フィリピーナと共に
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2009年03月31日

初めてのフィリピン セブへの旅立ち4

集団レイプのような恐怖状況は抜け出したが、英語が出来ない僕と、日本語がわからない彼女とが1対1。
この状況もなかなかつらい。

最初はなんとかもった間も、そのうち白けムードに変わってきた。
カウンターバーの上には、筆談で使った紙とペン。
僕はサンミゲルビール片手に、ステージの上をボーっと眺めている。

時折彼女が何か話しかけてくる。その都度僕が
「Ha?」とか「What?」
というと、彼女は
「Nothing!(なんでもない)」「Never mind!(気にしないで)」

これで、なんとかスタートした会話がすぐに終了。まったりモードagain。
賑やかな場所にいるのに、その都度とても寂しい気分になる。

彼女と通じた会話は次のようなもの。
フィリピンは何回目?
いつフィリピンに来た?
フィリピンには仕事で来たの?
いつ日本に帰る?
奥さんはいるの?
恋人はいるの?
どこのホテルに泊ってるの?
二人の意思疎通ができた会話は、大体が、yes/no、数や固有名詞を答えれば済むような問答会話だけだった。
それでもたったそれだけの会話に、1時間は要したと思う。

と彼女が何かを話し始める。
「Can you bring me to your room tonight?(今夜私をあなたの部屋に連れて行って!)」

不思議だ。
今までいろいろなことが聞き取れなかったのに、それだけは一発で理解した。

でもちょっと気が動転している僕は、とりあえずもう一度、ゆっくりと一語一語かみしめるような英語で確認した。
「You want to go to my room with me tonight? That’s right?」
(あなたは今夜、僕と一緒に僕の部屋に行きたいの?そう話しているの?)
「Yes」
(やっぱりそう言っているのか…)

実はこの時、僕は全く何も理解していなかった。
彼女が僕に体を売りたいという話しをしていることを…。

僕が驚いていたのは、こんな若い娘と個人的にコミュニケーションが持てる、しかも向こうからお誘いがあったということであって、彼女たちが、体を売るなどということは、全く考えになかった。
フィリピンのその手のお店では、そんなことはあたりまえだということを知らなかったから無理もない。

(なんでホテルの部屋に行きたいのかなぁ。好奇心?僕に気がある?ホテルの部屋に一緒に行くなんて、警戒心というものはないのかなぁ。やっぱり外国人は、考え方がちょっと違うのかなぁ?
でもいきなりホテルに一緒に行ったら、みんなに誤解されるよなぁ。夜はまずいよ、夜は。昼ならいいよって言おうかなぁ。
でもどうやって説明する?、英語で。
なんかつまらない雰囲気だったから、嫌われてると思ってたけど、そうでもないみたいで、少し救われたなぁ。
せっかくのお誘いを無下に断ると、嫌われそうだし、なんて言えばいいの?これは困ったぞ。)
なんて、トンチンカンなことを僕は考えていたのだ。

一旦断った。
「I can’t tonight. But next time ok」(今夜はできないなぁ、この次ならOKだよ)

すると彼女は食い下がる。
「Why you cant? Please please!」(なんでだめなの?お願い!)

(なんでなんで?この状況はいったい何?どうすればいいの?)
と、少々パニック気味の僕。免疫不足が災いする。
そしてママさん登場。(この年配ママさんが、百戦錬磨の食わせものだと知るのは、しばらく後のことである)

「コノコ ヤサシイ。イチバン ヤサシイ。And セクシー、very sexy! Please Please!」
僕の肩に手を置きながら、なだめるようにジェニーを勧めてくる。

(なんでママさんまで?さっぱりわけがわからない。でもまぁ、そこまで言うなら、少し部屋を見せるくらいはいいかなぁ。フィリピン人はホテルの部屋なんて、なかなか見る機会がないのか?)

なんて間抜けな僕は、間抜けついでについつい「OK」の言葉を伝えてしまった。
そのとたん座っていたイスから立ち上がり、店の奥へと姿を消すジェニー。
そしてなんでジェニーが姿を消したのかを理解できていない僕。

ジェニーはさっきのビキニ姿から、普通の女の子に変身して戻ってきた。
Tシャツに白のジーンズ。
肩には白い小さなポーチをさげている。
さっきよりはるかに若い…というより、ずいぶん子供っぽくなった。
そして長い足にぴったりフィットしたジーンズのシルエットが、ものすごく格好がいい。
その姿を見て、僕のテンションは少し上がった。

その時自分に変な下心があったかどうか定かではない。
フィリピンに来ていきなりこんな娘と個人的に親しくなれるという想いで、盛り上がっていたのだと思う。

しかしまだ不思議だったのは、仕事中に抜け出して大丈夫なの?…である。やはり外国はオープンだ。
個人主義なのだと勝手に理解した。

先ほどから傍観していたSさんとNさんがやってくる。
S:「えー?今日連れて帰るの?」
N:「やりますねぇ、初めてなのに…。Mさんほんとに初めてセブに来たの?」
と、にやけ顔で僕に言う。
連れて帰ることの意味を勘違いしている僕は、ただ単に
M:「だって連れてっていうから…」

僕はペソを持っていなかったので、お店の支払いは全てSさんが立て替えてくれた。
そしてその場で、キャッシュ5000ペソ(日本円で1万円)を貸してくれた。

4人は外で待たせてあった車に乗り込み、宿泊ホテル「マリオット」へ。
そのホテルにはその後、僕が何度もお世話になることになる。

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2009年03月30日

初めてのフィリピン セブへの旅立ち3

薄暗い店内には、騒音に近いダンスミュージックが渦巻いていた。
入口を入ってすぐ右手にはステージがあり、そのステージを取り囲むようにバーカウンターが設置されている。
カウンターの後ろにはボックス席が10席程度、奥にはビリヤード台が置かれた30畳ほどのスペースがあり、アメリカ人がグラスを片手に2~3人立っている。

暗い中で唯一豊富な照明を受け、店内に浮かび上がるステージ。
フラッシュやカラースポットライトの点滅できらめくステージ上では、ビキニ姿の女の子が15人。
みんなウエストに届きそうなほどのストレートブラックヘアーを持つ20才前後のスレンダー。

統一されたビキニに、ひざまであるロングブーツをはいているところが、独特の雰囲気を演出している。
ビキニとブーツはお揃いのホワイト。

ビーチで見ると何の違和感もないビキニだが、バーカウンターの目の前にあるステージ上で勢ぞろいされると、さすがに、な、なんというか、その…。

彼女らが踊るステージは、バーカウンターの目の前2mにあり、ステージの高さはバーカウンターとほぼ同じ。
カウンターに座ると、露出度満点のビキニスレンダー15人に見下ろされるかたちとなる。
年配ママに引っ張られカウンターに誘導された。

まるで客の品定めをするような30個の視線が僕に襲いかかる。
体と顔はダンスで動いているのに、視線は獲物をロックオン。常に僕をとらえている。

(お、お願い!僕をそんなに見つめないで!)

Sさん、Nさんは、自分の好きな場所に、お互いが離れて陣取った。かなり場慣れしている。
独りぼっちでカウンターに置き去りにされた僕のあせりまくり指数は120%。
メータは完全に振り切り状態。

奥から3人の女の子がママの指示で僕の所へやってくる。やっぱり同じビキニとロングブーツ姿。
美人?ナイスバディー?…そんなことを考える余裕はゼロ。

女の子はいいから、ちょっとほっといて欲しい…。
まずは呼吸を整え、この場に慣れることが先決だ。
それからどう対処するかを考えたい。
でも焦りを悟られたらかっこ悪いなぁ。あくまでもクールにいきたい僕…。

僕はそれまで、フィリピンとは無縁の男。
日本でもフィリピンクラブだけでなく、女性が相手をしてくれる類の店には、風俗を含め出入りしたことがない。
つまりその手の免疫はゼロ。
ついでに英会話能力もゼロに近い。
この騒音と相まって、声を発する行為はほとんど無駄に帰する。

ステージ上の女の子はお構いなしに「私をあなたの横に呼んでちょーだい」とばかりの誘惑モーション。
そして3人の女の子は、カウンター席に座る僕の背後に陣取った。

僕の背後にいる女の子達。
僕の肩にもたれかかり、僕の背中にその胸を押しつけてくる。
僕にはプレッシャー以外の何物でもないそれは、普通の人が見たら、「ちょーうらやましー!ちきしょー!」状態にちがいない。

おそらくHello!とかHow are you?とかWhats your name?とか、Are you Japanese?とかを言っているんだろう。

「アイム ファイン サンキュー イッ、イエス、アイム ジャパニーズ」
「オッ、オー?ファ、ファーストタイム ヨ、ファーストタイム…」
「エッ?ナニ? ハンサム? アー! サンキュー サンキュー」

ステージの上でダンスタイムが終了した。
ステージの脇から女の子達が降りてくる。

(なっ?なに、なに? なんでこっちにくんの?)

ダンスをしていた女の子全員に、僕は完全に包囲されてしまった。
もはや自分が何を飲んでいるかもわからない。

(もう顔が完全にひきつってると思うけど、ぼ、ぼく、まだクールに見える?)

客観的に見たらまさにハーレム。
Sさん、Nさんは助けてくれない。女の子といちゃいちゃモードになっている。
何十本もの手が僕の体に伸びてくる。

(お、おれはいま、もーれつに、こっ、こまってますよ。たのむから、どっかいって!おねがい。ひぇ〜)

そんな心の叫びは、彼女らにまったく届かない。
そこへ年配ママさんの登場。

「この子?それともこの子にする?さあさあ、はやく選んで選んで!」(たぶんそのようにおっしゃっている)

恐る恐る指を挿し向けた女の子は、タイプでも何でもない。
とりあえずこの状況を打破すべく、フラフラっと適当に挿した指。それで女の子が決まった。

一人決まったら、それまで「あ〜ん」だの「ね〜ん」だのと言っていた女の子達が、蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。

そこに残った一人の女の子。彼女はジェニー20才(自称)。
真っ黒なストレートロングヘアーのスタイルの良い女の子。

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初めてのフィリピン セブへの旅立ち2

寂しげに揺れるオレンジライトに見守られながら、PR433はセブ空港に着陸した。
タラップに出ると、南国特有のムッとした熱気が体を包み込む。
これぞ海外渡航の醍醐味。
特有の気候や匂で、海外へ来たという実感が湧いてくる。

荷物を受け取り外に出ると、ものすごい人だかりに圧倒される。
お迎えの人や車でごった返す空港前。
何やら話かけてくる人もいる。

人だかりの中からこちらに手を振っている二人の日本人を発見。
現地工場マネージャーのSさんと、先に工場入りしていたNさんが、満面の笑みを浮かべ、僕(M)を呼んでいる。

S:「いやぁ〜、お疲れ様。Mさん、セブは初めてでしたっけ?」
M:「セブどころかアジアデビューですよ」
S:「それじゃあ食事をした後に、ちょっと行きますか?ねぇNさん。」…顔がにやけている
N:「そりゃーやっぱりねぇ。」…やっぱり顔がにやけている
M:「…」(どこか飲み屋に行くんだろうなあ?)
Sさんの電話で、その場にカンパニーカーが滑り込んできた。

セブマクタン空港は、セブシティー近くの離れ小島、マクタン島にある。
マクタン島とセブ本島は、日本のODAで建設された、バカでかい橋で繋がっている。
まるで横浜ベイブリッジのような立派な橋だ。
橋の上には、フィリピンと日本の国旗が並んでペイントされていた。
こんなところにも日本が…。日本もがんばってるなぁ。

その隣にも大きな橋があるが、通常空港からセブシティーまでは、この大きな橋を渡る。
Mandaue City(マンダウエイ)を経由し、Cebu Cityまでの所要時間は約30〜40分。

大きな通りから細い道に入ると、所々に裸電球がつるされている。
そのオレンジがかった光の下にはテーブルがあり、食事と酒を取り囲む、褐色の肌を持った上半身裸の男達が浮かび上がっている。
道の両端には、子供、犬、自転車、老人、バイクが、処せましと往来する。
既に暗くなっている路上から、みんながぎらぎらした目で車の中の様子をうかがっているように思える。
もしここで車から放り出されたらどうなるのか?そんな恐怖感を抱かせるような異様な光景。

車は器用に人を避け、対向車を避け、遅いトライスクルやジプニーを追い越し、時には歩道、時には反対車線を走る天下無敵のドライビング。
この見慣れない雑踏の雰囲気と信じられないドライビングに、僕の心は完全にのまれていた。

先にホテルのチェックインを済ませた後は、すぐさまネイティブフードの有名店「ライトハウス」へ。
ホテルでのチェックイン、ライトハウスで食事をすること、そして食事のオーダーと、僕はすべてが言われるがまま。
車の中で見た異次元世界に来てしまった以上、ただただ周囲に従い、様子をうかがうしかない。

ちなみに食事は、バカスープ(現地の牛?のスープ)の臭みが少し気になっただけで、あとは全て美味しくいただいた。
そもそもフィリピンは、バーベキュー料理が多い。
新鮮な魚介類や地鶏をシンプルに焼いたバーベキュー料理がまずいはずがない。
そしてマンゴシェークや果物がものすごく美味しい。
シェークはクラッシュアイスが入っていたので、「氷には特に気を付けろ」と日本で言われた忠告が頭をよぎったが、美味しいものは美味しい。

ライトハウスは地元で有名なレストラン。
あとでガイドブックを見たら掲載されていた。価格もやや高め。
だが後で、もっと美味しくて安い店がたくさんあることを知る。

食事も終わり、外へ出てひと段落。

S:「さあ、それではちょっくら行きますか?」
N:「そーですね」
S:「ドライバー!Fire House!」

ライトハウスから車で10分後、目的地のFire Houseへ到着。
どうせ飲み屋の類だろうとは思っていた。
しかしお酒があまり得意でない僕には、そこが何であれ、どうでもよかった。
とりあえずは、言われるままに従い、与えられた課題をもくもくとこなす如く、ついていく。

日頃会社では、アジアを中心に出張していたメンバーは、欧米出張うらやましい、フィリピンや中国は大変だ、地獄だという発言に終始している。
だから僕は、その言葉を全く鵜呑みにしていて、魅惑の場所満載などとは全く考えていない。
ドキドキワクワクなどの気持ちは、その時は微塵のカケラもないのだった。

車を降りると、入口には拳銃を持ったガードマンが立っている。
そこで持ち物検査。カメラをチェックしているらしい。
そして、ドアマンによってドアが開けられ、突然騒音が飛び込んでくる。
行く手がブラックのカーテンで遮られていた。
Sさん、Nさんはさっさと中へ。
僕も行く手を遮るカーテンを片手でどけながら、急いで後を追う。

「え?」
カーテンをくぐって中に入った瞬間、僕はどん引き状態で後ずさり。
冗談ではなく、足が前に出なくなり、立ち尽くす格好となった。
それからが、僕のほんとのフィリピンデビューだったということを、その後に知ることとなる。

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