フィリピーナと共に
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フィリピン生活:カテゴリの記事一覧です。

2011年01月30日

192.気分転換

今週も、土曜、日曜と仕事となっている。息つく暇がないが、日程が押しているので仕方がない。
昨年末は出口の見えないトンネルの中で、精神的な疲弊を伴いながら仕事をしていたが、現在は出口が見えている。
あとひと踏ん張りすれば、僕を悩ませていた一連の重い仕事が片付く。

昨年暮れに、この仕事は一人でやるには無理があると判断し、外部の設計屋さんに一部を依頼した。状況をよくよく説明し、助けて下さいとお願いするように仕事を発注した。
先方の方は、状況や僕の苦しい立場をよくよく理解してくれ、様々なアドバイスをくれると同時に、仕事を引き受けてくれた。

おかげで僕は、もう一方の仕事に集中できる体制となり、ここにきて、同時に二つの仕事が終わりを迎える段階となった。

仕事を依頼した外部の設計屋さんは、ある方の紹介で、今回初めてお付き合いする方だった。元○ニーの社員で、ほんの少し話しをしただけで、その実力は十分だとわかった。
年初めのローラの死に際しては、大船か泥船かはわからないが、それに乗ったつもりで一旦フィリピンへ帰ったらどうかとも言ってくれた。
彼は、安心して任せることができる、強い味方となってくれた。

彼の年齢は50を少し超えたばかり。細身の体で、頭は白髪で真っ白だ。面長の顔に、ずり下がり気味の眼鏡をし、少し舌足らずのような、もごもご調の独特な話し方をする。
何も知らなければ、頭の切れるエンジニアには程遠い、頼りない普通のおじさん風だった。
僕は彼の持っている技術力を、心から信頼していた。仕事を一緒に進めながら、丁寧で確実な仕事ぶりが、しっかりと伝わってきた。そして、するどい技術屋さん特有のがつがつさや、人の心の中を見透かすような視線、自分より格下とわかった相手を見下すよう態度などが微塵もなく、思ったことにフィルターを通さずに話してくれるその人柄にも安心し、頼っていた。

先日、その彼にお願いしていた設計が山場を越え、一番肝となる部分の動作が確認できた。そこで、今後の進め方を整理しながら一足早い祝い酒をやろうと、昨夜はその方と二人で夜の街へと繰り出した。
夜の街といっても、居酒屋である。たまたま魚が美味しい僕のお気に入りの店が、彼も実は常連だったということで、7時頃からそこで飲み始めた。

二人の話は、仕事にまつわることが中心だった。よって、随所で、彼の仕事に対する考え方を聞くことになった。

仕事の依頼の仕方、依頼した方と受けた方の責任とは何か、心構えは・・・。
共通の知人をターゲットにしながら話していたが、僕にとっても耳が痛い話しがいくつもあった。
第3者をだしにしながら、実は彼は僕に、色々と教えてくれていたような気がした。少なくとも僕は、そんな気持ちで彼の話しに耳を傾けていた。

「技術の仕事は物と対決しなければならないんですよ。人と対決するのは、本来技術屋の仕事ではないですよね。しかし以前の会社では、仕事がいつの間にか、人との対決が主となっていましてね。営業は営業の立場だけで話しをし、トップマネージメントも同じように自分の立場だけで物事を考える。その視点から外れたことに対して、自分の我を通そうとするわけですよ。そうすると険悪な雰囲気になって、社内にも敵ができる。社外だったら良いですけどね、社内に敵を作ってどうするのっていう話ですよ。いつの間にか肝心の製品が置き去りにされて、意味のない対決ばかりになるんですね。業界規格で主導権を取るなんて事も、くだらない争いなんですよ。こっちは先進的で素晴らしい物を作りたい一心でやっているのに、そんなものに振り回されていたらたまらんですよ。でもね、結局いい物が残らなければ何もならないんですよ。売れる物が残ってなんぼでしょ?やっぱり技術屋は、物と対決するのが仕事だし、それが大事なんですよ。でも大手企業の技術屋は会社の中で、何をしています?物作りで面倒なところはみんな外に出すんだから、普段の仕事はくだらない社内会議ばかりになっているわけですよ。毎日長時間進捗確認会議ばかりして、進捗もくそもないでしょう。僕はですね、そんな仕事に嫌気がさして○ニーを飛び出したんです。やっぱり僕はいい物を作りたいし、純粋に技術の壁に挑戦していたいんですよ。物に触る仕事が面白いんですね」

確かにそうだった。僕も以前は大きな会社にいたからわかる。仕事は会議が中心となっていた。仕事ができない人、仕事をしたくない人ほど、会議を好み、その中で文句を言って敵を作っていた。
技術屋は物と対決すべし・・これは肝に銘じておこう。小さな会社でも、いつの間にか人と対決することに夢中になっている現象は、よく見かけることである。

話しが盛り上がり、気が付いたら閉店時間になっていた。店を出る間際にその彼が、「ところでプライベートな話をしてもいいですか?」と訊いてきた。どうぞと言った僕に、彼は「奥さんとはどのようにして知り合ったんですか?」と訊いてきた。
僕の奥さんがフィリピン人だということは、周囲の人がみんな知っている。しかし馴れ初めを知っている人は、あまりいない。訊かれれば答えるが、そうでなければわざわざ言う事でもない。

「日本の飲み屋ですよ。彼女は○○市のフィリピンパブで働いていたんです。当時ファーストタイマーで日本に来たばかりの彼女は、日本語もへたくそでしてね。そんな彼女がたまたま僕の席に付いたんですよ。僕がその店に行ったのは初めてでしたから、お互い初対面でした。その時は彼女に指名をお願いされたので場内指名をしたんですけど、次にそのお店に行ったときに、僕は彼女を指名しなかったんです」

「それでなぜですか?」と言った後に、「こんなこと、聞いちゃっていいのかなぁ」と、彼は頭の後ろを掻きながら、笑みを浮かべていた。彼は僕のその話しに興味を持ったらしく、身を乗り出し気味で僕の話しを訊く体制を既に整えていた。

僕は全く構わないと言って、話を続けた。
「彼女は可愛かったし、性格もいいと思ったんです。でもちょっとしたことから僕が彼女を誤解して、実は良さそうな態度や性格は、見せかけじゃないかと思ってしまったんですよ。それが自分の誤解だということはすぐに気付いたんですが、僕は既に別の子を指名していたので、彼女を指名するわけにはいかなくなっちゃいましね。だから別の女の子の客として、彼女とはその店で顔を合わせることになったというわけなんです」

彼は、それでなんで結婚することになったのか、益々僕の話しの続きに興味を持った。
そんな話しをし始めた時に、店の人が再び閉店だと告げに来た。彼はその話しの続きを聞きたいので、次は落ち着いて話しができる店へと移動しましょうと言った。
結局2件目は、朝方までやっている居酒屋チェーン店へと場所を移した。

久しぶりに大手チェーン居酒屋に入ったが、食べ物が安いことに驚いた。彼が言うには、この業界は競争が激しく、どの店も生き残りをかけてものすごいコストダウンを図っているとのことだった。しかもできるだけ質を落とさずにコストダウンをしているので、コストパフォーマンスはどこでも大きく向上しているらしい。メニューを見れば、確かにその通りだとすぐに分かる。
第3者に努力の跡がはっきりと分かる努力というものはすごいなと、僕はメニューを見ながらしきりに感心していた。
一軒目は宮崎の焼酎をボトルで頼み、ずっとそれを飲んでいたので、2件目では、僕はカシスオレンジ、彼はモスコミールを頼んだ。お腹がかなり膨らんでいたので、食べ物は軽いつまみを二つだけ頼んだ。

僕は彼に、その後の結婚までのいきさつを簡単に話して教えた。二人の話題はいつの間にか、モナのことやフィリピンのことが中心となっていた。

話しに夢中になっていたので、モナに連絡を取っていないことをふと思い出した。
モナは僕の安否(居場所も?)がはっきりしないと、寝ずに連絡を待っていることが多い。時間は既に夜中の12時を過ぎていた。
電話をしてみると、案の定、彼女はまだ起きていた。
彼女は僕が設計を依頼した彼の名前だけは知っていた。その名前を告げ、彼と飲んでいると伝え、ついでにモナと話がしたいという彼のリクエストで、僕の携帯を彼に渡した。

彼は英語で話していたが、モナは日本語で大丈夫と言ったらしい。会話は日本語に切り替わったが、実は彼は、少々つっかかっても英語で話をしたかった。モナは、日本人が無理をして英語で話してくれていると思っているらしいが、少しでも英語を使い、英語のトレーニングをしたいという日本人もいるのだということを理解していない。

短い時間の会話だったが、リップサービスで可愛い奥さんだと言ってくれた。ますますフィリピンに行きたくなったから、今度はフィリピンで奥さんも一緒に食事をしようと興奮気味に話していた。僕も真面目に、彼をフィリピンへ呼ぶ仕事を作りたいと考えていた。

その居酒屋は、朝の5時まで営業しているそうだ。一つ一つのテーブルはちょっとした壁で仕切られ、隣同士のテーブルの会話が干渉しないように配慮されている。白熱球のオレンジ色の照明が、じっくりと腰を落ち着かせる雰囲気を作り出していて、ゆっくり話しをするのは適している。そんな雰囲気作りも、客つなぎのための工夫なのだろう。
周囲はほとんどが若者だった。カップルもいたが、女の子同士のグループが意外に多い。
気付いたら時間は3時少し手前となっている。そこでお開きにし、完全に仕事が終了したら、今度は本格的に飲みましょうということになった。19時から3時まで飲んでいたのに、次は本格的に・・という言葉に、お互いが笑っていた。これが本格的でないとしたら、次は2日間くらい通して飲もうという話しになりそうだ。

お互いにタクシーで帰り、僕が部屋についたのは3時半。それからモナへ帰ったメールをすると、お帰りとすぐに返事があって驚いた。僕が無事に帰ったから、これで安心して眠れると書いてあった。そんなことがないようにと、居酒屋から電話を入れたのだが、モナは僕が酔っぱらって正体不明になり、無事に家に辿り着けるかどうかを心配しているようだった。

翌日は仕事だったけれど、久しぶりに楽しく、実りの多い会話だった。哲学を身につけている人との会話は楽しい。
彼は、僕が翌日仕事なのに、遅くまで引っ張ってしまい申し訳ないと恐縮していたが、僕はちょっと弾けて気分転換をしたいと思っていたので、実は丁度良かった。気分転換をした方が、仕事ははかどる
・・・・はずだったが、本日は二日酔い気味で、頭と体のエンジンがかかったのは午後からだった。それでももうひと踏ん張りである。
この記事を書くことも、僕にとっては気分転換となっている。

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カテゴリー:フィリピン生活
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2011年01月26日

191.サッカー韓国戦

もともとスポーツ観戦は、プロ野球を含め、ほとんど興味がない・・・、
はずだったのに、最近サッカーだけは欠かさず見てしまう。

近頃のスポーツで、サッカーほどナショナリズムをかき立てるものはない。日本国民が一丸となって、応援しながらテレビにかじりついているのではないだろうか。その時無意識に心の中で叫んでいるのが、「日本がんばれ」である。この時ばかりは、誰もが背中に日の丸を背負って応援している。

特に今日の試合相手は、宿敵「韓国」だ。試合前の韓国チーム監督の余裕あるコメントは、結構しゃくに触った。これはやはり、2〜3点の差をつけて、ぎゃふんと言わせたいところである。
現在の日本チームは、これまでと一味違うように思える。いつの間にか得点できるチームになった。スピードがあり、攻守の切り替えも素早い。パスワークでボールを相手ゴール前に運び、最後に相手のゴールネットを揺らすことができる。

韓国戦試合開始直後から、韓国ゴール前で果敢に攻める日本チームに、日本人と同じようにテレビにかじりついている韓国国民は、何度も肝を冷やしていることだろう。おそらく試合が始まってから間もなく、今闘っている日本チームがこれまでと違うことを韓国国民は潜在意識の中で感じとったに違いない。
絶対に韓国チームが勝つと信じている韓国国民は、途中からこれは一筋縄ではいかないかもと思い始めたことだろう。
逆に、ペナルティーキックで1点を先制された日本が、その後すぐに同点ゴール決めた時に、日本人は、これはいけるかもしれないという期待を、試合前の2倍も3倍にも膨らませたのではないだろうか。

実際には日本人も肝を冷やす場面が多々あった。しかし決してワンサイドゲームではないところに、興奮の度合いが増してくる。

韓国のセットプレーが開始する度に、ハラハラする。韓国の縦パスが日本ゴール前に飛んでくると、生きた心地がしない。
後半、日本ゴール前でのプレイが多くなる。韓国の勢いが増してくる。
それでも尚、日本はワンチャンスを逃さず、どこかで韓国ゴールネットを揺らしてくれるのではないかと信じながら観戦している。
1対1でこう着状態が続くが、PK戦での決着などはごめんだ。点を取って、白黒をしっかりとつけて欲しい。

日本ゴール前の混戦状態。アナウンサーの「ここは日本の踏ん張りどころ!」という声に、今日何度目の同じ言葉だろうかと余計なことを思う。

しかし後半、確かに日本の踏ん張りどころが明らかに多くなった。日本の足が止まる。韓国ゴール前にボールを繋げない。逆に韓国は、常に日本ゴール前でプレイしている。どうも日本劣勢だ。素人の僕にも、ゲームの流れが日本に不利になっていることがわかる。

そして前後半戦が終了し、延長戦の突入。しかし、前半の1点が無かったら、ここで負けが確定していたのだから、延長戦に持ち込めただけでも良かったというものだ。
・・・と、いつの間にか弱気な気分になっている。これはいけない。この弱気な気分が地球の表面をつたって、日本選手に届いてはいけないのである。あくまでも強気に日本の勝利を信じなければならない。

それにしても韓国選手のスピードは衰えない。これが焼き肉とキムチパワーか。おそるべし焼き肉キムチ。
しかしキムチパワーを粉砕するかのように、延長戦前半が始まって間もなく、日本PK獲得!岡崎の突っ込みがもたらした、ラッキーなPK。キッカーは勿論本田圭祐。さあ、どうなる。本田は強力なパワーボールを蹴ることができるはずなのに、PKはいつもコースをついた弱めのボール。今日もそうなのか〜。

あ〜、PKが止められた・・あ〜、あ〜、あれ?にっぽん、ごーーーーーーーーーる!
値千金の日本ゴールが決まった。ゴールキーパーがこぼしたボールに細貝が食らいついた。
延長戦で先制したチームは、ほとんど優勢にゲームを支配できる。残り時間がまだたっぷりと残っていることは気になるが、余計な心配をするのはよそう。1点ビハインドの韓国には、相当の焦りが産まれるはずだ。
ここで日本がもう1点追加得点できたら、韓国にとどめを刺せるのだが、それは贅沢というものか。
それでもこの勝利はラッキーではないということを示すために、2点差で勝ちたいところだ。

延長戦後半、お互いのゴール前からゴール前へとめまぐるしく戦線が入れ換わる。
どちらに点が入ってもおかしくないが、どちらかと言えば日本は守りに力を注いでいる。それにしても日本は守りのラインが自陣のゴールに近すぎるから、すぐに日本ゴール前の混戦となる。いつ点を取られてもおかしくない状況が続く。

延長戦後半終了直前、日本ゴール前混戦の中、韓国チームの蹴ったボールが日本のゴールを割った。なんということだ。ほとんど勝利を手中に収めながら、やはり何かあった。やはり最後の最後で、どんでん返しが起こった。
ここが日本チームのウイークポイントか。
残念で仕方がない。そして延長戦終了のホイッスル。PK戦突入決定である。

これはPK戦で、川島が全てを止めるしかない。
最初の日本キッカー本田が、PKを決めた。先ほどの失敗したPKとは打って変わった強力なボールが、ゴール上側に突き刺さる。そして韓国のファーストキックを川島が止めた。
おっ、これはもしかして・・・
日本の二人目のキックしたボールも、気持ちよく韓国ゴールに吸い込まれた。
韓国二人目・・あ〜!恐るべし川島。韓国の二人目のキックも止めた。信じられない偉業だ。
日本3人目の長友。プレッシャーに負けたか、ボールが浮いて失敗。それでも日本はまだアドバンテージがある。
韓国3人目・・お〜、韓国は三人連続でPK失敗。日本王手!これで日本が決めれば、日本の勝利が確定だ。緊張感漂う中、日本四人目のキックしたボールがゴールネットを揺らす。決まった。日本が勝利した。
PK戦になった瞬間、ほとんど日本の負けを覚悟していただけに、この結末は驚きと共に、喜びひとしおである。

それにしても疲れた・・。気が付いたら、今日一日僕を悩ましていた頭痛が消えていた。

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エントリー:191.サッカー韓国戦
2011年01月25日

190.中国の戦略

最近パソコンの調子が悪い。頻度は少ないが、突如ブルー画面になってパソコンが落ちる。特別なアプリケーションを動かしているわけではないから、これは重傷だ。フリーズは日常茶飯事になっている。
OSはWindows7である。最初は安定しているという印象だったから、明らかに変化している。困ったものだ。
そして気になるのは、パソコンの発熱が顕著になっていることだ。ベッドに寝転がり、腹の上にのせて何かをやっていると、とても熱い。そのまま居眠りをすると、腹が冷えないことは良いが、そんな悠長な状態を通り越し「あっちっち」と目を覚ます。やけどの心配もあるくらい熱くなるから、最近は気を付けている。

パソコンの調子と同じように、僕の体もおかしくなっている。
今は、とうとう体が悲鳴を上げるように熱を出てしまった。激しい頭痛を伴い、動くことが億劫である。インフルエンザが流行っている今、体調が悪いと会社へ来るなという雰囲気があり、僕は部屋で休んでいる。
仕事は気になるが、本格的に倒れたらどうしようもない。ここは無理をせず、体調を回復させることに専念している。

よって、久しぶりにぼんやりとテレビを眺めていた。相変わらずわかのわからない事件も多い。
ここ数年感じるのは、理由の判明しない殺傷事件が多いということだ。フィリピンも治安が良いとは言えないが、発生する事件の性質は、日本とフィリピンで明らかに違う。
フィリピンの事件は理由がある。会社を首になった腹いせ、お金が欲しい、何かに腹が立った・・など。しかし、何となく誰かを殺したかったなどという、理由なき犯罪はほとんど聞かない。しかも日本のそれは、殺傷対象は誰でも良いケースがある。特に子供に対する殺傷事件は、子供を持つ身として他人事ながら心が痛む。

政治の世界もわけがわからない。菅さんには期待していたが、少し裏切られた気分だ。
日本は増税が必要なことは理解できる。しかしマニフェストとの整合性をどう説明するつもりなのか。僕個人としては、一旦約束したではないかと言い張るつもりはないが(僕が言い張っても、何がどうなるというわけでもないが・・)、もともと菅さんびいきの僕でさえ、なんだこれはと思ってしまう言動が多く、日本はお先真っ暗だという感がある。

そんな中で、一つの光明が見えるような番組を偶然見た。
それは海洋資源の話しである。実は日本近海の海底には、宝の山がごまんとあるという話だ。これは誰かの埋蔵金があるらしいといった、噂の域を出ない夢物語ではなく、実際の調査に基づいた話しである。最近中国が輸出を絞ったと騒がれたレアメタルを始め、メタンハイドレードなどが、世界屈指の埋蔵量であるらしい。そこで「日本の海洋資源」といったキーワードでインターネットを徘徊すると、確かにその手の話しがわんさか出てくる。

なぜ日本がこれほど海洋資源に恵まれているのだろうか。偶然お宝が埋蔵されていたわけではない。これは海底火山や海底プレート接合面が多いからだそうだ。つまり日本は、地震が多い代わりに、その代償として海洋資源に恵まれる環境にあるというわけだ。

海洋資源が豊富だということに気付いたのは、皮肉にも中国の尖閣島自国領土主張がきっかけだとか。もともと中国は、それらの資源が一つの目当てだったのだから、日本の政府もその資源に注目するようになった。
専門家はとっくに気付いていたかもしれないが、日本政府もその重要性に気付き、政府として海洋資源開発に大きな予算を付けるようになっている。
資源では劣等国だった日本が、アラブの石油国のように、一転世界の資源大国になることも夢ではない。それほど膨大で貴重な資源が、日本近海に眠っている。今何十億、何百億と投資しても、将来充分元が取れる可能性を秘めている。

それを虎視眈々と狙っているのが中国だ。中国は広大な国土維持と国民の生活のため、そして戦闘機や軍艦を飛ばし走らせるため、資源確保に躍起になっている。死活を左右する重要課題なのだ。
その中国は、日本近海の海底に眠る資源に注目し、喉から手が出るほどそれを欲しがっている。
逆に言えば日本政府は、中国を封じ込める大きな武器を、手中に収めていると言っても良い。これらを日本政府が上手にハンドリングすれば、大きな武器となる。
しかし対応を間違えれば、中国は貴重な資源を手にしてますます増長することになる。
戦略上も、尖閣島の問題は、大変重要なことなのである。

中国の中長期戦略は凄まじい。日本の政治家や官僚は、それに気付いているのだろうか。アメリカは間違いなく気付いている。アメリカは何とか中国の台頭を押さえたいと思っているが、自国の経済事情もあり、打つ手がないことに諦めムードになっている。

そもそも中国の戦略とは、全てを力でねじ伏せることが前提に組み立てられている。
先日レッドクリフという映画が、2週連続でテレビ放映された。三国志で有名な、劉備・孫権・曹操の戦いをテーマにした映画である。あれは確か1800年前の話しであるが、その話しに象徴されるように、中国の歴史はまさに、戦い、侵略の歴史である。

その中国の本当の狙いとは何か。GNPが世界第2位となり、まもなく世界1位になるだろうと言われる中国は、稼いだ金を軍事費にふんだんにつぎ込んでいる。軍事的に圧倒的な力を身につけ、力で他国をねじ伏せるのが、中国の基本的な考え方である。
力が全てだという考え方は、中国三千年の歴史の中で、中国人の体に染みついている。それが当たり前、それが常識だと思っているから始末が悪い。

その中国はいよいよ空母建造を始めるようだ。以前どこかの中古空母を購入し、中国はそれを子細に調査した。空母建造と運用のノウハウを、したたかに積み上げた。
中国は宇宙開発にも力を注いでいる。中国が自国衛生の破壊実験に成功したことは記憶に新しい。この事実は、中国がアメリカの軍事衛星を破壊できる技術を持ったことを意味する。そしてそれは当たり前のようにアメリカを震撼させた。中国の原子力潜水艦が、アメリカの空母に気付かれることなく空母の近距離まで近づいたことも、アメリカには驚愕の事実だった。その中国は、ステルス機の保有が噂され、空母を作ることも明言するなど、留まる事を知らない。
圧倒的な力を持った中国は、10年後には台湾を集中に収めるだろうと言われている。
中国はそのために、今力を蓄えている。
中国がもし台湾を手中に収めるとどうなるのか。太平洋の半分は中国が制海権を持ち、アメリカはアジアからの大きな後退を余儀なくされる。それこそが中国の大きな狙いなのである。そうなれば、日本は非常に苦しい立場に追い込まれる。
勿論中国は、日本を自国の属国にしようと考えている。日本を意のままにできたら、中国に足りない物を存分に補える。夢の世界制覇が、実現へ向けて一気に飛躍する。

これらの際どい中国戦略の芽を摘む意味でも、日本の尖閣島問題対応は大変重要なのである。
日本は、中国をけん制できる潜在的な力を持っている。中国は自分たちが力を蓄えるために、まだまだ日本の助けが必要だということを良く知っている。
しかし日本がその力を行使しようとすれば、わけのわからない新聞社を筆頭に、国内でそれを邪魔する動きが顕著に起こる。
そんな様子を見ると、日本人は中国の戦略や戦術が見えない馬鹿かと、イラつくこともある。
少なくとも政治家は、はっきりと物を申して対応して欲しいと思ってしまうのだが、今の菅政権を見ていると、それには程遠い印象を受けてがっかりしてしまう。
自民政権でそれらができていたかと言えば、それも怪しかった。

戦略思考で動ける政治家は、亡き田中角栄くらいのものだったが、出る杭は打たれてしまった。しかも田中角栄は、中国との国交回復で重要な役割を果たした人物であるから、ある意味皮肉である。

先日中国の胡錦涛国家主席がワシントンを訪問した。オバマさんとの会談で、中国はしっかりとアメリカの内政干渉を牽制した。
日本に対してふんだんに内政干渉をする中国が、何をいわんやであるが、中国にとって、それはそれ、これはこれ、なのである。
日本人はあからさまな嘘をつくのが苦手で、あまりにも相手の心証を気遣い過ぎるが、この図々しさを少し見習わないと、将来厳しい現実が待っているのではないだろうか。

※フィリピンブログで中国の記事・・どうもすみません。しかしここで述べた内容は、実はフィリピンも直面している問題です。
中国の戦略について詳しくしりたい方は、櫻井よしこ著 「異形の大国 中国」(彼らに心を許してはならない)を読めば、よくわかります。国の戦略思考というものが、どのようなものかを、この本で学ぶこともできます。

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