フィリピーナと共に
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2011年06月01日

243.ケチな日本人

モナの手掛けているビジネスにおいて、少々問題が発生している。
客の代金支払い滞りだが、僕にとって、そこに全く違う問題があることがわかった。

昨日が月末ということがあり、モナが客と携帯メッセージでやり取りをしていた。
1人は本日中に支払うという回答が来たようだ。

「旦那が未払いを怒っていて口も聞いてもらえないから、早く払ってちょうだいって言ったら、今日くれるって・・」
「はあ?なんで俺が怒ってるの?俺はあなたのビジネスにノータッチでしょ!」
「そう言えば払ってくれるから・・・へへへ」

それでいくらの支払いかと言えば、3000ペソ(6000円)だそうだ。
その人は、その3000ペソで最後らしい。

「でもさぁ、あなたはたまにお客さんを僕に紹介してくれるでしょ。その時にさぁ、あ〜、この人が3000ペソで口もきかないくらい怒っているみみっちい人だなんて思われるじゃないの・・それ、いやだなぁ・・・で?もう1人はどうなった?」

もう2か月前になるが、どこかへ行くついでにモナが銀行で、期限到来の客が振り出した手形(のようなもの)を換金しようとした。
すると銀行では、そのアカウント(口座)は既にクローズになっていると言われた。
日本で言えば不渡り手形のようなものなので、良く覚えている。
すぐにその客に連絡を取ると、その週末には何とかするからと返事が来たが、週末・週末を繰り返し、既に2か月が経過していた。

「それが問題なのよぉ〜、また、今度の金曜日って返事きた」
「その人はいくら溜まってんの?」
「27000」
「あ〜、そう・・27000円」
「ちがう、27000ペソ!」
「ふ〜ん、27000ペソねぇ・・・って、それ54000円かぁ?ちょっとでかいなぁ、その人払えるの?」
「大丈夫よ、旦那さんはアーミーのジェネラルだし、その人もシティーホールで働いているから・・・。今、マイハズバンドのビジネスでお金が必要だから、早く払ってくれって言ってる」

実際に2か月もずるずると支払いを先延ばしにされていて、なんで大丈夫なのか理解できないが、僕の感心ごとはそこではない。

「はあ?それも俺かぁ?俺、関係ないじゃん・・、で?今来たのがその返事?」
「ハズバンドのビジネスにグッドラックだって」
「????意味わかんない(それでこの会話が収まってしまうあなたもだけど・・)、どうでもいいけどさぁ、代金支払い催促に俺を出すのは止めて欲しんだよねぇ・・・、恥ずかしくて町も歩けなくなる」
「大丈夫よ、それに、それが一番効果あるんだから」

モナのビジネスの仕入れは現金払いで、生活費とは完全に切り離れているから、未払いの客に逃げられてもモナが泣くだけで済む。だから僕は、普段から彼女のビジネスにそれほど興味を持っているわけではなく、入出金に関してまるで関与していない。しかし・・・

僕は今、54000円の取り立てがどうかより、この小さな町で、懐の狭い、みみっちく強欲で、融通のきかないケチな日本人として名を馳せないか、それを心配している。

「俺の名前を使うなら、名前の使用料をよこせ」
「支払いは夜ね・・へへへ」
・・・なんて落ちは、残念ながら無い。


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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:243.ケチな日本人

242.世界の常識

あるフィリピン関係ブログを読んだ。
そこでは、フィリピンとフィリピン人は、糞と呼ばれている。
フィリピンとフィリピン人は、国ぐるみで外人を騙して金を奪う、野蛮でどうしようもない国と民族だと、繰り返し訴えられている。

たしかにその類の事例は数々ある。
日本からたくさんお金を持ってきた日本人が、現地で散々贅沢をし、家族にも贅沢をさせ、殿様気分を味わいながら散財した結果、文無しになって捨てられた。
あげく生きていくために犯罪に手を染め、フィリピンの留置場に入った。
こんな現地新聞の記事も過去に読んだ。

当時は悲惨で可哀そうだと思った。しかし、捨てられた理由があったのかもしれない。
金に物を言わせ、人を人と思わぬ言動を繰り返して来た結果かもしれない。
他人には見えないやり取りがあるのだから、それが分からなければ公平な判断はできない。
そこはこちらにはどうしても見えないところだから、議論しても仕方もないし議論するつもりも無い。

客観的な判断ができる法律、仕組みにおいて、フィリピンは外人に無情な国だとすれば、日本のそれも同じに見えるので(詳しく知らない・・・最近はちょっと変わってきて逆に問題もある)、その観点からも自分自身は論じることが少ない。

しかしこれらのことを、あくまでも日本人のために、少し別の視点で考えてみたい。

フィリピンには、特にこれといった定職をもたず、それでも何となく生きている人間がごまんといる。
ある数年間は誰かの世話になり、それなりに楽しんで生きる。それが終われば次の手段を考えて、目の前にぶら下がる餌があれば、考えもなくすぐに飛び付く。それでまた、数年は楽しく生きられる。
これを繰り返して人生を消化していく。もし何も手段が無くなれば、少し失敗だったな、などと振り返り、仕方がないと簡単に諦める。
とりあえずトンドにいる知り合いや親戚でも頼り、スカベンジャーに混ぜてもらえば何とかなるだろうくらいにしか考えない。
そして結果的に何とかなる。そこで天から降りてくる次のチャンスを待つ。

田舎にいる人間は、野菜も果物も米もそこら中に転がっているから、それを合法・非合法で手に入れて、食っていくことができる。とりあえず助けてくれる家族もいるから、生活に何の保証もないから不安だなどと、余計なことは考えない。とにかく食って寝れば生命を維持できるから、そのうち運が巡ってくるだろうと考える。
そんな人に手を差し伸べる人が現れるものなら、喜んで無条件に食いつくに決まっている。

日本人のように、そのような生き方を恥だとか、自分は世の中の落ちこぼれなどと嘆くことなどしない。
生きていくためには、他人を騙すことも必要だと考えている。
騙しやすい人間はカモである。カモが現れれば、それは目の前に訪れた最高のチャンスと考える。
そこには、哲学も体裁も、何も存在しない。自分にとって損か得か、それだけである。
だから強い。
彼らの生き抜く力は、日本人がそれを目の当たりにすると、立ちつくしてしまうほどの異様なエネルギーを感じるほど強く、そしてそれに圧倒されることすらある。

このような生き方を、単純に馬鹿にしていて良いだろうか。

それを考える上で、一つの例がある。
地球上の人間は化石エネルギーを頼りに生きている。
しかし、地球上の資源は限られている。石油も枯渇することが分かっている。
身の回りのものを眺めてみれば良い。樹脂(プラスティック)など、石油から作られたもので溢れかえっている。そこにそれがあるということは、それは使用済みの資源なのだ。資源が無尽蔵でないとしたら、それがいつか枯渇するのは目に見えている。

しかしまだまだその資源を活用し、増え続ける人類は生きていかなければならない。
だから強奪が始まっている。
中国は資源のありそうな島を、軍事力を背景に自分の領土だと主張している。
本当はアメリカだって、喉から手が出るほど資源が欲しい。ヨーロッパ諸国も同様だ。
今はそれぞれ周囲を見ながら動いているが、そのうちなりふり構わなくなる。

適当な理屈をつけて、さもそれが当然のように言えば、特に日本は及び腰になることを計算済みだ。
日本が対応を間違えているうちに、どうにもならない状況を作り上げ、最後は恫喝すれば良いと考えている。

狡猾さはどの国も、日本よりはるかに上だ。
他人の物でも欲しい物は取り上げる。取り上げ方はこの際どうでも良い。
国益だと言えば、国内ではそれが正義となる。
できれば世界に君臨し、だれにも邪魔されずに国が栄える状態を作りたいが、結局はそれで、それに関わる個人が絶対的な権力と金を手にすることが目的だ。

仮に日本が中国に脅された場合、アメリカは「遺憾であるが、それは両国間の問題だから一切介入せず、中立の立場を堅持する」などと平気で言う。もしそれがアメリカの国益を損なう場合は、「遺憾であり、正義の名のもとで日本を積極的に支援する。軍事行動もいとわない」などと言う。どのように言い、どのような行動をするかは、全て自分にとってどうすれば得かで決まる。友情や信頼関係などは一切棚上げとなる。


もう一つの例がある。
日本は世界一の債権国である。世界中に500兆の貸付がある。
つまり貸した金を全て返してもらえば、日本人全員が1年遊んで暮らせるという金額だ。
もし1%や5%の利息を取れば、税金は大きく軽減されるし、10%の利息を課せば、日本人はしばらく無税でやっていける。
しかし利息どころか、元金を返してもらえるかどうかも怪しい。
これまで何度かブログで書いた通り、世界では「借金はできるだけ返さない」が常識だからである。しかしこの際、それは小さな問題かもしれない。

もし資源を巡り軍事行動、もしくはそれ以外の諍いが起きようものなら、おそらく日本に見方をする国はいない。
日本が負けて借金をチャラにしてもらえる可能性があるなら、各国は日本に敵対する国を応援するからだ。積極的に応援(参戦)し、戦勝国利益の分け前をもらい、その中に借金をチャラにしてもらうことを含めてもらう。
もし借金返済を差し引いても、日本に見方した方が得であれば日本につくが、このように皮肉にも、膨大な貸付は日本にとって潜在的な敵対国を作る温床となる。
損得勘定が一番大事だから、必然的にそうなる。行動の背景に正義はないのである。どのように行動したら得かを考え、後付けでそれが正義であるような理屈を考える。
ここでも日本人の常識は、全く通用しない。
「お金を貸した恩を忘れたか」などと言おうものなら、笑止千万と思われるだけだ。
逆に金をたくさん借りている国は強い。債権国に守ってもらえる。
しかし世界最大の債権国である日本は、残念ながらその意識さえ欠如している。

如何に世界がエゴで動いているのか、少しは感じてもらえただろうか。
日本人には遥か遠い世界のことのように思えるかもしれないが、これが日本を取り巻く世界各国の現実である。
そしてどうだろうか。もしフィリピンが外人に優しくない国で、フィリピン人は外人を食い物にしているというが、それと、この国際的に繰り広げられる駆け引きと、何が違うだろうか。

本質的には同じである。
自分たちがより良く生き延びようとするために、必要ならば詐欺でも恫喝でもして、それを奪うのである。
それが当たり前で、それを責めようものなら逆に「生きていく厳しさを知らな過ぎるあんたが悪い、あんたは本当にボンボンだ」と開き直って説教される。

生きていくためにはそのようなたくましさが必要である。
すぐに諦める人間は、どこでもそうだがすぐに野垂れ死にだ。
特に保証のない貧しい国では尚更である。
中国のように、これといった技術もなく、狡猾さだけで力を持ちつつある国は最悪だ。それにコバンザメのように追従する北朝鮮も同様。

これは国家でも個人でも同じで、世界の常識だ。
極度に困る状態があれば、尚更なりふりなど構っていられない。生きるためには何でもしなければならないのだ。
だから日本の災害時に略奪事件が発生しないことを、世界は心の底から驚いている。
世界と日本の常識が如何にかけ離れれているかを、それは如実に物語っている。

高潔な民族だ、素晴らしいなどと褒められてその気になってはいけない。
褒めている連中は、見習おうなどとは微塵も思っていない。逆に日本人を、奇特な連中だと思っている。
このようなことで日本人の素性がばれるほど、日本や日本人はターゲットとして人気を博する。

これが世界における日本人の現在のポジションであり、巷で起こる事件はその縮図である。
日本人にとって海外で起きる悲惨で特異な事件や事例は、海外では常識の範疇ということも少なくない。

日本人はどうも、ひ弱になってしまった。
戦後教育のアメリカ戦略成功と急激すぎる経済成長が、大きな要因である。
愛国心と言うものに妙なレッテルを貼り、それが国の方向性や戦略を狭めてきた。
自国民を相手にすれば食っていける経済環境が、閉鎖的思考を定着させた。
まっとうな事だけを貫いていても野垂れ死にすることのない日本社会は、本当は良き社会だが、逆にそれが日本人を極度の平和ぼけに陥れ、世間を見えなくした。

ずる賢くなれとは言わないが、狡猾な相手を見抜き、狡猾さには狡猾さで対抗しなければ、日本や日本人は骨の髄までしゃぶられて、しゃぶるところが無くなれば見捨てられる。
これは国でも個人でも、基本的には同じである。

海外にも心のふれあいはある。そこの部分での心配は不要だ。
中国人や韓国人では、未だ心を許せる友人と呼べる人間に出会ったことはないが、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、マレーシア人、シンガポール人、台湾人、フィリピン人には、友達と呼べる人間が何人かいる。
特にフィリピン人は他国と比べ、日本人との共通点が多い部類の民族ではないかと思うくらいである。だから日本人と似た感性の持ち主にも、たまに出会ったりする。(そんな人は男性に多い。女性は時間の感覚が一律ルーズ。時間に関してだけは男性の方がきちんとしている。)
ただ、世界の常識とはそのようなものだと、認識を持つことが大切だと言いたのである。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:242.世界の常識
2011年05月31日

241.いやぁ〜、電気って・・

インターネットケーブルの配線を少し変えたいと思い、炎天下の中、そとでケーブル貼り直しをしていた。
暑い。上半身裸の体から、玉の汗がポタポタとこぼれおちる。
少し目眩を感じ、これは限界だと思い始めた頃作業も終了。
部屋に入ってケーブルの先をPCに接続!よぉーし、確認!

「・・・・はら?繋がらない」
インターネットケーブルを追いかけ、再び炎天下の外へ。汗の引く暇がない。
まるでシャワーを浴びた後のように、体から汗が滴り落ちる。
「問題なぁ〜し!・・・・そりじゃ何で???」

ちょっとしてから、部屋に入っても暑いことに気付いた。
「ん?」と扇風機を見れば、回っていない。
扇風機のACコードを追いかけ指先確認・・・問題なぁ〜し!

・・・・停電だ。

ということは、すぐにシャワーでも浴びて汗を流そうと思っていたが、今は冷たい水しか出ないということになる。
コーヒーが飲みたくなれば、わざわざ一階に降りて、ガスレンジでお湯を沸かす必要がある。
インターネットは使えない。そして部屋の中は暑い。このまま停電が続けば、数時間後にPCも使用不能となる。

あらためて思う。
「いやぁ〜、電気って、本当にいいもんですね」・・・(水野晴郎風)若い人は知らないか・・。

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