フィリピーナと共に
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アイリーン:カテゴリの記事一覧です。

2009年09月22日

アイリーン24

サイモンは翌日から、具体的に動き出した。期限は一週間しかない。
まず始めに、サイモンは彰祐に電話をして、昨夜の話をかいつまんで説明した。売春宿のハンは、おそらく日本円にして150万円をマフィアに支払っている。最悪のケースではハンに150万円〜200万円を支払うことになるが、それでも良いかと確認をした。彰祐はそれを了承した。
勿論サイモンの頭の中では、できるだけハンにお金を支払わずに解決する方法を模索していた。しかし、話を切り出してからアイリーンを引き取れないとなると、彼女の立場が悪くなる。最悪は金を積んで、強引に連れ出すケースも想定しておかなければならないことを、彰祐に説明した上での話だった。

サイモンはそれから3日間、精力的に動き回った。必要な措置に詳しい弁護士仲間にも相談をし、それぞれ適任者を紹介してもらった。

彰祐はその間、毎日アイリーンに会いに行った。昼過ぎには宿に出向き、ヤンにお金を掴ませてアイリーンを外へと連れ出し、食事をしながら会話を楽しんでいた。ヤンも連日大金が入るので、オーナーには内緒で彰祐の連れ出しを歓迎していた。
本当は彼女の営業時間全てを、彰祐は買取りたかったが、あまりに目立つ行為はオーナーの目に止まるので諦めた。

サイモンは逐次彰祐に連絡を取り、必要な情報をアイリーンから聞き出すように依頼した。
その一つは、アイリーンの給料のことである。
やはりアイリーンは、給料をもらっていなかった。膨大な借金があるということで、それと部屋代、食事代を給料から差っ引くと、しばらくは支払うべきお金はないと言われているらしい。アイリーンも早く自由になりたいために、働いた分は借金の返済に充てられると聞いて了承していた。彼女は、がんばって働けば、借金は2年で無くなると教え込まれ、それを信じていた。しかし具体的に、月々いくらの月給となり、いくら返済に充てられるかという詳細を、アイリーンは全く知らなかった。
彼女が普段自由にできるお金は、客からもらうチップだけとなる。そのチップで、アイリーンは生活に必要なものを買っていた。

もう一点は、働き始める際に、何かの書類にサインをしたかということだった。
アイリーンは数種類の書類に、自分の本名でサインしたとのことだったが、本人は何の書類なのか、全く分からずにサインした。ただ単に、働くための届出だという説明を受けたにすぎない。

4日目にはほぼ準備が整い、サイモンは彰祐に、翌日ハンに話を付けることを電話で告げた。詳しい話をするために、二人は夕食を共にする約束をした。
アイリーンは、話をつけて連れ帰ることになるので、ホテルの部屋を用意するように指示された。彰祐は自分の宿泊するホテルに、アイリーン用の部屋を追加で予約した。

いよいよ娘を取り戻すことが現実味をおびてきて、彰祐の心は浮き立っていた。
彰祐は思わず、日本にいる喜多川に電話を入れ、事の経過を報告した。興奮気味の彰祐は、久しぶりの日本語の会話に舌も滑らかになり、喜多川が仕事中にも関わらず、思わず長電話となってしまった。
「沢木さん、うまくいくといいですね」
「きっとうまくいきますよ。いや、必ずアイリーンを取り戻しますから」
「遠い日本からですが、心から成功することを祈ってますよ」
「ありがとうございます。これも喜多川さんのおかげです。僕は今回の件で、あらためて人と人のつながりが大切だということを身に染みて実感してますよ」
「いや、僕は何もしてませんよ。全ては沢木さんの想いの強さがなし得たことですから。とにかく明日が正念場なわけですよね。がんばってください」

日本にいる喜多川も、事の運び具合を喜んでくれた。喜多川は、今回の計画の相談相手である。フィリピンのメリアンに、彰祐の会社の住所を連絡してくれ、アイリーンの所在を確認し、そして東京の町田にあるコーヒーショップで、事態の詳細を彰祐に教えてくれたのが喜多川だった。

自分に娘がいることを知り、その時には漠然と不思議な感覚だったが、ここ数日間その娘と会って話をし、彰祐はアイリーンを実子として、完全に受け入れていた。
もはや20年の空白など、彰祐には全く関係はなかった。これまで子供を想う親の気持ちは、理解こそすれ結局は他人ごとであったが、今の彰祐にはそれが痛いほどわかる。それが自分自身で不思議なことだった。アイリーンが、メリアンと自分との間にできた子供だからかもしれない。単なる血のつながりだけでは、説明でない感情であった。


彰祐はオーチャードのあるレストランで、弁護士のサイモンと食事をしていた。気取ることのない、日本のファミリーレストランのような普通のざわついたレストランである。店内には、家族連れやカップルなどで7割ほどのテーブルが埋まっている。
そこで彰祐は、翌日の予定をサイモンから聞いていた。

「明日はいつも通り、昼過ぎに娘さんに会いに行き、宿の外へ連れ出して下さい。そしてこの場所に二人で来てもらいます。我々もここへ合流します。私はそこで、娘さんに今回の件の説明と、少々聞き取りをします。それから宿のオーナーのハンを呼びつけ話をします。その時あなたと娘さんは、別テーブルで我々の話を聞いていて下さい。お店を出てもらっても結構ですが、一緒に話を聞いていただいた方が、後々お二人とも安心できるのではないかと思いますよ」

店の中には、L字になっている箇所があり、その奥まったテーブルは、少し手前のテーブルから死角となっている。ハンと話をしている間は、彰祐とアイリーンは死角となるテーブルで、サイモンとハンの話を聞くことにするということだ。
話はプライベートな話題を含む内容になる。静かなところよりも、このような場所の方が、プライバシーも保てるということだった。
サイモンは様々なことを考慮し、その日の食事もそのレストランを指定したのだった。

ハンには、行政筋の圧力で攻めることにした。届出関係の書類は、完璧に用意されていることをサイモンは確認済みだった。正攻法で落とすのは、簡単ではないというのがサイモンの見通しだった。裁判という手もあるが、時間がかかり、なおかつ勝利できる保証がなかった。相手も告訴を想定し、準備している節がある。各書類をでっち上げ、アイリーンを騙して働かせているという客観的証拠を揃えることが難しいだろうというのが、その理由だった。


翌朝、彰祐は朝早くから目が覚めた。部屋のカーテンを開けると、青空が広がり暑くなりそうな気配である。シンガポールへ来てから一週間、雨は一度も降っていなかった。

いよいよ運命の決戦日である。果たしてうまくアイリーンを助け出すことができるのだろうか。彰祐の胸に、急に不安がよぎった。最悪の事態に備えて、何か保険を用意しておくべきだったかとも思い始めた。

軽い朝食を済ませた彰祐は、午前中にシティーバンクで25万SD(約160万円)を用意した。それを鞄に入れ、いよいよゲイランのアイリーンの元へ向かったのである。


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2009年09月20日

アイリーン23

第9章
弁護士のサイモンは彰祐から依頼を受けた当日、さっそく情報屋のウェンという男から、アイリーンが働いている売春宿の実態や、そこの主人とマフィアとの関わり具合を聞き出した。
ウェンは裏社会に精通している情報屋で、ちょっとした内容であれば、100SD(約6500円)を握らせると情報を提供してくれる。以前にも何度か、サイモンは仕事のために彼と接触したことがあった。
彼とは電話連絡はできない。彼が溜まり場としているバーに行き、直接ウェンをつかまえるしかないのだ。
サイモンは彰祐と話をした夜、早速ウェンに会うために、街外れのバーに出向いた。
安いバーで、労働者風の客が多い。そこではマレーシアから密輸したタバコを安く売っているので、普段たばこを吸わない人間も、酒と共にたばこを吸う。薄暗い店内には、汗臭い匂いとたばこの匂いが入り混じった異臭が立ち込めていた。

やはりウェンはカウンターにいた。ポロシャツに黒いスラックスと、先のとがった革靴を履いている。短く刈り上げた髪と服装、そして人を威嚇するような細く鋭い目が、彼が堅気の人間ではないことを物語っていた。

サイモンは無言でウェンの隣に座り、ウィスキーを二つ注文した。それが出てくると、一つをウェンの前に差し出し、サイモンから久しぶりと声をかけた。

ウェンはやや頭を回しただけで、横目でサイモンをちらっと見たが、無言で顔を正面に戻した。サイモンはお構いなしに、売春宿のナンバーを書いたメモと100SDを、ウェンの前に差し出し、「ここが付き合いのある組織を教えて欲しい、それとどの程度の付き合いなのかもだ。ついでにこの宿のオーナーがどんな人間なのかも・・」
「おいおい、そんなに欲張るなよ」とウェンが言うやいなや、サイモンはもう100SDを彼の前にすっと差し出し「ちょっとあんたの独り言を聞くだけよ」と言った。
ウェンは「チッ」っと舌打ちをし、携帯を取り出し電話をかけると同時に席を立ち、バーの外へと姿を消した。組織絡みの話には、情報屋も慎重になるのだ。

10分後、ウェンが戻ってきた。
「面倒を見ている組織は、リーという男がし切っている香港マフィアの末端だ。出張組みだから、大して大きくはない。ここではゲイラン地区でしか活動をしていないようだ。売春宿のオーナーはハンという中国人だ。調子のいい、ケチな野郎だそうだ。まああの界隈のオーナーは、どれも似たりよったりだがな。ハンは売春宿の他に、レストランを2〜3件持っているらしい。リーとハンの関係はよくわからないが、リーはゲイランでは顔が広い。単に用心棒をしているだけだろう。ハンは堅気の人間だからな」

サイモンはウェンから、ゲイランの売春宿の実態を、色々と聞き出した。
ゲイランの各売春宿は、それぞれ働く女性を確保するためのルートをいくつか持っている。それはほとんどがタイ国のプロモーターとの繋がりによる。

プロモーターは定期的に売春宿に、写真とプロフィールが記載されたペーパーで女性を紹介し、宿が必要に応じて具体的な斡旋をお願いする。その際、売春宿はプロモーターにお金を払うことはしない。プロモーターは、紹介する女性から、斡旋手数料や渡航費を数十万単位で受け取るからだ。しかしそれは借金という形を取り、女性は実際に働きだしてから支払うことになる。よってこの斡旋手数料やその他諸経費を売春宿が立替え、プロモーターに一括で支払い、売春宿は女性の月々の給料から、その手数料を引く仕組みとなる。
売春宿は借金を肩代わりしているので、女性からパスポートを預かり、借金の支払いが終わるまで、その身柄を管理するという仕組みになっている。
もしその女性が、何かの理由で働けなくなった場合、立替えたお金の残りは、プロモーターに請求できる。

この基本的な仕組みが機能しているので、本来、売春宿はそれ以外の危ないルートに女性を求める必要はない。
しかし売春宿は一応客商売ということで、日本の水商売と同様マフィアにみかじめ料を支払っている。そのつながりがある為に、時にはマフィアの顔を立てて、彼らの連れてくる女性を高額で引き取るのだ。アイリーンもその一人だった。

プロモーターから斡旋される女性と、マフィアが連れてくる女性の違いは、契約書にあった。プロモーター経由の女性は、元々働いてお金を稼ぐのが目的なので、給料に関する取り決めが最初からきちんとしている。しかしマフィアが連れてくる女性には、それがない。つまり給料は売春宿が決めた金額で良いし、人によっては払わない。売春宿がマフィアに支払った金額は、一応女性には借金という形になるが、その詳しい内容は当人には明らかにされない。つまり何年働いても、まだ借金が残っていると言うことができる。つまりは買取り扱いになっているので、その女性をどう扱おうと、売春宿のオーナーの勝手ということだ。

このようなケースでは、売春宿からマフィアに、一人当たり15000SD(約100万円)程度のお金が動く。
しかしもし女性に何かが起こっても、売春宿はマフィアに金銭を請求することはできない。よって、ハイリスク、ハイリターンケースということになる。
つまりは、元を取るまで厳しく管理されるが、取ってからもそれは変わらずに続くということだ。

「マフィアが連れてくる女性のビザはどうなっている?」
「彼女達には特殊労働者ビザが必要になる。やつらだって馬鹿じゃないさ。彼女達自身が知らないうちに、ちゃんとそれを取らされているよ。働く目的で渡航するなら、どっちにしても就労ビザが必要になる。それが一般なのか特殊なのか、手続きをする中では彼女達の大半は気が付かないさ」
「それじゃ政府への届出も、正規のものということになるのか?」
「おそらくそうなっているだろう。きちんと実名で届出を出しているはずだ。政府公認といっても、怖い病気が広がるのを恐れて、あの地区だけに絞って特別にしているだけの話さ。きちんと衛生管理や病気のチェックをする代わりに許可する。路上の立ちんぼは違法になるから、時々摘発されるだろ。最近ゲイラン地区には、路上に監視カメラが増えたらしい。それだけ政府も、監視体制を厳しくしているわけさ。だから書類はきちんとしているはずだ」

さすがにつけこめそうな穴は、簡単に見つからない。サイモンは、やはり行政筋をうまく動かして、金で決着をつけるしかなさそうだと思った。ハンは金さえ戻れば、大騒ぎをすることはないだろう。あとは如何に値切るかである。彼の唯一の弱みは、実質彼女を金で買っているという点だ。突破口はそれだけだろう。その弱みを使い、営業停止をほのめかせばハンも折れるに違いない。
とにはくハンには、無理やりでも納得してもらう必要がある。それはマフィアを絡めないためだった。
ざわめくバーの中で、サイモンはグラスを片手に思案を巡らせていた。


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カテゴリー:アイリーン
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2009年09月19日

アイリーン22

「すごく素敵な話ね。なんてロマンティックなの」

彰祐が当時を振り返り、まるで時間をさかのぼったかのように甘い気持ちに浸っていたが、アイリーンのその言葉で現実に引き戻された。

「実は僕が先にフォールインラブではなくて、彼女はその前から僕を好きだったんだよ」

「それ、自慢してるの?」アイリーンが見せるいたずらっぽい表情は、メリアンそのものだった。彰祐は、メリアンとの大切な思い出を語りながら、目の前のメリアンにそっくりなアイリーンを見て困惑した。時間が交錯し、メリアンと離れていた、時の隙間が一気に埋まっていくような錯覚を彰祐は覚えた。

「わたしもそんな素敵な恋がしたいなぁ」

「君は若くて綺麗で素敵な女性だ。僕の話のメリアンみたいにね。だから大丈夫。これからいくらでも、素敵な恋ができるよ」

「そうだったらいいけど・・・」アイリーンの顔が一瞬曇ったように見えたが、すぐに明るさを取り戻し彼女が続けた。

「わたし、そのメリアンさんに会ってみたいな。今彼女はどうしてるの?」

「セブで娘と一緒に、元気に暮らしているよ」

「彼女は結婚したの?あなたと結婚すればよかったのに・・」

「彼女は結婚していない。娘は僕の子供だ」

その言葉で、アイリーンの顔から、ひやかしの笑みが一瞬で消え去った。
「何か複雑な事情があるのね」

「彼女が僕の子供を産んで育ててきた事実は、先週知ったばかりなんだ」
娘と暮らしていることを話せば、当然の成り行きで彼女の結婚の話になる。彰祐には想定内の会話の展開だった。

「わかった。その話はここでストップしましょ」
プライベートな込み入った話に踏み込まないのが、彼女の常識であった。

「いや、簡単な経緯だけでも、君に聞いてもらいたい。もう少し大丈夫かな?」
「オッケー」

彰祐は、お互いの愛を確認しあってから、帰国後3年ほど付き合い、そして彼女に縁談話しが持ち上がったことを契機に別れるまでの話を、アイリーンに聞かせた。
そして、別れたあとにメリアンが妊娠に気付き、彼女は結婚もせずに彰祐の子供を育てあげた話をした。

「あなたはどうしてメリアンさんと別れたの?彼女はあなたを愛していたんでしょ?」

「そうだね。僕も彼女のことは愛していたよ。ただあの頃は、結婚となると話が別だった。今はそうでもないけれど、昔は国際結婚というだけで日本では珍しかったし、好奇の目で見られることもあったんだよ。フィリピン人との結婚となると尚更だった。僕はメリアンと付き合いながら、そのことでずっと悩んでいた。でも若かった僕は、世間体や両親のことを気にしながら、彼女との結婚に踏み切る勇気が持てなかった。そんな時に、彼女の縁談の話が持ち上がったんだ。それはとても言い話しだった。相手はフィリピンで大きくビジネスを展開している実業家の息子で、その話がうまくまとまれば、経済的な心配は何もいらない。彼女が僕と結婚できないのなら、その話に乗って幸せを掴んだ方が、彼女にとっては幸せだろうと考えた」

「でも、それは少しおかしいよ。愛し合っている二人が別れて、お互いに幸せなわけはないでしょ?」

「君の言う通りだ。僕は彼女の幸せを考える振りをして、結局は彼女から逃げたんだ。だから何年も後悔していたよ。僕はメリアンが、とっくに結婚していると思っていた。時間が経つにつれて、彼女を手放した後悔の気持ちは膨らんでいった。だから仕事をがんばった。それでメリアンのことを、忘れようとしていたのかもしれないね。その間、まさか彼女が僕の子供を産んで一人で育てていたなんて、僕は夢にも思わなかった。なぜ知らせてくれなかったのかって思うけど、でも考えると、メリアンはそんな女性だったんだ。僕は彼女のそんなところも良くわかって愛したはずだったのに・・・」

「あなたはまだ、彼女と別れたことを後悔してるんでしょ」
彰祐の沈んだ表情をみて、アイリーンは彼の心の中を読み取ったように話した。

「そうだね。特に僕の子供を産んでいたことを知った今は、あの時なぜそんな結論に至ってしまったのか、自分の弱さを呪っているよ」

「彼女は強い人ね。あなたに迷惑をかけないように、妊娠を知らせず一人で子供を産んで、育てたんでしょ。フィリピンではそれするの大変よ」

「わかってる。だからもし彼女が僕を許してくれるなら、僕は自分の残りの人生を、彼女とその子供に捧げたいと思っているよ」

「やっぱりね、あなたはそういう人だわ。わたしにはわかる」

「僕は失われた20年を、取り戻すことができるかな?」

「だいじょうぶ。あなたなら、それをできるわ」

その言葉を聞いた彰祐は、心が救われる想いだった。
彰祐は、空白の20年を取り返すことができるかどうかという問いかけを、アイリーン自身にも投げかけたつもりでいたのだが、勿論アイリーンはそのことに気付いているはずもない。彼女はあくまでも、第3者の立場で答ているはずだったが、それでも彰祐は、彼女のその言葉を嬉しく噛み締めていた。

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カテゴリー:アイリーン
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