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2013年01月05日

649.年末年始(Nさんの冒険0)

 年末の締めくくりも年始のご挨拶もないまま、もう新年が明けて五日が経過しようとしています(汗)やや慌ただしい年末年始であったことは間違いありませんが、こうして書くとただの言い訳になってしまい汗が吹き出す思いです。
 昨年は大勢の方に当ブログへ御来場頂き、そしてコメントを頂きながら実際に声をかけて頂いたりかけさせて頂いたり、様々なフィリピン在住邦人の方々と生身の交流があった年でした。また、わざわざ日本から声をかけて頂いたフィリピン関係者も多くおられ、年明け早々には「あなたに会うためにフィリピンに来た」と、大変疑わしい言葉を携えて日本からフィリピンに来て下さった方もおりました(笑)
 インターネット上の多くの皆様に支えられている当ブログであることは間違いありませんが、おそらくブログを始めて以来、一番多くの方にお会いしお世話になった昨年だったと思います。
 この場をお借りしあらためてお礼を申し上げると共に、新年に際しまして、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

 さて、新年の挨拶からスタートしたこの記事、少々連載になる予定です。よってこのまま、珍しくですます調で書き進めてまいります。違和感があるかもしれませんが、連載が終わるまではこの調子を通したいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 それほど遠い昔ではありませんが、思えば昨年の大みそかはダディのファミリーが大挙してやってくるという情報にびびりながら、いざ来られた場合はしっかりおもてなししようと料理に励んだ大晦日となりました。フィリピンに帰ってからというもの、どちらかと言えば僕は料理に明け暮れた日々だったような気がします。
 年末のクリスマスを過ぎたあたりからママが熱を出し、ママがようやく落ち着いてきたのが三十日でした。その夜から今度はモナが体調が悪いと言いだし、翌三十一日、来客に備えキッチンで忙しく動き回っていたのはダディと僕の二人だけとなりました。僕の料理の一品にチャーシューがあったのですが、肉を巻いて紐で縛る作業をダディが手伝ってくれるなど、キッチンでの作業は二人の絆を一層強くするものになりました。
 ただしダディの巻いたチャーシューは調理後にぼろぼろと崩れ、見るも無残な姿になったのでしたが、もともとチャーシューがどのようなものかを知らない皆さんは、巻いた御本人含め全く気にならず、美味しいと言われ特に酒のつまみとして大変重宝されていました。
 僕は他にも、煮込みハンバーグ、ポテトサラダ、野菜サラダ(手作りドレッシング)を作り、僕にはとても美味しかったたまねぎを入れすぎたポテトサラダがフィリピン人には不評でしたが、それ以外は大変好評。特に野菜サラダが美味しいと、普段野菜を避ける傾向にあるフィリピンの方々が、競って野菜をバリバリ食べているのが大変印象的でした。やればできるじゃないか……と言うより、それほど僕の作ったドレッシングが美味しいかと、その光景は僕を満足させるのに十分過ぎるほど異様な光景でありました。
(僕の作ったドレッシングは大変簡単。マヨネーズとコーン缶詰の汁を混ぜ、塩、サラダオイル、生玉ねぎの極薄スライスを少量ミックスするだけ。ただしフィリピン人は玉ねぎの匂いが強烈だと嫌うので、今回はスライス玉ねぎは三十分ほど水に浸しておきました)

 さて、八時頃になっても現れないダディの家族はいつ来るのか、もしかしたら来ないのでは? と考えていましたが、奇襲攻撃が得意なあの御家族、気を抜いたらパールハーバーの再現になってしまうので、僕はいつ嵐がやってくるか虎視眈眈とアンテナを張り巡らしていたのですが、そのような折りユリが二階で寝ているマミィ(モナ)のところへ行くと言いだし、そのユリを抱いて二階に上がってみると、モナがベッドの上でうめき声を上げながらうつ伏せで身体を震わせ苦しんでいるではありませんか。
 そのあまりの苦しみ様に一瞬何があったのか驚いたのですが、僕の腕に中にいるユリの方が驚いたようで、彼女は言葉も出せずに茫然としておりました。
 とにかくモナの口から出てくる声が言葉にならぬうめき声で、本人が何を話しているのかさっぱり聞き取れません。そして見た目は、このまま逝ってしまうのではないかと思うくらい、容態が急変した重篤な病人そのものです。かけつけたママも何もできず、数十秒そのような状態のモナを見守る形になりましたが、ハッと我に返った僕はモナに
「どこか痛い? それとも寒いだけ?」
と、少し大きな声で聞きました。モナは「寒いだけ」と言うので、「だったらしっかりしなさい、すぐに病院に行くからちょっと我慢して起きなさい」とはっぱをかけると、彼女はもそりとベッドから起き上がり、僕とママが両脇からモナを支えダディのトライシケルに乗せて病院に駆けつけました。
 病院ですぐに彼女の熱を確認すると40.1度と高く、さすがの僕もそれは思わずナースに聞き返してしいましたが、間違いなくその体温でした。確かにそれでは、強烈な悪寒が襲ってくるはずです。看護婦さんの指示に従い、僕が濡れタオルでモナの顔や腕や足を冷やし応急処置をしている間、二人の若い看護婦はモナの血圧をチェックしドクターを呼びました。
 ドクターはモナのTシャツの上から、ベッドに横たわるモナの背中数か所に聴診器をあてると、すぐに膀胱炎だと診断しました。それはモナから聞き出した自覚症状と合わせての診断でしたが、今にも死にそうな容態の彼女にあまりに簡単にそのような診断を下されたので、僕は本当に大丈夫かと、そのドクターを思い切り疑いの目で見ておりました。

 僕は病院に入る前から、「この大みそかに入院かぁ」とその日は病院に泊まる覚悟を決めておりましたが、それもなく、モナは少し落ち着いてから家に戻ることができました。
 我が家に到着ししばらくすると、病院で飲んだ薬が効いてきたらしく熱も落ち着き、モナをベッドの上に寝せている間、我が家に集まっている親戚は何事もなかったように、カラオケを再開しました。(正確には、病院にいる間も宴会は進行していたようです)
 フィリピンの方々というのは、一家の主の一人であるモナが病院に担ぎ込まれようがベッドに臥せていようが、酒に料理にカラオケとお構いなしです。それはそれで、一年に一度しかないビッグイベントですから、それが台無しになるよりこちらの気は楽ですが、このようなフィリピンの方々の生態を知らないまま自分が病気になっていたら、僕はいじけていたかもしれません。モナのケースでもそうなのだから、もしそれが自分でも同じことになるということですが、そうなったとしてもそれは僕がないがしろにされているという意味ではないことを、僕はこの件であらかじめ知ることができました。

 それにしてもダディの家族はいつ登場するのでしょうか。僕は一階の宴会と二階のモナの間を行ったり来たりしながら、ダディのファミリーの急襲に心の準備をしていたのですが、結局誰も現れないまま十二時の年の変わり目になり、例年同様三百六十度パノラマ大花火大会が始まりました。
 この年の変わり目には、毎年みんなで我が家の屋上に上がり、市中で上がる特大花火を見学しながら我が家も安いちんけな花火をあげるのですが、この時にはモナも屋上に上がり、一緒に花火を見学することができました。もともと高台にある我が家は、屋上に上がると町の中心街から反対側に至るまで、周囲で行われる花火を見事に見渡せます。よって高い花火をたくさん買い込んで自分たちでやるよりも、ここで人様の花火を見学した方が安上がりでよいのですが、どうしても火だるま覚悟でばか騒ぎしたい人がいるので、その人たち用に毎年安花火を若干用意します。
 親戚も大勢屋上にいるのですが、いつもこの時にはモナ、ベル、ユリ、僕が一つにかたまり、寄り添いながら花火を見学し、また新しい年が始まることを祝いがんばろうねという話をします。僕にとってこのイベントが、日本で言う紅白やゆく年くる年のような年越しを実感する一番のもので、このイベントを、いつもこの日の一番大切な時間に感じます。

 年越しの花火騒ぎがひと段落するとまた一階に戻り宴会が始まるのですが、この日は全員が泊まり込み覚悟ではしゃいでおりました。結局カラオケは朝の四時近くまでやっていたので、僕は翌日からのマレーシア出張準備を整えシャワーを済ませ、そのカラオケに付き合いました。
 翌日、というか数時間後に、僕はマニラに飛び、更に翌二日にはマレーシアに行かなければなりません。マニラでは、日本からみえるお客さんと会う約束になっておりました。
 メッセージのやり取りは何度も行っている方でしたが、会うのは初めての方です。しかもその方、フィリピンは初めてでした。以下、彼をNさんとして、Nさんとの出会いを含む周辺話を紹介したいと思います。

 事前のやり取りの中で、今回フィリピンに行こうと決めたのは僕に会うためだという有難いお言葉を頂いたのですが、僕がNさんに付き合えるのは一日の夕方から翌二日の夜のフライトまでとなります。できるだけ時間を取るため、二日のフライトは夜の九時頃にしたのですが、それでもそれだけです。Nさんの帰国予定は六日となっており、僕がマレーシアに立った後のNさんの予定がはっきりしません。Nさんがどうしたいかが曖昧で、話が二転三転するのです。慣れている方であれば心配ないのですが、なにせ初めてフィリピンに来る方です。心配するなという方が無理があります。
 結果的にこのNさんとの出会いは大変面白く、またNさんはその後マニラでとても貴重な体験をすることになります。
(次回に続く)



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posted at 15:30
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カテゴリー:Nさんの冒険
エントリー:649.年末年始(Nさんの冒険0)

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