フィリピーナと共に
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2009年05月29日

リン64 誘導尋問?

僕は日本で起こったモナとの出来事の話す前に、リンがどの程度のことを知っているのかを彼女に尋ねてみた。

リンは数秒間僕を見つめ思案していたが、一息吐いてから携帯をバッグから取り出してモナのメールを探し始めた。
携帯にはタガログ語ではなく、英語のメッセージが綴られていた。

「わたしはモナといいます。突然メールをしてごめんなさい。わたしは日本でmarkと知り合いました。彼からあなたのことを聞いています。あなたと彼がどうやって知り合ったのか、そしてそれから二人がどのように付き合ってきたのかを彼から聞きました。二人の間にたくさんの思い出があることも知っています。彼はあなたのことを、とても大切に考えているようです。それがわたしにはわかるります。正直に言って、わたしはそのことに嫉妬しています。でもあなたは彼をを大切にしていますか?もし大切にできないのだったら、彼がかわいそうです。もしそうだったら彼を解き放してあげてください。わたしは彼を心から愛しています。こんなメールをしてとても失礼だと思いますが、許して下さい。彼はわたしがあなたにメールをしたことを知りません。これはわたしが勝手にしていることです。もしよかったら、電話で直接話がしたいです。メールを返信してくれたら、わたしから電話をします。返事を待っています。」
その後リンは、モナと電話で直接会話をした。

リンはモナのことを話し始めた。
それは注いでいる水がコップから溢れ出すような、リンの静から動へ転じる変化点であった。

「モナは立派なアクトレス(女優)よ。見事なドラマを自分で作り、その中でヒロインを演じているの。ドラマの中であなたは白馬にまたがった王子様になっているわ。フィリピンには似たようなドラマがたくさんあるのよ。わたしはそんなドラマは嫌い。アクトレスの彼女が言うことは、わたしは信じられない。だからモナのことは問題にしないわ。気にしない。あなたは彼女のことを信じているの?彼女に子供がいることを知ってる?あなたは彼女に騙されているわよ。」

僕はモナのメールに驚いたが、その後のリンの話にはもっと驚いた。
てっきりモナとのことで責められると覚悟を決めていたのに、リンが話す内容は、どちらかというとモナを責めて僕を擁護しているように聞こえたからだ。
普段ゆっくり口調で無口なリンが、機関銃のように次から次へと言葉を出すのは、彼女がものすごく嬉しかったり怒っていて興奮状態にある時だ。
この場合は少なくとも嬉しいケースではないはずだったが、しかしそれほど怒っているようにも思えなかった。
彼女の怒りの矛先は、もっぱらモナに向けられているように感じられた。
しかし僕は油断せずに、リンの一語一句を注意深く聞きながら、彼女の真意がどこにあるかを探っていた。

リンのモナに対する罵倒は次第に過激になっていった。
彼女はお金のためだったら誰とでも寝る女だから、あなたはそんな彼女に騙されたのだという意味のことをリンは話していた。
また、モナはまだ子供の父親と繋がっているということも話だした。
どこまでがリンの妄想なのかわからなくなっていたが、リンがモナに対して、相当な敵対心を抱いていることはわかった。

「モナとは電話で喧嘩したの?」
「ノー、喧嘩なんてしないわ。ただいろいろ話をしただけよ。」
「何の話しをしたの?」
「many many & everything(たくさん、いろいろなこと)。彼女の家族のこと、子供のこと、そしてあなたとのこと。モナは子供の父親に捨てられて日本に行ったんでしょ?」
「そう、日本のフィリピンクラブで働いていて、そこで知り合った」
いったいモナはどこまでリンに話をしたんだろうかと思いながら僕は答えた。

「あ〜、ハニーはよくその手のお店にいってたものね」
「え?・・・なんで僕が日本でフィリピンクラブに行ってたこと知ってるの?モナから聞いた?」
「あなたのハンドバッグに、フィリピンクラブのcaling card(名刺)がたくさん入っていたでしょ。あなたはそれを捨てないで、大切に持ってたわよね。」
「それをどこで見た?」
「あなたが仕事をしている時に、わたしはあなたの荷物の整理をしてたでしょ。その時に見つけたの。」

それは僕が時々使っていた、茶色の小さな革製ポーチのことだった。
名刺はフィリピンクラブに行った時に初めて座った女の子がくれるもので、店の名前と女の子の名前や携帯番号が書かれている。
中にはご丁寧に、自分の写真が入っているものまであった。
リンに全て見透かされていることを知った僕は、もはや観念するしかなかった。

「ハニー!あなたはモナと寝たの?」
セックスをすることを日本語で寝るという表現に替えるが、英語でもスリープという表現を使うことを初めて知った。
一瞬僕は、モナが二人に間に体の関係があることを話していないのかと思ったが、僕がどこまで本当のことを言うのかリンに試されているような気もした。

「・・・・、イエス・・・ハニー、怒ってる?」
「もちろん気分悪いわよ。でも男が浮気をすることはノーマルよ。それで?何回寝たの?」
「3回・・・」
とっさに1回だけだと嘘をつくつもりであったのに、ついつい本当のことを話してしまった。

彼女はぼそっと「オーマイガッド!」と言った。
とっさに彼女が携帯をバッグにしまい込み、立ちあがった。
「わたしは気分が悪い。失望したわ。今日はもう帰る。もしあなたがわたしをまだ愛しているなら電話しなさい!」

それを言い終えるか終えないうちに、彼女はレストランの出口へと歩き出した。
二人の周囲に他の客はいなかったが、店員の目には内輪もめをしていることは明らかだった。
僕は急いで店員を呼び、これで十分だよね、おつりはいらないと言い500ペソを渡してからリンの後を追った。

もしかしたら、これはリンの誘導尋問だったのかと思い始めていた。
リンが確認したかったのは、唯一、僕とモナに体の関係があったかどうかだったような気がした。
それを僕自身の口から聞き出し、目的を果たしたリンはその場から立ち去ったのではないか。

彼女が言い残した「desapponted(失望した)」という言葉が僕の胸に深く突き刺さっていた。


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カテゴリー:国際恋愛
エントリー:リン64 誘導尋問?
2009年05月28日

リン63 セブ チャーコール

セブに入った日の夜、僕とリンは一緒にレストラン「チャーコール」で食事をしていた。

チャーコールは大通りから小さな路地を入って3分ほど歩いた場所にあるため、地元の人でなければわからない。
僕は何度もそこで食事をしているが、アメリカ人や自分以外の日本人客を一度も目撃したことがなかった。

駐車場のようなオープンスペースにテーブルを並べただけのレストラン。
センター奥に食材市場のようなところがあり、そこで自分の食べたい食材と調理方法をリクエストする。
ここはセブ編「リンとの別れ」で書いたように、二人にとって思いで深いレストランだった。
リンが僕を連れて行ってくれた初めてのレストランで、それ以来僕の大のお気に入りの場所となっていた。

リンはムール貝にチーズをのせて焼いたベイクドタホーンやベイクドタラバ(牡蠣)が大好物だった。
僕は野菜のキニラオ(刺身や野菜などを酢と薬味で合わせたもの)やチョリソ、チキンバーベキューが好きだった。
それにライスと飲み物を注文すると、テーブルは料理でいっぱいになり豪華なディナーとなるが、それでも価格は二人で400ペソ(800円)を切る。
日本人の友人をその店に連れて行った時などは、その安さと美味しさに驚かれたこともあった。

リンの機嫌は良くも悪くもなく、ごく普通であるように見えたが、タラバ(牡蠣)を食べている時には美味しいと言いながら笑顔を振りまいていたし、僕も美味しいものを食べている時は、自然と緊張から解放されていた。
さしさわりのない会話をしながら食事は進行していたが、お腹も膨らんでひと段落ついた頃に僕は内に秘めていた想いを話し始めた。

「ハニー、ちょっと話がある。怒らないで聞いてくれる?」
「なに?」
「絶対に怒らないでちゃんと聞いて欲しい。約束してくれる?」
「オーケー、約束する」

少し間を置いてから、僕はお金の話から切り出した。
「正直に言うと、お金を送るのがきつくなってきたんだ。毎月の送金をやめるという話じゃないよ。ただ今のペースで送るのは難しくなってくると思う。」
「それで・・」

僕があらたまった話をする時は、リンはいつも途中で余計な話を挟まない。
「then?」(それで?)と言って、こちらに最後まで全ての話を吐き出させるのだが、会話形式で話が進行しないのでそれが結構話し手の自分にとってプレッシャーとなる。

「だから前から話しているように、お金の使い方を考えて欲しいんだ。送金金額を少し減らしたい。今毎月20万円、ペソで10万ペソを送ってるけど、それを8万ペソにして、最後は5万ペソくらいにしたいと思ってる。それはどう?」

リンは身動き一つせず、その視線はじっと僕の目を捕えていた。
少し間をあけてから「its ok」と言った。
それはリンのいつもの返事で、僕が何かをお願いする時にはただ一言だけ静かに「its ok」と言う。
反論もせずに感情がこもらないその言い方と言葉は、怒っているようにも諦めているようにも取ることができた。
少なくともその言い方が持っている雰囲気から、彼女が心から同意しているようにだけは聞こえなかったし真意はさっぱりわからなかった。
僕は彼女が言う「then?(それで)」も「its ok」も嫌いだった。
それを言われることで、踏み込んだ話し合いがそこで止まってしまうからだ。

「それで?」

まだ何か言うことがあるでしょうと言わんばかりにリンが再び僕を促した。

「そう、もうひとつ話しがあるよ。それは二人のことなんだけど・・・。」
「イエス」
「これも前から話しているように、僕はハニーの愛が見えなくなる時があるんだよ」
「それで?」
「理由はいろいろある。例えば電話。僕が電話しても最近あまり出ないでしょ。」
「それは遅い時間は寝てるからでしょ。電話に出れない時には、あとでコールバックもしてるわよ。」
「そうだね。でも本当に愛があったら、ハニーだって僕の声が聞きたいとか話したいとかあるでしょ?ハニーから電話がある時は、ほとんどがお金の話だよね。」
「それで?」
リンは単に続きを聞きたいのか、それとも反論ができないのか、相変わらず僕に話をさせようとしていた。
ただこのあたりから、彼女の言い方や顔つきが少し変わってきたように見えた。
僕はずっと冷静に、一定のリズムを保ちながら話をしていた。

「それは僕の勘違い?」
「お金の話がある時だけわたしが電話しているっていうのは、違うでしょ」
「そうかな、僕はそう思えないけど。でもいいよ、その話を詳しくするつもりはないよ。ただね、本当に愛があったら、もっと積極的になるのが普通だと思うんだけど、ハニーはちょっと違うよね。」
「それがわたしだからしょうがない。あなたはまた誰かとわたしを比較してるの?」
「誰かと比較しているわけじゃないけど、僕の経験からそう思うだけ。」

「そう?わたしはあなたが誰かとわたしを比べていると思う」
彼女はじっとこちらを見ながら、きっぱりとそれを言いきった。
そして話の核心に触れる言葉を口にした。
「それで?あなたは何が言いたいの?わたしと別れたいの?」

ここでなんと答えるべきか躊躇したが、正直に話をした。
「わからない。別れたいかどうか、自分でもわからないんだ。でも別れた方がベターかもしれないと考えることがあるよ。もしハニーに愛が無くて、お金のために僕と付き合っているなら、正直に話して欲しい。もし二人が別れても、ハニーの生活のことは考えるから。」

「オーマイガッド・・・あなたはモナって女を知ってる?」
「え?」
彼女の口から意外な名前が飛びだし、僕の中の時間が停止した。
モナとは日本で深い仲になったあのハニーのことで、彼女の本名から取ったニックネームがモナだった。
「あなたはここに来る前に、マニラでモナに会ってたんじゃないの?」

リンは少し強い口調で話だしたが、僕は何かを言うべきなのに頭の中が真白になっていた。
なぜモナのことを知っているのか、リンはどこまで僕とモナとのことを知っているのか、さっぱり訳がわからなかった。
「モナって誰のこと?」
僕はハニーの本名を言い、彼女のことかとリンに確認するのが精一杯だった。それに対して彼女はそうだと言った。

僕は急変したまずい状況に、ハニーとのことをどこまで話すべきか、停止した思考回路を一生懸命動かそうとしていた。
こんな時には彼女からいろいろと指摘されて、それに対してイエス、ノーと答える方が楽だったが、リンはそんな安易な受け答えを許してくれそうになく、あくまでも僕の口から説明するのを待つかのように口数が少なかった。

「なぜ彼女のことを知っているの?」
「彼女からメッセージがあった。あなたは彼女に私の電話番号を教えたんでしょ?」
「いや、教えてないよ。それは本当だ。教えるわけがない。メッセージはいつ来たの?」
「もう結構前よ」

リンはなかなかはっきりと言わない。手のうちをさらけ出さないように気を付けているようにも思えてきた。
僕はますます訳がわからなくなっていた。
僕がハニーにリンの電話番号を教えるわけがない。仮に教えてと言われても絶対に断るくらいなのに・・・。
リンは、僕がわざとハニーにリンの電話番号を教え、ハニーがリンに何らかのアクションをするように仕向けたのだと疑っているような口ぶりだった。

「モナはあなたの日本での恋人なんでしょ?」
「・・・・、いや、彼女はそう思っていたかもしれないけれど、僕は恋人というつもりはなかった」
半分本当で半分嘘のような返答をした。

このままだと、話が変な方向へ行ってしまう。
僕の脳みそは話を元へ戻さなければならないと必死にもがいていた。

「僕がさっき話していたことはモナのこととは関係ないよ。それに今僕は、モナと関係がない。その話はちょっと別にしない?」
「モナのことは関係あるでしょ?彼女はあなたの恋人の一人なんだから。」
恋人の一人だという言い方にとげがあった。
リンはどうしても僕とモナの話に決着をつけないと、おさまりがつかないようだった。
僕は言い訳を考えるのが面倒になってきた。いや、言い訳ができる状況ではないと観念した。

いつもだったら過ごしやすくなった夜の野外レストランは気持ちがいいのに、僕は妙に暑苦しくなっていた。
タバコも自然と本数が増え、灰皿がいっぱいになっている。
僕はビールをもう一杯頼んでいいかとリンに確認した。
リンは僕には何も言わず、手をあげ店員を呼び、ビールを2つと灰皿を交換してくれるように頼んだ。

僕はもう、モナとの出会いやその後の展開を白状するしかないと思った。

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カテゴリー:国際恋愛
エントリー:リン63 セブ チャーコール
2009年05月27日

リン62 切ないマニラの夜

セブへの出張機会は、意外に早くやってきた。
本来はマニラ出張だったが、ついでにセブに行く用事をむりやり作って、セブ経由で日本へ帰国する日程にした。

リンには自分が二人のことで話があることは伝えず、ただセブに行くことだけを話した。
彼女はいつものように、ひときわ甲高い声で「ほんと!久しぶりだね」と喜んでいたが、僕はすぐに話題を変え、その話で盛り上がるのを避けた。

そしてリンにフィリピンへ行くことを告げた1週間後、僕はついにマニラ行きの便に乗った。
いつもであればフィリピン行きの飛行機の中では、浮足立つような気分で約5時間の飛行時間を長く感じるのだが、その日は飛行機の中でもずっとどんよりとしていた。
ただし、飛行中にあれこれ考えることはしなかった。
すでのある程度腹をくくっていたので、あとはなるようになれと思っていた。

僕のバッグの中には、相変わらずリンからリクエストされたお土産がいろいろ入っていた。
リンが好きだった日本のシャンプーやリンス、チョコレートやクッキー、スキンクリーム、歯磨き粉、カップラーメンなど、ほとんどいつもと変わらない品々だった。
リンを喜ばせるためのお土産をバッグいっぱいに持っていながら、彼女を突き放す言葉を用意していることに、何か残酷なことをしているような罪悪感を感じながら、僕はその重いバッグを引きずってフィリピンへ入ったのだった。

空港へはいつものように、カンパニーカーが迎えに来てくれていた。
僕は時々ドライバーをそそのかし一緒にコーヒーを飲みにいくので、彼らとは友達にような間柄になっている。
ホテルに入る前に両替え所に寄ってもらい、持っていた円をペソに交換した。
その後はロビンソンモールのスターバックスへ行き、いつものようにドライバーと雑談をしながらにコーヒーを一緒に飲んだ。
スターバックスは屋外にもテーブルがあり、たばこを吸いながらコーヒーを飲むことができる。
そこに座りながら往来の人々を眺めていると、とうとうフィリピンに来てしまったことを否が応でも実感した。

その時は、リンとのこと以外にも、もう一つ気持ちが晴れない理由があった。
実はマニラの僕の宿泊ホテルが、ハニーが働いているクラブのすぐ近くなのである。
タクシーを使えば5分、無理をすれば歩いてでも行ける距離だった。

ハニーとは彼女が自殺未遂をして以来、時々メールの交換をしていた。
しかし僕の返事はいつも簡単で、社交辞令のようなつれない内容ばかりだった。
返事の中には、決して心情的なものを入れ込まないよう気を付けていた。

僕の中には彼女の様子を見に行きたい気持ちは十分あったが、会いに行くのはやめようと思っていた。
ハニーには僕がマニラに来ることも教えてはいなかった。
何も知らずに働いている彼女の目と鼻の先に自分がいるということに、僕は後ろめたさを感じていた。
もし偶然に街の中で彼女に出会ったりしたものなら、彼女は僕を薄情な人だと思うに違いない。
しかし自分も、会おうと思えばすぐにでも会える距離にいるのに、会うのがはばかられ切ない気持ちでいた。
それでも簡単に会いに行けなかったのは、彼女がしでかした自殺未遂という事件で、中途半端に彼女に会うことに対して恐怖心を抱いていたからだった。
そしてせっかく落ち着いた状況を、また壊すことが怖かった。

マニラでの予定は3日間であったが、あっという間に時間が過ぎた。
マニラにいる間は、僕はベンダー(協力会社)とホテルの往復だけで、外へは一歩も遊びに行かなかった。
実は仕事先で夜一緒にどうかと誘われたが、それも丁重に断った。

夜はホテルの部屋で、一人で本を読んでいた。
発作的にハニーに会いたくなった時に、いつでも行けるようにとは思っていた。
気晴らしにホテルの入口横にあるコーヒーショップにも頻繁に行った。
そのコーヒーショップにはテラスがあり、そこが喫煙スペースになっている。
そこでコーヒーを飲んでいると、道路を歩いているいろいろな人から声をかけられた。

観光するなら声をかけてくれと名刺をくれるドライバーや、近所に住んでいるという若い子供連れの女性と親しくなった。
子供に日本から持参したチョコレートをあげたら喜んでくれた。
テラスの柵越しの会話がその時の自分の気持ちを和ませてくれた。
1人で静かな部屋にいるよりは、余計なことを考えずに済んだ。

しかし結局マニラ最後の夜も、ベッドの上で本を読みながら眠りについた。
眠りに着く前にベッドの明かりを消す指が躊躇し一瞬空中で止まったが、結局はそのまま明かりを消した。

部屋が静かすぎてわずかの間眠れなかったが、いつの間にか窓の外が明るくなっていて、僕はセブに行く日の朝を迎えていた。
おそらく12時間後には、リンと一緒に食事をしている。

セブの予定も3日間だけであったから、十分な時間があるわけではない。
いつどんな形で話始めるかを考えてたが、さっぱりまとまらなかった。
しかし、必ずしも別れるという話をするわけではなかった。
僕が普段リンに対して思っていることやお金の話をありのままに伝えればいいのだ。
二人で話し合って別れたほうが良いという結論になれば、そうすればいいことであった。

僕はこうしていろいろな想いを胸に抱きながら、セブに向かった。
その時の僕はまだ、リンの全く予期せぬ話で彼女の逆襲にあうことなど知る由もなかった。

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エントリー:リン62 切ないマニラの夜

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