フィリピーナと共に
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2009年04月21日

リン16 文化の違い

マニラ出張は、仕事が終わる時間は4時と決まっていた。
お客さんが一緒だったので、その点は厳守される。

仕事が終わり5時頃ホテルへ戻ると、リンはテレビを見ていた。
昼はどこにも出かけていないと言った。
退屈だったといい、僕の帰りが嬉しいと喜んでいた。

いつになく、まとわりついてくるリンの様子で、本当に退屈だったのだとわかった。
睡眠もたっぷりとっているようで、元気だった。
次の日からは、ホテルのプールやエステなどの施設、ショッピングなどをすればいいと勧めた。
マニラはよくわからないと言っていたが、翌日からは少しずつ外に出かけるようになったようだった。

リンは寝る前に、僕が翌日着て行く服は何かを、毎日必ず尋ねてきた。
僕が面倒くさがる時には、リンが勝手に服を選んだ。
そしてクローゼットからアイロン台を出し、ハンカチを含めた全てにアイロンをかけてくれた。

セブで一緒だったころもそうだった。
いつも身の回りの世話はこまめにしてくれた。
セブにいる時は、洗濯物をホテルに出すと高いといい、自分のアパートに持ち帰り洗濯をしてくれた。
そして全てにアイロンがかけられ、きれいにたたんだ状態で戻ってくるのだった。
ありがとうというと、あなたが買った洗濯機だから、お礼はいらないと、リンは笑いながら言うのだった。

リンのそんな家庭的な一面を見ると、リンを惚れ直してしまうと同時に、とてもそんなことをする女性に見えな見た目とのギャップにいつも驚き、感心するのだった。

リンに言わせると、それでも僕は手がかからない男らしい。

日本人と結婚した友達が、食事、洗濯、掃除、お茶出し、洋服の準備と、全て自分がやらなければならず、夫は何も手伝ってくれない、命令するだけ、自分はまるでメイドだとこぼしていた話を教えてくれた。

その話と比較すると、僕はかなり違うらしい。
友達にも自分の恋人は違うと話したら、ほんとにそんな日本人がいるのかと、驚いていたということだった。
僕はその時、ただ笑っているだけだった。

日本人の妻になると、まるでメイド扱いだという話を聞いた時に、確かにそのスタイルは日本ではよく見かける光景のような気がした。
リンたちは、妻がフィリピーナだから私たちをメイド扱いするのだと思っていたらしいが、妻が日本人でも、そのような夫婦は珍しくないと弁解をした。

彼女たちが理想とする結婚生活は、お互いがケアをし合い、夫が家事も手伝うのことも、あたり前というものであった。
そして夫は、常に妻をいたわる気持ちを忘れず、それを態度や言葉で示さなければならない。
それが夫婦として一緒に暮らすということであり、愛だと言った。
そのあたりの考え方は、欧米風なのだなと感じた。

男性に深く愛され大切にされることを、彼女たちが心から望んでいることは、リンに言われなくても承知していた。

その話の続きで、日本人の夫婦は、年数がかさむと別々の部屋やベッドで寝るという話は本当なのかと、リンが真剣に尋ねてきた。
別々の部屋は大げさかもしれないが、別々のベッドはよくある話じゃないかと答えると、目を丸くしながら、やっぱり本当だったのかと驚いていた。
フィリピン人はいくら歳をとっても、夫婦は同じベッドで一緒に寝るのがあたり前だと教えてくれた。

やはり育った環境や文化の違いが、そんなところに驚きや歪みをもたらすのだということを認識した話であった。
何か、貴重な話を聞いたような気がした。

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エントリー:リン16 文化の違い
2009年04月20日

リン15 マニラの夜遊び

食事の後、営業マンとホテルのラウンジで合流し、リンを紹介した。
営業マンは英語がペラペラなので、リンとの会話もスムースに進行する。
彼のリクエストで、その後3人でマニラの夜の街に繰り出すことにした。
リンと僕は、いろいろ便宜をはかってくれる営業マンに恩返しのつもりで、付き合うことにしたのだ。

僕はマニラのプレイスポットには明るくないので、適当な場所をタクシーの運転手にお願いした。
ドライバーが連れていってくれたのは、バーがごっそりとまとめて入っているマラテのビルだった。
広い道路をはさんで、斜め向かいにヘリテージホテルが見えた。
ビルの入口に入ると、逆Uの字に、6〜7軒のバーが並んでいる。

派手な音楽が外に漏れ出し、女の子がドアの外で営業をしている店もある。
お店に入ってという誘いを尻目に、とりあえず全体を歩いて観察した。
狭い空間にネオンがひしめきあい、新宿歌舞伎町を凝縮したような雰囲気が漂っていた。
奥の方でファイヤーハウスの看板を発見した。
これはセブのファイヤーハウス系列店かと思った僕は、その店に入ることにした。

店の作りは違うものの、お揃いのビキニとロングブーツをはいた女の子達がステージで踊っているスタイルは、セブ店と同じだった。
僕とリンはカウンターから離れたテーブル席に座り、カウンターに座った営業マンの言動を、遠巻きに観察することにした。
リンが一緒だったので、店の女の子はこちらを見るものの、誰ひとり寄りついてこない。
彼女たちは一斉に営業マンの周りへ群がった。

30分も経たないうちに、営業マンが僕たちのテーブルへやってきた。
「あの女の子ねぇ、部屋に連れていけってしつこいんだよね。一緒に帰っていいですか?」
とりわけリンの承諾を得たかったらしく、英語で話してきた。
リンは一言
「sure!」

しつこいからしょうがないと言うわりには、彼の顔は上気し赤らんでいた。
彼に選ばれた女性は、リンと同じ22〜23歳、身長が160cm程度のスタイルの良い子で、はっきりとした目鼻立ちの顔に、ウエーブの入ったブラウンヘアーがよく似合うた美人だった。
マニラの子はセブの子よりも、全体的に洗練されているように見えた。

その女の子はタクシーの中で、あなたもどこかのお店から連れてこられたの?というようなことをタガログ語でリンに話していたそうだ。

ホテルに到着し、僕とリンは少し外を散歩することにした。
静かなホテルの周辺は緑が多く、涼しい風の中で歩いていると気持ちがよさそうだった。
営業マンと女の子は、二人でホテルの中へ消えていった。

1時間ほど散歩をしてホテルの入口前に到着すると、さっきの女の子が、タクシーへ乗り込むところであった。
それを見たリンが思わず
「What happen!] (なにがあったの?)
と声をあげた。
確かにお帰りは早すぎたが、僕には、リンが目を丸くして叫んだ言葉がおかしかった。

リンと二人で部屋の戻る際、やはりエレベータ前でチェックが入った。
ホテルの従業員は、僕がどこかのバーで女性を拾ってきたと思ったらしい。
二人の名前を告げたら、手元のリストを指でなぞりながら、彼女の名前を確認したとたん、恐縮した態度で通してくれた。

次の日、営業マンにそれとなく昨夜の様子を聞いた。
すると、店の中では甘いムードで連れてかえってとせがんだくせに、ホテルの部屋へ入ったら、てのひらを返したように態度が変わったそうだ。
あまりにも態度が悪いので、すぐに追い返したということを言っていた。
しかも彼女のルームチャージまで加算されて、散々であったとぼやいていた。
僕は胸の内で、そんなもんですよと、その話に納得していた。

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カテゴリー:国際恋愛
エントリー:リン15 マニラの夜遊び

リン14 不自然なカップル

夜はリンと二人で和食レストランへ行った。
アメリカ人のお客さんは、営業にまかせてしまった。

和食レストランの中には、相変わらず日本人おじさんと若いフィリピーナの不自然カップルが多い。
僕はリンに、僕たち二人もあんな不自然な感じに見えるかなと聞いた。
リンはきっぱりと否定した。
営業で付き合う女の子と、そうでない女の子はすぐに見分けがつくのだそうだ。

リンが説明する。

「第1に、あなたはもっと若く見えるでしょ。私とあなたのカップルは、グッドバランスよ」

確かに僕は実際の年より若く見られる。
大方のフィリピーナに言わせると、10歳は若く見えるようだ。
日本人にも実年齢を言うと、驚かれることがある。
しかしグッドバランスとは思えなかった。
どう見てもリンは、僕には若すぎる恋人だった。
いや、洋服の好みと同じで、アンバランスこそがファッションだと思っているのか?

リンの説明が続く。

「第2に、私はあなたの隣に座ってるでしょう。営業デートは、テーブルを挟んで向かい側に座るのよ。決して隣同志では座らないわ」

確かにそうだった。
みんな向かい合わせで座っている。
日本では本物の恋人同士でも、テーブルを挟んで向かい合わせに座るのが普通である。
だからそれまで、そんなことには気づかなかった。
どちらかというと、お前はなんでここ(隣)に座るんだとリンに聞きたかったほどであった。

「3つ目は会話よ。みんなほとんど無口で食事しているでしょ?女の子もつまらなそうでしょ?」

そうなのだ。
僕もそれが最初から気になっていた。
全ての不自然カップルは、ほとんど会話無しで、二人でもくもくと食事をしている。
レストランに来る前に喧嘩をし、不機嫌なまま食事をしているように見える。
あれでは、一緒に食事をする意味がない。

不自然カップルが不自然に見えていた理由を、きちんとリンが説明してくれたのだった。

「わたしの顔をみてよ。スマイルアンドハッピーでしょ?」

僕は、そ、そう?そうだね、へへへ・・と相づちをうった。

レストランの従業員も、他のフィリピン人も、そんなことはみんな分かってるらしい。
だから僕たち二人は、絶対本物の恋人同士に見えると、リンは自信たっぷりだった。

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