フィリピーナと共に
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フィリピン生活:カテゴリの記事一覧です。

2011年06月21日

267.フィリピンタイム

ベルの2か月間の夏休みが終わり、6月から学校が始まっていて、我が家の朝はとたんに慌ただしくなった。
6時前にはベルを起こし、シャワーをさせ朝食を食べさせ、7時までに学校へ送る。

しかし今日の朝は、モナの緊張感がいつもと違っていた。
ベルの学校に、本日から新しい罰則が導入されることになったからである。
遅刻をした生徒はフラッグセレモニーでみんなの前に立たされ、セレモニー終了後に校内のゴミ拾いをしてから、授業が始まっている教室へ戻るというものらしい。
あまりにみんなが時間にルーズで、学校がそんな対策を設けることにしたようだ。
だからモナは、ベルを遅刻させないよう彼女のケツを叩きながら、シャワーだ、着替えだと必死に動き回っている。
送っていく自分も、シャワー、着替え、化粧をして(ちょっと送っていくだけなのに、どこかショッピングにでも出かけるかのような気の遣い様)、ばっちり決め込まなければならないから大変だ。
それまでは少しくらい遅れても大丈夫などと言っていたから、180度の変わり様である。

これはとても良いことだ。そうやって時間を守るという習慣を、子供の頃から身につけることはとても重要である。ついでに親も必死になりながら、時間を守らなければならないことを体で覚える。

とにかくフィリピンでは、約束した時間など全くあてにならない。
学校からしてそうなのだから、大人になっても時間に対してルーズな感覚を持つのは当たり前である。
朝のモーニングセレモニーには、五月雨式に登校する生徒がその列に加わり、PTAの会合が何時と決まっていても、それが始まるのは予定時間を30分や1時間過ぎてからとなる。
イベントがあっても、それがいつ始まるのかさっぱりわからない。
それが常だから、親もどうせという感覚があり、少しくらい遅れて行った方が時間の無駄が少ないということになる。忙しい人ほどそうなってしまうのである。

普段の生活においても一事が万事で、例えば家具や家電製品を買い届けてもらう場合でも、宅急便が届く場合でも、全てに決めた時間が当てにならない。
どこかへ出かけたい用事がある場合など、これは大変困ってしまう。
とすれば、約束したり決められたりした時間とは一体何なのかということになり、フィリピンに来た当初はそれに困惑し腹もたてたが、これも憤慨するだけ健康に悪いと、次第に慣らされることになる。

まことに不思議な社会だと思っていた。
しかし、たびたびアフリカの話で恐縮だが、アフリカでは普段の生活で時計を持てない人がたくさんいて、そんな人には時間の概念が無いという話を知って、フィリピンの時間感覚も、同じような生活習慣の名残かもしれないと無理にこじつけたくなったりする。

例えば海外からアフリカの貧困層の医療支援で現地に出向く。
病気で苦しむ子供を診療し、薬を出して朝・昼・夜とこれを飲ませなさいと指導する。
すると、時間の感覚がわからない現地の親は、そう言われてもわからないので、またここに来るから、診療所で決まった時間に薬を与えて欲しいと言われるそうだ。
そこでスタッフは、自宅からここまでどの程度の距離がありますかと尋ねる。子供を抱いて数時間延々と歩いてくる人が多いからだ。
すると今度は距離という概念が無いから、わからないと言われる。それではここに来るまで、徒歩でどのくらいの時間がかかったかと尋ねてみても、1時間くらい?3時間くらい?という質問の全てに、そうかもしれないという返答があり、スタッフも親の話からその距離を推し量るのが無理だということを悟る。

そのような社会に時計を持ち込み、時間を見なさいと言っても、慣れるまでは相当の期間を要する。
これは、子供の頃から学校で、1センチメートルとはこのくらいの長さで、1メートルはそれが100集まった長さで、1分とは時計の秒針が1回転した時間で、1時間とは1分が60回の時間だからつまりは秒針が60回転する時間で、それが1時間という時間だと、尺度と共にきちんと教えなければ、人は時計や地図の見方がわからず、感覚的に距離や時間というものがわからない。

つまり時間や距離の概念が社会に根付くまで、数年、数10年を要する。
今度はそれがわかっても、時間など気にしない(する必要のない)生活をしてきた人たちに、時間を守ることの意味が根付くまでは更に相当の時間がかかる。どちらかと言えばフィリピンは、そこの部分がまだ怪しいと思われる。
関わる人たちの生活効率や、社会全体の効率を上げるために時間を守るという概念を、頭では理解できても、体で理解できていないのだ。

時間と距離の概念や、時間を守ることの意味がしっかりと体に染みついている日本人には、フィリピン人のその辺りの感覚を理解するのは本来難しいのである。

先進国が入りこんで彼らに時間を守ることを厳しく伝えれば、彼らは首になりたくないから言われた通りにしているだけで、そもそも意味がわかっていないから、5分や10分、場合によっては1時間や2時間の遅れなどどうでも良いではないかと思っている。
実際に5分や10分の遅れはどうにでもなることが多いから、時間を守ること自体が大切だと、なかなか伝わらないのだ。

その意味で、子供のころから学校でそれを教えることは、とても意味がある。
あと10か20年したら、フィリピンタイムという言葉がなくなるかもしれない。
その頃フィリピンタイムに慣れた僕は、それを懐かしく感じているかもしれないが。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:267.フィリピンタイム
2011年06月20日

266.ビジネスワールド

日曜日、仕事が終わり一息つこうと思ったが、さて、何をしてよいかわからない。
出かけるにもたいしたところはないし、美味しくて気のきいたコーヒーショップがあるわけでもない。
日本語の本は全て読み終わり、既に3度目の再読に入っているものもある。
同じ本を繰り返して読むのは、中身を忘れるほど間を置かなければ結構苦痛だ。

仕方がないので、ベッドの上に寝転んで携帯電話のゲームをやっていた。
最近有料でダウンロードしたi-phoneのゲームが面白い。
飛んでくる野菜を指でなぞってカットするだけの単純なゲームだが、ゲームのバリエーションがいろいろあり、妙にはまる。
瞬発力、とっさの判断力、動体視力が必要で、モナとスコアを競い合っていた。

3種類のゲームの勝敗は、0勝3敗。僕の負けである。
当初唯一僕のスコアが伸びたゲームでは、一度ダブルコアで圧倒的な勝利を収めたが、あっという間にモナに抜かれて3敗と相成った。
歳を取ったせいで、瞬発力、とっさの判断力、動体視力、集中力とその持続力において、とても悔しいが、いずれも若いモナにかなわない。
このようなゲームなどで競ったりすれば、自分がいかにボロ雑巾かを実感するだけで、ろくなことにはならないと知りつつも、男の面子と意地でがんばってみたがだめだった。
がんばるほどに打ちのめされる結果となるだけで、早々にギブアップした。

モナがまだゲームをしているうちは、「ふん、そんなもの」という態度でゲームをシカトしていたが、モナがi-phoneをベッドの上に置いてどこかへ行くと、ベッドの上にぽつんと放り出されたi-phoneが気になりだす。
懲りない、かつしつこい性格なので、密かにハイスコアを出して彼女の鼻を明かしてやろうなどと目論んで再びゲームを始めるが、結局箸にも棒にもかからないスコアしか出せない。
最後にはi-phoneを両手に抱えながら、悔しさと疲労で、ゼイゼイハァハァと肩で息をし、あまりに思い通りに事が運ばずi-phoneをどこかへ投げつけたくなってくる。
本当にムカつくゲームだ。しかし面白い。
ついでに指の指紋がすり減って無くなったのではないかと心配になるほど、人差し指の腹がひりひりと痛い。

このゲーム、価格が安く内容は単純だが、サウンドが効果的で遊び方も簡単。
たしか150円だったが、よく考えてみれば、i-phoneユーザーのうち1万人がこのゲームをダウンロードすれば、150万円が誰かの手元にポンと入る。
一体何人ダウンロードするのか知らないが、どこかの小学生や中学生などが、この手のゲームやアプリケーションを作ってぼろ儲けしている話を聞いたことがある。
つまり、あらゆるところにビジネスチャンスが広がっているということだ。しかも時間や場所、性別、年齢は問われない。

150円であれば、外れゲームでも試してみるかという気になる。
しかもカードを使用して、簡単に購入できる。
購入する際は、いちいちカードナンバーを入力などしない。既にそれらは登録してあり、何かが欲しい時にはIDとパスワードさえ入力すれば、簡単に購入手続きが終了して手に入る。音楽も同様に、一曲単位で購入できる。
フィリピンにいながら、簡単にそれができてしまう。

出版業界、新聞業界にも同様の変化が訪れているが、気が付けばそれらもインターネット購入が主流になっているかもしれない。
随分と簡単に金を集められるようになっている。薄く広く金を集める手法は本当に巧みになっている。
スマートフォンの普及が、それらの仕組み作りに拍車をかけている。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった従来のゲーム業界が、最近振るわないのがとても良く理解できる。

自分の身体能力の変化と同様、世の中も購買システムやデジタル化など、様々な変化を遂げている。
いい加減、進化などしなくてもいいのではないかという気がする反面、ついていかなければ世の中から取り残される不安に襲われる。

しかしこのフィリピンに今後、そのような荒波が押し寄せてくるのだろうか。
ここにいると、いつでものほほんとしている空気に、消費だけに疲労する体質がこのまま永遠と続くような気がしてくる。
英語人口が世界3位と言われ、世界を相手にビジネスを展開できる土壌があるのにもったいない気もする。

自ら付加価値を生み出さなければ、自分たちの生活が向上することはない。
しかしフィリピンが今のままで良いのか悪いのか、実は僕には、良くわからなくなっている。
世間で展開されている競争の世界は、浮き沈みが激しく、それはそれで疲労を伴い、あまりに乾いた世界になっているからである。

どのような未来を指向するかはフィリピンが決めることなので、これ以上僕が考えても仕方がない。
少なくとも僕は、フィリピンに住みながら日本並みのサラリーを得るために、そんな世界から足を洗うのはなかなか難しいのが現実だ。
かなりお馬鹿になってはいるが、まだまだ自分に鞭打ってがんばるしかなさそうだ。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:266.ビジネスワールド
2011年06月19日

265.休日返上

仕事がちょっと忙しい。土日の二日間仕事をしていて、ストレスを発散したい気分になっている。
まあ、ここ2カ月ほど身入りが少なかったから仕事が増えるのは結構なことだが、なぜ仕事というものは平均的に来ないものなのだろうか。
暇な時は不安になるほど暇なのに、仕事が入り出すと根を上げたくなるほど来る。
しかも全てが急ぎ。不景気な世の中、本当に困った時しか仕事が出さないから、これも仕方がないと諦めるしかないが、電気が頻繁に止まり、インターネットが超低速のフィリピンで、今日明日に結果をくれと言われても無理がある・・・場合もある。

それでも無理だ、不可能だと言えない性分なので、これまで散々酷い目に遭ってきた。
しかし懲りない性分なので、また何度も同じ目に遭う。
お馬鹿な奴だと自嘲しても、楽天的な性分が再び災難を呼びこんでしまう。
ここで、「それでもこれまで、何とかなってきた」と言えれば恰好がつくが、「何とかならなかった」ものもあるから、正真正銘のお馬鹿かもしれない。

お馬鹿なりに学習をして、せめて金だけはきっちり取るように計算し始めたが、途端に客の食い付きが悪くなった。
決して世間相場より高いわけではなく、これまで世間相場より低かったものを普通にしているつもりなのだが、世間は相変わらず厳しい。
しかしこちらもずる賢くなって、これは他に流れることがないだろうと踏んでいるものは強気を貫く。すると、他の会社を検討するようなことをほのめかされるが、少ししてから条件を変えて、結局再見積もり依頼がきたりする。
そこで少しだけおまけしておくと、今度は食いついてくる。
客も馬鹿ではないから、世間相場などとっくにお見通しで、同じ価格なら経験値のある方を選ぶに決まっている。

全てに強気な態度を貫くわけではない。
長い付き合いのあるお客の簡単な依頼には、会社に内緒でただでやってあげることもある。
特にこれまで「何とかならなかった」ことで御迷惑をかけた客には、そんなところで媚を売っておく。
そんな時には、どっちが客なのかわからないくらい客に恐縮されるが、「あなたと私の仲ではないですか」ということをさりげなく伝えながら、これまでの借りを返しておく。
そんな媚が通用するのかしないのか、ちょっとわかりかねるところもあるが、いつでもお客様は神様だという気持ちを忘れてはいない。

そんなこんなで、ようやく今、一つの仕事が終わった。もう一つあるが、それは簡単なので後回し。
日曜に仕事をするなど、フィリピンでは非常識なので、今日はもう閉店しようと決めた。
僕も昔は、よくお客様で神様だったが、最近はどうもいけない。
ブログも気合が入らないので、唐突ですが今日はこの辺で・・・。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:265.休日返上

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