フィリピーナと共に
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2009年04月08日

セブ6 リンと過ごす日々

リンと僕は度々外で会うようになっていった。
プライベートで会う時もあれば、店から外へ連れ出すこともあった。

いつしかリンは僕の部屋へ泊まりにくるようにもなっていたが、体の関係はなかった。
ただ僕の隣で寝るだけであった。

普段は軽くキスをしたりもするが、ベッドの上でのキスは、お互い意識的に控えていた。
ベッドでキスをすると、その場の雰囲気でセックスになだれ込んでしまうからだ。
お互いの気持ちが、しっかりと確認できるまでは、それはしたくないと思っていた。
彼女もセックスを望んでいないようには思えた。
ベッドで寝るときは、警戒されているような気配があったからだ。

僕の中では、まだ彼女の真意をつかみ切れないでいた。
本当は、お金だけが目当てかもしれないという疑いだった。

しかしストレートにそれを確認する勇気はなかった。
二人の関係を壊したくなかった。

英語での会話は、急速に慣れていった。
冗談を言って彼女を笑わせることができるほど上達した。

週に4回は一緒に食事をした。
一度こんなことがあった。

僕のお気に入りのイタリアンレストラン「ラテゴラ」に彼女を初めて連れていった時だ。
彼女はいつもと違い、終始無口。顔にもスマイルがない。
食事も進まない様子だった。
僕は、なぜ彼女の機嫌が悪いのか、わかりかねていた。

レストランを出て、ようやく彼女は口を開き始めた。
なぜ機嫌が悪かったのか、僕が何か悪いことをしたのか尋ねてみた。

彼女の答えは、ラテゴラは高級レストランだから、緊張したというものだった。
会話も食事も緊張して、楽しめなかったらしい。
確かに高級感はある。しかし僕たち日本人は、ファミレス感覚で行っているレストランだ。
あらためて、生活や感覚の違いを認識し、驚いた。
それからは、そんなことにも注意を払うようになった。

彼女との付き合いは、何もかもが新鮮で、かつフィリピンやフィリピン人を知る上では有益だった。
自分の中で、新たな国際感覚が芽生えていくことを喜んでいた。

最初は店と関係なく会ってもらった時に、彼女にチップを渡そうとした。
しかしそんな時彼女は
「Why?」 (なぜ?)
と聞いてきた。これはチップだというと、彼女は「No」と言い、受け取らなかった。
その度に、やはりこれはプライベートな付き合いだという認識を強めていった。
それからは、助けが欲しい時にだけ、必要な分のお金を渡すことにした。
金額はいつも少額であった。

このようにして、二人の付き合いのスタイルが出来上がっていったのである。
しかし、二人は恋人なのか、そうではないのか、その部分についてだけは、曖昧なまま時間が経過した。

そして日本へ帰国する前日、僕は彼女の本当の気持ちをうかがえる機会を得るのである。

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カテゴリー:セブ編
エントリー:セブ6 リンと過ごす日々
2009年04月07日

セブ5 リンとの初デート

リンから映画を観ようとの誘い。
それは仕事なのか?お金が目当てだけなのか?
いつもそんな疑惑がまとわりつく。

しかし一方で、嬉しさで有頂天になっている自分がいる。
僕は当時、彼女に対して恋愛感情を持っていなかった。
やましい期待も、決して持ってはいなかった。

日本人ではない女性、英語を話す女性、そして若い女性と、友達のような付き合いができるという、ただそれだけに興奮していたのだ。
くだらないことのようではあるが、それが自分の中の世界を広げるような気がしていた。

約束はお昼である。
当日は11時には出かけられるように準備を終えた。
しかし1時になっても電話はない。
メールを入れてみた。
今準備をしている。もう少し待ってくれとの事だった。
それからいくら待っても彼女はやってこない。

結局彼女が姿を表したのは、4時だった。
それがフィリピーナタイムというものの、僕の初体験だった。

時間にルーズ?
いや違う、時間に対する感覚が、そもそも日本人と決定的に違うのだ。
文化の違いといっても良い。

それがわかっていない僕は、いらいらし、そしてやはりフィリピン人は信用ならぬと思った。

やってきた彼女は、映画は後回しだと言う。
私がセブのいい処へ案内するというのだ。

軽く食事をし、その後タクシーに乗った。
行先は、ジェニーと行ったヒルトップ。
街を走り、ヒルトップに辿り着くまで、リンは所々でセブについての説明をしてくれた。
ヒルトップに到着した時には、もう日が完全に落ちていた。

ヒルトップで景色を眺めている時に、ここはどうか?と彼女に尋ねられた。
ドキッとした。僕は初めてではなかったからだ。
ファーストタイムでしょと聞かれ、正直に2度目だと答えた。
一瞬、彼女が落胆するような表情を見せたが、しかし以前はDayTimeだと言い訳がましく言った。
夜景がきれいだと伝え、彼女が機嫌を損ねるのをなんとか免れた。

事実、そこから見たセブシティーの夜景は、きれいでロマンティックだった。
そこは、常夏のフィリピンであるはずなのに、肌寒いほどの気温だった。
二人で寒いと言い合い、体を寄せ合った。

彼女は、初めてフィリピンに来た僕をどこかへ案内したかったと話した。
どこへ行くかをいろいろ考えたと。そして、この後のデートコースも全て決まっていると打ち明けてくれた。
今日は仕事はないのか、それともこれが仕事なのかと尋ねた。
もちろんこれはプライベートで、仕事は休んだという返答が帰ってきた。
僕は、ジェニーの時とは全く違う展開に、嬉しく思っていた。

待たせていたタクシーで街まで降り、映画を観に行った。
英語の映画は、内容はさっぱりわからないが、海外の映画館は勿論初めてであったし、彼女と一緒に映画を観る行為そのものが、重要だった。

そして食事は、地元の人達が良く行く、オープンスペースのバーベキューレストラン「チャーコール」だった。
自分の食べたい食材を指定し、それを調理してもらう。
調理方法も希望があれば、応じてくれる。
普段日本人同士で行く店は、和食レストランを始め、地元では高級店ばかりだった。
だからそんなネイティブレストランは、物珍く興味深かった。

チャーコールのバーベキュー料理は、味も値段文句なしであった。
牡蠣やイカ・魚の魚介類、野菜、チキンと、なんでも揃っている。
醤油と酢にトマトやトウガラシ、カラマンシーが入ったタレを好みで使う。
ドリンクを含めても、価格は普段行くレストランの、半分以下である。

フィリピーナタイムには閉口したが、僕の休日のお出かけコースをいろいろ考えてくれたリンには、本当に感謝した。

食事の後、彼女にタクシー代だけを渡し、彼女は自分の家に帰宅した。
時計の針は、夜の12時を回っていた。

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カテゴリー:セブ編
エントリー:セブ5 リンとの初デート
2009年04月06日

セブ4 リンの連れ出し

リンと初めて出会った日から3日後の水曜日、再びリンに会いに行った。
リンの携帯に、今日店に行きたいというメッセージを入れておいた。
彼女からも、待っているという返事が帰ってきた。

リンの店に行くと、彼女は店の奥に姿を隠し、待っていてくれた。
もし指名されてしまうと、相手ができなくなるということだった。
日本と店と違い、一旦指名が入ってしまうと、女の子はその客が帰るまで、他の客の横に座ることはできない。
もしその客が、その子を外へ連れ出すと言えば、もうその日は、あきらめるしかない。

リンはまだ新参者で、固定客はほとんどいないとのことであったが、店の中で彼女を見かけた客が、横に座らせることはよくあるそうだ。
僕もそれは納得した。そのお店の中で、リンは目立つ存在だった。

そんな風に僕を待っていてくれたリンに、僕は嬉しく思っていた。

いろいろな話をした。
僕の日本での生活や仕事のスタイル、趣味、フィリピンでの仕事について、リンの質問に答えていった。
僕もいろいろ質問をしたが、後半で、気になっていることを、率直に聞いた。

それは、リンもお客から要求があった場合、体を売るのかということだった。
彼女は、とてもそんなことができるタイプには見えなかった。

彼女の答えはノーであった。
連れ出しのリクエストがあった場合は、食事だけだとはっきりと言うらしい。
それでも食い下がる客には、今日は生理だといって断るとのことだった。
信用できない客は連れ出しそのもを拒否してしまうらしい。
店のオーナーもそれを容認してくれるのだそうだ。

僕はその話を聞いた時に、仮にそれが嘘だとしても、少し嬉しく思った。
そして僕は切り出した。
それじゃ今日、僕と一緒に外へ出るかと。
体の関係は強要しないと約束した。
リンは連れ出しを、快く承諾してくれた。しかし冗談ぽく、念も押された。
「No SokSok OK?」

セブの言葉はビサイヤである。SokSokはセックスの意味で、ソクソクと発音する。
フィリピンの標準語はタガログだが、地方によって、違う言語が多数ある。
大きな言語は、タガログ、ビサイヤを含め、7大言語と呼ばれる7つの言葉があるようだ。
日本の方言と違い、言語によって単語が異なるため、その地方の人でないと、全く理解できないらしい。
よって彼女は、タガログ、ビサイヤ、英語、そして少々のスペイン語を話す。
スペイン語は、かつてフィリピンがスペインに統治されていたころの名残で、学校でもスペイン語の授業があるのだそうだ。
またビサイヤは特に、スペイン語から派生した言葉が多く、スペイン語と似ている単語が多い。

僕も彼女のNoSokSokは歓迎であった。
ジェニーの時のような気まずい体験は願い下げだった。

リンは僕を、「ラツキー」というライブバンドハウスに連れて行ってくれた。
ラツキーは、僕が宿泊するマリオットの近く、アヤラショッピングモールの裏手にある。
当時セブでは一番人気のあったライブハウスである。
テーブル席が50以上もあるような、大きな店だった。
ステージの前では、多くの若者がバンド演奏をバックに踊っていた。

二人は軽く食事をし、お酒を楽しんだ。
僕は一緒に踊ろうと彼女を誘ったが、彼女は苦手だといい、中々腰をあげなかった。
それでもほんの少しだけ踊ったが、すぐに席に戻ってしまった。
若いフィリピーナは、みんなダンス上手で、踊りが好きだと思っていたから、少々意外であった。

2時間ほどでラツキーを切り上げた。
約束通り、リンをタクシーに乗せ家に返した。
チップを少し渡した。
僕はこの手のお付き合いをしてもらった場合、通常チップとして1000ペソ(2000円)をあげることにしていたが、リンにはあえて500ペソ(1000円)を1枚だけ、タクシー代だといい渡した。
彼女の反応を確かめたかったのだ。
彼女は特に、それでは不足だという態度をみせず、サンキュー、楽しかったと言い帰っていった。

僕も心から楽しんだ。
また今度、一緒に食事をしたいなどと思っていた。

その2日後の金曜日、思いがけずリンから携帯メッセージをもらった。
今度の日曜日に、一緒に映画を観に行かないかと・・・。
彼女の仕事とは関係のないデートの申し入れに、最初は信じられない気持だった。
英語が苦手だったから、誤訳していないかどうか、何度もそのメッセージを確認した。
間違いない・・・
僕はランチを一緒に食べてから、映画に行こうと返信した。

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カテゴリー:セブ編
エントリー:セブ4 リンの連れ出し

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