである。しかしシンガポールの人たちは、それに見合った給与をもらい、そこで生活をしているのだ。そこで生活をする人にとっては、物価と給与の上がり方が見合えば生活水準は横ばいだけれど、いざ他の国に出向けば、他の国の物価をとても安く感じることになる。それを日本人は、たくさん経験してきたはずだ。デフレと賃金低減は、その逆になるということである。
 円安傾向は、円がたくさん流通していることを意味し、そして同時に、投資家が円を手放す傾向になっていることを意味する。これはどちらも、円の価値が下がることを意味し、つまりインフレ基調のベースとなる。(つまり、お金の価値が下がる =物の価値が上がる。土地や物の値段があがり含み資産は増える。デフレ下では随分資産が減少した)投資家が円を手放し、その向け先は株などに向く。一般の人も、価値の下がる現金を持っているより、物を買ったほうがよいというマインドになる。企業の売り上げが伸び、投資家が株を買う、そして株価が上がる。すると企業の含み資産が増え、バランスシート上随分楽になる。これが新しい開発投資に繋がり雇用も増える。おおざっぱに言えば、これが戦後の日本の成長過程で起こってきたことではなかったか。
 日本は国債を発行し過ぎて、借金大国という人もいる。国が借金を返せない状態をデフォルトというが、日本はそんなことにはならない。日本は福沢さんを、ばんばん印刷すればいいだけの話だからだ。記憶に新しいギリシャやアルゼンチンが経済破綻を起こしたのは、それらが固定相場制を選択していた国で、お札の印刷に限度があったせいである。日本は変動相場制だから、お札の印刷はいくらでもできる。それに、国債を発行すれば、その分日本の資産はどこかで増えているということも念頭に置くべきだ。例えばAという銀行が国債を購入すれば、国の借金は増えるけれど、Aという銀行の流動資産はその分増える。だから日本国のバランスシートを見れば分かるけれど、九百兆を超える負債がある代わり、それに見合う資産も潤沢にあり、バランスシート上の負債額ははるかに小さい。(日本国債の引き受けては九十五%が日本国内)最近の(資産 - 負債)は、マイナス三百兆くらいだと思われる。
 国債発行で、日本人一人当たりの負債がいくらになるとマスコミは騒ぐけれど、別の言い方をすれば、日本人一人当たりの資産がいくら増えたということも言えるわけである。そして差し引き分がトータル資産や負債になるけれど、この純然たる負債を作っている一つが特殊法人というやつで、これに手を打てば、財政的に日本はもっと良好な状態になるはずだ。
 更に日本の国債格付けが下がったと騒ぐ人やマスコミがいるけれど、日本の国債利回りは世界で一番低いはずだ。それでもしっかり売れるということは、安全に現金化できる流動性資産として、日本国債の市場信用度は世界一高いことを意味する。信用のない国の国債利回りを確認してもらえれば、それは異常に高く、ハイリスクハイリターンの商品として信用性に欠けるということが一目瞭然だ。だからアメリカの格付け会社など、まるで信用できないということがよく分かる。市場の評価は、日本国債が依然として最高ランクだ。
 とにかく今は、国債を発行してでも、現金を市場にどんどん流通させていくべきときだ。このチャンスを逃せば、日本は再び、デフレ下で苦渋を味わうことになる。
 一つだけ誤解を招かないように言うと、日本はアメリカ政府の意向を気にし、対米ドルの為替レートをある幅で調整している節がある。これは投資専門家の中では常識で、本来需要と供給の自然原理にゆだねられるべきものに、意図的なコントロールが入っていることは、ここでお伝えしておきたい。

 一つのコメントから、随分話が脱線してしまったけれど、こんな感じで僕もぼちぼちやっている。個人的には、リンギットがもう少し高くなって欲しいけれど、家族がこっちにやってくればフィリピンへの送金額が随分減るので、少しは楽になるはずだ。

 


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posted at 12:44
Comment(10) | TrackBack(0)
カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:738.為替レート
この記事へのコメント
こんにちは。
更新されるのを首を長〜くして待ってました。ご家族で移住ですかぁ実に羨ましいです。我が家もお隣に引っ越そうかな(笑)マークさんのお子さん達とほぼ同世代の我が子なので意気投合しそうな気もしたり・・・僕も多分マークさんと同世代と思います(爆笑) これからも幸せ家族のプログの更新を楽しみにしております。お体にはご留意下さい。
Posted by dと呼ばれて at 2015年04月06日 12:24
先生。久しぶりのブログ更新、恐悦至極に存じます。不変的な御夫婦の和やかで有りつつも独特な御会話、並びに日本経済における明快で明確な論説。我が幼き娘達に「日本の経済というのはだな」と絵に描いた様な受け売りを展開している今日この頃で御座います。今後、先生が長期に渡り更新が滞る事が有りましたら、「やはり、あなたは・・」と続けさせて頂きます。悪しからず。

Markさんありがとう。波乱万丈の人生から家族日常の細やかな笑顔まで、貴方のブログは僕の心を優しくさせる。
Posted by kei at 2015年04月06日 21:00
>dと呼ばれてさん
こんばんは。お返事遅くなり、申し訳ありません。
ユリは毎朝、起きると真っ先にカレンダーの前に行き、その日の日付を斜め線で消します。そのカレンダーのXデー(マレーシア移住の日)には、しっかり丸印がついていました。だから最近、朝が来るのをとても楽しみにしているそうです。そんな話しを聞いてカレンダーにチェックをするユリの写真を見せられると、可愛くて仕方ありません。
ちなみに我が家の隣は、今空きです。
月の家賃は本来八万円くらいらしいですが、僕はディスカウントで六万円になっています。面積はおよそ100uくらいで、まあまあの広さです。プール、サウナ、ジム、駐車場付きです。お奨めですので、是非いらしてください。娘さんがユリの友達になってくれたら、嬉しいなあ。
あっ、そうそう、僕は1963年生まれです。
Posted by Mark at 2015年04月07日 23:54
>keiさん
こんばんは。お返事遅くなり、申し訳ありません。
コメントの続きの答えを頂けるかと思っていましたが・・・。
でも聞くのも怖いので、やはりこのままで結構です。

僕の記事の内容、あまり信じ切らないで下さい。嘘だと思ったら調べてみてくれなんて偉そうに言ったりしますが、調べると本当に嘘だったりしますから(笑)

家族が引っ越してくれば、また色々と紹介できるネタも増えると思いますので、長期に間をあけないよう、ボチボチとがんばります。
Posted by Mark at 2015年04月08日 00:02
すめません なんですか その。。。 ってこと? 何かはやしなことですか?(~_~) vs(@_@)vs(^_^)
Posted by yuichica at 2015年04月08日 22:45
>yuichicaさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
でもごめんなさい。意味がちょっとわかりませんでした(汗) すみません。
Posted by Mark at 2015年04月09日 00:07
私は氏圭コメントで...の意味が何であるかを意味します。私は少し混乱しています。
Posted by yuichica at 2015年04月10日 00:59
久々の更新でしたね。
ようやくモナ達もマレーシア入りですね。
良かった良かった。
為替の話は得意ではないのですが、20年ほど前の
1ドル80円時代にはアメリカから色んな物を個人輸入して楽しみました。
今では旨味がないのでやりませんが。
同時にガソリンも安くてどんな燃費の悪い車に乗っていても油代を気にした事がなかった事が懐かしいです。
それが最近の円安傾向でガソリン価格の変動にピリピリしている生活が虚しいです。
中央ではアベノミクスの恩恵もあるのでしょうが私の給料はここ7年間1円も上がっていません。
アベノミクス云々と煽っている会社なのにね。
景気のいい話も聞かないし。
最近は生きていられるだけで上等かと思考回路そのものを切り替えて生きていますが仕事に対する情熱は下降の一途をたどっています(笑)
あぁでもこうやってマークさんの記事を読むと何故かホッとするな~
たまには更新してよ(^^)
Posted by くろがねまにあ at 2015年04月12日 06:54
>yuichicaさん
こんにちは。
僕も少し、混乱しています(笑)
混乱するのは、それほど嫌いではありませんが(汗)
Posted by Mark at 2015年04月12日 13:00
>くろがねまにあさん
こんにちは。一瞬、誰かと思いましたよ。
先の話題、本当はもう少し詳しく述べたいところもあったのですが、記事の中では簡単に触れました。
気付けば日本の中で、働き方が変わってしまったことをよく考えなければならない時代になっています。
昔からアメリカでは、人手が余っていればレイオフし人件費を調節していましたが、日本も総じてみると、それに近い形態になっています。
あくまでも会社にとって、ですが、不要とみなされる人はあからさまに冷遇されます。
辞めて欲しくない人の給与をどうやってあげていくかという仕組みも、上手に作り上げられました。上手に・・・というのは、できるだけ差をつけず、労働者を刺激しないようにという姿勢から、刺激しないように差をつける仕組みを作ってきたと思います。
これはあくまで会社の論理で、不要な人が必ずしも能力欠如しているかといえばそうではありません。
とにかく、そのような仕組みが顕著になってきました。
だから、給料が上がらない、収入が少ないというのは、実は景気とあまり連動しない時代になったのではないかと思っています。
一般小売業の人たちは、景気が上向けば自分たちの懐具合も上向くのが普通ですが、大企業の攻勢にどう対応するかという、難しい部分も残しています。
いずれにしても景気が目に見えて分かるには、二年のタイムラグがあると言われます。
このまま落ちていくのではなく、現状維持できれば良しというのは、今ではあながち間違っていないような気がします。
寂しい時代になりましたね。
Posted by Mark at 2015年04月12日 13:14
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