フィリピーナと共に
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2010年09月23日

159.赤い糸

モナはスカイプの画面の中であくびを繰り返し、少し眠そうな表情をしていた。
寝不足は体に悪い。彼女の心臓に負担をかけたくない僕は、彼女が眠そうにしている時に、できるだけ早く寝なさいと、いつもスカイプの打ち切りを促す。
彼女は自分の都合でスカイプを打ち切るのが悪いと思っているのか、「いいの?だいじょうぶ?」と訊いてくる。
「だいじょうぶ?・・・問題ないよ。ユリが寝ている時に、できるだけ寝るようにしなさい」
いつもこんな会話をしてから、夜のスカイプ会話を終了する。

しかしその日は、そんな儀式のような会話を経て、まさにスカイプを閉じようとする寸前から、再び二人の話しが勢いを増した。
勢いを増したといっても、居酒屋で話しに花が咲くという盛り上がり方ではない。静かにこんこんと、心の中をありのままに口に出す会話が続いたのである。

人は時には、真実を話すことに苦痛を感じることがある。そのことだけは胸の内にそっとしまって、誰にも触れられたくないということがある。
触れられたくないという心理は、実は自分が言い訳できない大きな過ちを犯したということに自身が気付いているか、もしくは心に迷いがあることから生まれることに、僕は過去の経験から気付いている。

その日は、かつて僕が触れたくないと思っていた話題にも関わらず、時間を忘れ、素直にモナの質問に答えていた。日本時間で12時を過ぎていたが、それさえも苦痛に感ずることなく、静かにこんこんと二人の会話が夜中の1時過ぎまで続いた。
僕は素直に自分の気持ちを口に出しながら、僕の心に住みついていた後悔やある種の呪縛から、少しずつ自分が開放されつつあることに気付き始めていた。


その会話は、モナが突然、リンが結婚をしたと言い出したところから始まった。
彼女はなぜリンの動向を、これほどまでに執念深く追いかけているのだろう。
彼女は今の生活に満足していながらも、リンの呪縛から、真に解放されていないのだろうか。

僕とモナは正式な結婚をして、二人の間には子供が生まれ、そして新しい家で二人の生活を始め、まがりなりにもこれからの二人の人生を一緒にスタートさせている。

ベルに父親を用意する。その父親は、自分が心から愛せる人間であればそれにこしたことはない。家族には安心して暮らせる新しい家を用意する。子供の頃から思い描いていた、テラス付きのゆったりとした家。まぶしいくらい青々とした芝生に覆われた庭も欲しい。
それだけの形が整えは、あとは華やかでなくても、自分が寄り添える人と静かに幸せに時間が経過すればよい。そんなモナのドリームは、ほぼ形を整えつつある。

それでも尚モナが、僕がリンへ心を寄せ、彼女の元へ戻ることを心配しているとすれば、家族や子供の心配事よりも、それが彼女の一番の精神的な負担になるだろうし、彼女のドリームにシミをつける可能性のある不安材料の一つなのだろう。
いや、形が整ったからこそ、もし事態が心配している方向へ向いたら、そのダメージはより大きい。だからこそ人の欲望や心配事は、きりが無いということになる。


実際の人生はゲームと違い、リセットできないと人はよく言うけれど、僕はモナと新しい人生をスタートさせた後、人生はリセットできるのではないかと思い始めていた。
実際の人生とゲームとの違いは、ゲームのリセットは簡単だが、現実の人生リセットには数々の勇気が必要だし、手続きも面倒で、時には精神的に大きな負担になるということである。しかしその壁さえ乗り切れば、リセットは可能だと考えを改めつつあった。

いや、人生はリセットするものではないし、人は過去を背負って生きていくものではないかと言う人もいるだろう。事実僕もそう思っていた。もし過去に罪を犯したならば、それを忘れずに心に痛みを抱いていることが、過去への贖罪に繋がるのだと思っていた。
他人を傷つけたことなど一切忘れ、脳天気に自分だけが平和に幸せに暮らすという都合の良いことは、許されないだろうと思っていたのである。その考えは基本的に今も変わらない。
しかしそれにとらわれすぎて前に進めないとしたら、罪を犯した人間の人生は、その時点で将来陽の目を見ることはないということである。
やはり生きている限りは、前に進む努力をすべきで、その努力が報われ、心が開放されていくこともあると思うのだ。それがここでいう、リセットの意味である。

モナはベルを産んだ後、自分の人生にリセットをかけた。その相手として僕を選んだ。彼女は自分の過去にはきちんとけりをつけて、新しいスタートをきったのである。
しかし僕の過去に関しては、モナの心の中にいまだに乗り越えられない壁があるのかもしれない。その壁の高さはかつてから比べれば、かなり低くなっているのだろうが、それでもひっかかりがあるのだろう。
その壁を彼女が乗り越えるためには、カンフル剤としての会話が時々必要なのかもしれない。

僕はこれまでモナと、リンのことに関して踏み込んだ会話を避けてきた。それはやましい気持ちがあるからではなく、モナの心を不要に刺激するのが怖かったからであり、同時に、禁煙をやり抜こうとする愛煙家のように、自分の気持ちをぐらつかせる一切の情報や環境を、身の回りからきれいさっぱり排除したいという心理と似ていた。

モナは半年かそれ以上前に、リンと会話をしている。
モナは僕と「正式に結婚をした、子供もいる」ということを彼女に告げたようだった。
リンは、それを「僕自身の口から聞かない限り、信じることはできない」と応酬したようだ。ついでに、「結婚などというものは、単なる紙切れ上の契約で、本当の気持ちがどこにあるかは時に無関係だ。結婚が二人の将来を保証するものではない」と言い、「彼はまた自分の元へ戻ってくる。その生活が落ち着いたら、きっとそうなる自信がある」と付け加えたようだ。
モナはこの会話の内容に、ずっととらわれていた。

僕がその会話の内容をモナから知らされた時、なぜそんな聞きたくないようなことをわざわざ僕に教えるのかと、少し苛立った口調でモナに抗議した。
モナには、できる限りリンには関わらないで欲しい、もし関わったとしても、僕には一切関係のないところでやって欲しい、その際僕の耳にはその内容を一切入れないで欲しい、それが彼女と関わることを許容する条件だと言った。
今思えばその文句の内容は、前述した愛煙家が禁煙する時と同様の真理から、無意識に発せられた言葉であることに僕自身気付く。

リンも興奮したのか、僕にメールをいくつか送ってきた。モナはなぜ未だに自分に干渉するのか、それを止めさせて欲しいという内容だった。
しかし僕はそれに対して返事をせず、無視を貫き通した。もしリンが僕に対して何かしらの期待を持っているならば、決定的にそれを断ち切る必要があると思ったし、中途半端なやり取りは、お互い不幸を招くと僕は信じていた。
しかし無視をした一番の理由は、実はどのように対応したらよいかがわからなくなっていたからだった。

モナには一度抗議をしたものの、それでも最近のリンの動向は、全てモナを通して僕の耳に入っていた。
恋人ができた。その相手からプロポーズされた。その恋人が浮気をしているようなので、心を痛めている、プロポーズの返事をどうするか考えている、結婚もためらっているという内容だった。

その相手はカナダ人である。どんな風貌をしているのか、僕は写真で見たことがある。
見た目は温厚で優しそうな、40歳半ばに見える男性である。僕が知っている限り、彼は僕が過去リンにしてあげたように、彼女と彼女の家族を旅行に連れていったりしているようだった。
僕が見た写真というのが、まさにその時のものだった。リンはカメラの前で、決して作り笑いをしない女性だったから、写真から彼女が幸せを感じているのかどうかわからなかった。しかしリンは、以前から自分のパートナーが、彼女と彼女の家族を大切することを望んでおり、彼にはその気構えがありそうだということが写真の中の様子から読みとることができたので、僕は安堵感を持っていた。

モナがリンの話しをする時に、かつての僕は「なぜ気にする!もう忘れろ!忘れないと本当の幸せは得られない」と、叱咤するような口調で対峙した。
しかし心の中では、僕もリンの動向は気にしていた。
気にする理由は、リンに対する未練ではなく、自分の心の負担を減らしたいからに他ならない。

先日は、モナがリンの話しをし出しても僕は怒らなかった。それは彼女が、結婚をしたという話だったからだろう。リンがようやく、人並みの幸せを手に入れたという安心感が手伝ったからである。

この日はリンだけの話題に留まらなかった。過去僕の前を通り過ぎた女性全ての話題になった。モナはその全てを、結婚前からほぼ掌握していた。
一人一人、当時の僕が彼女たちをどう思っていたか、そして今どう思っているか、どのように考えているか、それらをモナの質問に答えるかたちで話していった。

僕はその全てを心の中で、大なり小なり気にしていた。モナは全てではないが、誰それには恋人ができたらしいなどと教えてくれた。
自分勝手な胸の内を正直に披露すれば、彼女たちが不幸な境遇に陥っているという話しを、僕は聞きたくはなかった。それは自分の心を締め付けるだけである。
リンを始め、彼女たちが幸せでいるとしたら、その分僕も過去を忘れ、今の幸せを享受できるのではないかという気になっていた。なんとも身勝手な考えだと分かっていたが、それをモナに、僕は飾ることのない言葉で正直に語った。

だからリンが結婚をしたという話しは、僕にとって心を痛める話ではなく、むしろ朗報だった。そして誰かが幸せになっているという話しも、僕には同様だった。
リンに対して、僕にはそれ以上でもそれ以下でもない感情しか残っていない。おそらくモナには、そのことがその日の会話を通して良く伝わったと思われる。


かつてリンがモナに言ったように、結婚が将来の幸せを保証するものではない。リンはその辺りのことをよくわかっている。
なんでも許されるフィリピンで暮らしていれば、結婚というただ紙切れ上の契約が、それほど大きな意味をなさないことを知っているのは当然だ。つまりモナもそれがわかっているからこそ、ふと不安が心の隙間を駆け抜けるのだろう。

結婚をするということは、その時の勢いもある。勢いである以上、二人の将来がどうなるかなど、全くわからない賭けの要素が多分に含まれている。
結婚とは人生における最大の賭けだ。そう言われると夢も希望もないと叱られそうだが、そのような側面もあることは確かである。

僕はそのことをモナに話した。
僕はモナとのことがなくても、きっとリンとは結婚しなかっただろうと思っている。
もし僕が彼女と結婚をしても、まともに生活をしていく自信が全く持てなかったからである。僕にとって、もはやそれは賭けにさえならなかった。リンと結婚をしたなら、確実に訪れるだろう試練をはっきりと予感していた。

家族思いという言葉は確かに美しいが、自分たちの生活、人生を台無しにしてまで家族や親せきを助ける必要などない。物理的にそれができる人は良いが、少なくとも僕には、それだけのことをしてやれる能力がない。
リンは家族を助けるためと言いながら大金を浪費し、同時に自らも浪費家であった。
そうなってしまったのは僕のせいであるが、それに気付いた頃、二人は何度もそれについては議論をし、僕はこのままでは続かないと警鐘を鳴らしていた。そしてそれが現実になった。

いくら愛があったとしても、実際の生活が成り立たなくなったら、二人の関係は破綻する。それが分かっていながら、結婚には踏み込めなかっただろうという話である。
生活の基盤がしっかりしなければ、建設的な考え方などできないし、仮にアイディアがあったとしても、それを具体的に進めることも不可能に近い。僕はそれをいやというほど過去の経験で実感している。

「でもフィリピンには、そのスタイルの人がたくさんいるよ」とモナが言った。
彼女は、愛の力で貧困を乗り越えている女性や、相手の男性のいい加減さに我慢しながら必死に暮らしを支えている女性のことを言っている。女性ががんばれば、何とかなるし、フィリピーナはそれができるという考えを持っているようだった。
それを認めざるを得ない実例も確かにある。しかしそれは、僕の性に合わない。いくらフィリピーナが頑張り屋だったとしても、僕自身がそれを許すことはできないのである。
おそらくそれは、日本人としての性だと言って、その日の会話を締めくくった。

モナは最後に、今日の会話はハッピーだったと、穏やかな表情で語った。少しは彼女の心を吹き抜ける隙間風を緩和することができたらしい。

最近ある小説で読んだ。
よく燃え上がる恋に陥った人が、二人の間にはもともと赤い糸が存在していたと思い上がる人がいるが、赤い糸など最初からは存在しない。赤い糸とは、結婚をしてから二人で紡ぎあげるもので、どちらか一方が相手の死を看取った時に、結果として赤い糸が存在したと感じるものだと。

僕はその日の静かな会話を通して、その意味を実感していた。
こうやって赤い糸とは紡ぎあげられていくのだろうなと。


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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:159.赤い糸
2010年09月21日

158.アーギュメント ガイドライン

アーギュメントとは、議論というよりは言い争いと訳した方が、その雰囲気をより表していると思われる。
今日モナが、インターネットで見つけたと、僕にアーギュメントガイドラインというものをメールで送ってきた。内容は以下の通りである。面白いので、簡単に訳して紹介してみようと思う。


Argument Guidelines
Let's face it, no one is perfect. No matter how hard you try, or how loving and respectful of a couple you are, you are bound to get into a disagreement once in a while. With a few tips though, it doesn't have to be something that can harm your relationship. The next time you feel an argument starting to form keep in mind these 8 ways to handle an argument!

完璧な人などいない、この問題に向き合ってみよう。
どんなに頑張ろうと、愛し合っていようと、そして尊重し合っていようと、必ず一度や二度は、意見の相違がある。これら(以下)のヒントで、あなたの人間関係に、何か害を及ぼさないようにしよう。次回議論を始める時には、次の8つの事柄を念頭に置きましょう。


1.>Give your partner enough space to voice his or her concerns.
相手(パートナー)に、意見を言わせる余地を与えよう

I'm sure you hate it when people interrupt you; give your partner the same respect -- even if you don't agree with what they are saying.
誰かがあなたの話を遮る時に、あなたがそれを不快に思うでしょう。仮にあなたが相手の話に同意できないにしても、相手の言うことはしっかりと最後まで聞く必要があります。(あなたが不快に思う発言の遮りを、相手に対しても止めましょう)


2.>Make an extra effort to really understand what you partner is trying to say.
相手(パートナー)が何を言おうとしているのか、できる限りそれを理解するように努めましょう

It is very easy to fall into the trap of thinking you know what they are saying, when in fact you may not have a clue. If your partner feels like you understand what they are saying, you'll find a way to end the argument far more quickly.
あなたが実際に何の手がかりも持っていない時(あまり相手の話を理解していない時)でも、あなたが、相手が何を話しているのかを知っている(理解している)ふり(直訳すると罠にはまると書かれている)をするのは簡単です。もしあなたの相手(パートナー)が、自分の話した内容をあなたが理解していると感じたならば、議論を手短に収束させる方法を見つけ出すことができます。
※相手の話に頷いて、よく話を聞く態度が大切だということを言っています。


3.>Don't say something you'll regret later.
後で後悔するようなことは、(議論をしていても)言わない

Always consider your relationship like a glass. It is sturdy, tough, beautiful and clear when taken care of, but if it is mistreated or mishandled it can end up scratched, cracked or even broken. Take care in choosing the words you say when you are in the heat of the moment.
その関係はガラスのようにもろいということを、いつも念頭に置くように。それが綺麗でも、頑丈でも、また美しくても、そして注意して扱ったとしても、扱いを間違うと(ガラスには)傷が入ったり、ひびが入ったり、壊れることさえあります。(それと同じで)興奮している時、あなたは言葉をよく注意して選ぶ必要があります。


4.>Don't bring in past woes.
過去の問題(過ち)を持ちだすな

The past is the past... let it stay there. If you dwell on past occurrences, you'll never find a solution for the future your partner will feel less loved and respected, and you will always feel negatively towards your partner. People make mistakes. Give your partner the chance to recover from them, and encourage and support them when they make the right choices.
過去は過去です。それはそれでとどめて下さい。もし過去の出来事にこだわっていたら、あなたの相手(パートナー)は、自分が愛され尊重されていると感じることができないため、あなたは将来の解決策を見つけることができなくなります。人は間違いを犯すものです。間違いを修復する機会を相手(パートナー)に与えて下さい。そして相手が正しい選択をした時には、それを尊重し、助けるようにして下さい。


5.>Learn to compromise.
妥協することを学びましょう

If you can learn to compromise, you'll find yourself in fewer disagreements. If you don't like something, then agree with your partner to find some middle ground. This also applies the other way. Be willing to come up with alternative solutions for things your partner doesn't like as well!
もしあなたが妥協することを学ぶと、あなたは、意見の不一致がそれほどでもないことに気付くでしょう。もし何かが気に入らなくても、二人が同意できる着地点(解決策)を見つけるように相手を促して下さい。あなたもまた、他の方法(議論が収束する方向性)を提案して下さい。もしその代替案を相手(パートナー)が気に入らなければ、代わりの解決策を見つけるように心がけて下さい。


6.>Realize that no matter what you say, you both may not agree on the issue at hand.
もしあなたが何を言おうと、二人の手元にある問題に同意できないことに気付いて下さい。

An argument is typically started because you want someone to agree with you about something. You think that the other person must not know all the facts, so you begin to explain it to them. The more your partner still disagrees with you, the more upset you usually get. But, if you realize that sometimes it is best to just let yourselves agree to disagree -- you'll show your partner that you not only respect their opinion, but respect their individuality as well. You never know, maybe later on they (or even you!) might change their mind.
通常議論というものは、あなたが何かに同意して欲しいがために始まります。あなたは相手が、全ての出来事(事情や背景)を知っているはずがないと考えるので、そのことについて説明を始めます。そしてあなたの相手(パートナー)がそれでもあなたに同意できない場合、あなたは更なる動揺を覚えるでしょう。しかしあなたがそれに不満でも、もしあなたが同意を形成できないことに気付き、自分を収束させる方向へ持っていくことができたなら(それが最良のことだが)、そのことであなたは、相手の意見には同意できないが、相手を尊重していることを示すことができます。おそらく後で、相手はそれに気付いて心は変わるかもしれません。


7.>Make a commitment to talk about the situation until it is handled.
解決するまで話をすることを約束して下さい。

It's far too easy to run off and avoid your partner, or give them the silent treatment. Instead, make a commitment right now to each other to respect each other enough to work it out -- even if it takes all night. Nothing is unsolvable when you are working together to truly find a peaceful resolution.
相手(パートナー)を避ける、または無視することは簡単です。それよりも今すぐ、お互いに尊重し、それが夜通しかかろうと解決することを約束して下さい。あなたが平和的解決方法を見つけるために努力しているときは、解決不能なことはありません。

※少しわかりづらい文ですが、議論の末に相手を無視することは、相手に体罰をすることと同じ意味合いになるので、解決するまできちんと話し合うことが大切だということだと思います。


8. >Make your relationship with your partner your first concern when you are in the middle of a disagreement.
あなたが不同意の真ん中に居る時、相手との関係を、最初に(一番に)考えてください

This does not mean bend over backwards for them or compromise your integrity. Just keep in mind that the person you are arguing with is your best friend, lover and soul mate. If you both keep that at the forefront of your mind in an argument, it will keep what matters most away from cruel words or intent -- your heart!
これは相手に迎合することでも、あなたの正直さに妥協することを意味するものでもありません。あなたが言い争いをしている相手が、あなたの親友だったり恋人だったり、心の友であることを、覚えておいて下さい。それが議論の最中にいるあなたの心の最前線で、醜い言葉や(相手を打ちのめす)意図を遠ざけることになります。


Finally, I leave you with one thought on preventing arguments. Let your partner know exactly when something upsets you. I've found that many people tend to not speak up when something bothers them, thinking that it is trivial to mention it. Unfortunately, what happens is after repeated times of not speaking up, some small occurrence happens and it ends up being the straw that broke the camel's back. The other partner, more often than not, has no clue what they are upset about and therefore thinks they are over-reacting. If you find yourself in this situation, deal with each thing as it happens. Don't let things build up until you explode.
最後に、アーギュメントを防ぐための話をしましょう。あなたのパートナーが もし不快なことがあったら、その度にそれを教えてくれとお願いしておくことです。人は自分を煩わすものが何であるかを、話さない傾向があるようです。不幸にも小さな出来事(不満)がたくさん起こり、それを話さないでいると、それはらくだの背を折る藁のごとく大きなものになります。(一つ一つは軽いが、それがラクダの背も折ってしまうような強力なものになってしまうの例え)そうなってから文句を言われる相手も、いったい何にそれほど憤慨しているのかわからないので、何か過剰反応していると考えることになります。爆発するまで放っておかず、各小さな問題を一つ一つ解決することが大切です。

〜訳文ここまで


最後の文ははっしょって訳しているが、およその意味は掴んでいると思われる。

これらの内容についてモナと話しあった。

モナいわく、二人(僕とモナ)は、ここで書かれた内容のうち、80%は既にできているということだった。できていないのは、#7のとことん議論するということらしい。面倒になると、僕は寝てしまうからだそうだ。確かに夜通し何かについて議論した記憶はない。

いや、結婚後は、それほどエキサイトした言い争い自体、二人の間にはなかったのではないだろうか。モナはもう少し話しをしたいと思っていたが、僕はそれを感じていなかったので、普通に寝てしまった・・・ということではないかと思っている。それでも行き違いがあったのだろうから、80%というモナの判定に異論はない。

今後もし二人の間に言い争いが起こったら、モナはこれをプリントアウトしておき、喧嘩になる前に僕の顔の前にかざすそうだ。
それは良いアイディアだ、是非お願いすると、僕も本気で言った。
それを破り捨てるか、一瞬怯むか、それはその時の気分次第である(笑)

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2010年09月20日

157.禁煙の考察

最近顔の肌が荒れてきた。疲れがたまってきた時の、僕の兆候である。
以前一人で、自分の部屋を根城に仕事をしていた時は、生活が不規則、たばこを吸いまくりで肌荒れが頻繁だったから、傍らにフェイスクリームはかかせなかったが、ここ1年はそんなこともなかったので、愛用クリームをフィリピンに置いてきてしまった。

愛用クリームはフィリピンで売っている「OLAY」というものである。
日本製のどんなクリームを使っても、僕の頑固な肌荒れは解消せず、塗った分だけ酷くなることが度々だった。
そんな様子を知っていたモナが、フィリピンから「このクリームはいいよ。でも合わなかったら捨てて」と送ってくれたものである。
二人の関係が長期に断絶していた時のことだ。
素直にモナの気遣いに感謝をし、それを使ってみたところ、僕の肌はいつもしっとりと適度な湿気を保持できるようになり、疲れがたまってもカサカサ感が出ないようになった。それからそのクリームが、愛用の一品となった。

肌荒れの原因の一つが、明らからにタバコの煙であることは、とっくに承知している。
くわえたばこから揺らめきながら出る煙が、ずっと顔をなでているのだから、肌に良いわけがない。
年がら年中たばこを吸っている部屋の壁が黄色く変色するのだから、同じように肌の表面にも、一時的にせよタールが蓄積しているのは間違いない。
よく海外で売っているたばこには、たばこを吸って癌で死亡した人の肺や、器官系の食欲を削ぐえげつない写真が掲載されているが、「タールが蓄積しました」という真黄色な顔写真があったとすれば、それはそれで恐ろしいことだと、たばこの害を意識付けるのに大変効果があると思われる。

とにかく昨今、喫煙者を阻害する動きが加速度的に進んでいる。
しかしながら、たばこと死亡率の因果関係は、おそらく明確に証明されていないのではないだろうか。少なくとも5年前くらいのアメリカの調査結果には、どうしても証明できないと書かれていた。
医学の世界では、条件の異なるグループを作成し、そのグループで差異(統計的に計算された有意差)があるかどうかを見る。
例えば定期的に健診を受けるグループと受けないグループの死亡率、ある病気の患者にある薬を投与したグループと、投与しないグループの治癒率や死亡率等々である。もちろんグループ分けをする場合、乱数を駆使し、医者や関係者の思惑が入らないよう工夫される。
その手法の調査によると、たばこを吸う人と吸わない人の死亡率や肺癌、胃癌にかかる率の有意差は、何度やっても「なし」という結果になる。
もしそれが証明されたなら、センセーショナルな話題として普段ボーっと生活している僕の耳にも入るだろうから、それがないということは、現状はそれから変わっていないだろうと推測している。

たばこと死亡率の因果関係が明確にならないのは、人間がもともと持っている寿命にばらつきがあるからだと医学関係者が言う。もともと持っている寿命がわかれば、たばこによってその寿命が何年縮まったということがわかるというのだ。
つまり、寿命が100歳の人は、たばこを吸っても90歳まで生きるし、寿命が60歳の人は、たばこを吸わなくても60歳で死亡するというわけだ。だからもともと持っている寿命を無視した調査では、期待する結果は出ないということらしい。

もともと持っている寿命・・・。そこまで考えると、健康のためにたばこを止めるという判断がますます難しくなる。自分の寿命など、両親を含めた親類縁者の寿命からしか測れないではないか。

一方では、僕の中で強烈な印象として残っている、こんな話題がある。
男性と女性で、平均寿命が違うことは周知の事実である。寿命が長いのは女性の方だ。
なぜ女性の方が、寿命が長いのか。そんなアプローチでこの話が始まる。

一般的に、臓器は女性の方が柔かい。臓器に限らず、いろいろな部位が女性の方が柔かいから、臓器もそうだと言われれば、詳細な知識が無くてもそうかと納得してしまう。
人間の寿命は、この臓器の柔かさと深い関係があるというのだ。
人間の体の中では、様々な臓器が伸縮を繰り返して、人間の生命を維持するために働いている。よって伸縮しやすいかどうか、つまりそれが柔かいか固いかが、寿命に大きく影響を及ぼすファクターであるというのだ。
ここまでは、僕もなるほどと思った。想像の域だけで、何となしに納得できた。

ところが、たばこを吸った人間の臓器というものは、固くなる傾向にあるそうだ。その原因までは書かれていなかった、もしくはどこかに書かれていたのかもしれないが、英文の分厚い資料だったので、残念ながら追いかけきれなかった。
別の資料では、たばこの煙を吸い込んだ瞬間に、体の毛細血管が収縮する様が書かれていた。これはほぼリアルタイムに起こる現象らしい。
臓器が固くなる現象と、毛細血管が収縮する現象に関係があるのかどうか定かではないが、素人の僕の頭の中では、いつの間にかこの二つの現象を、わからないなりに結び付けようと、脳ミソをフル回転させていた。

いずれにしても、臓器は柔かい方が寿命には良い。しなやかに働いてくれた方が、それは良いに決まっている。
そしてたばこを吸うと、臓器が固くなる。
すなわちたばこを吸うと、寿命が縮まる。

素晴らしい3段論法に、僕は参りましたと100%納得していた。この事実は侮れないと思った。新聞・雑誌・家族のたばこは体に悪いというどんな説教よりも、僕の心に深く染み込んだ。
しかしそれから5年近く、それでも僕はずっとたばこを吸っている。

つまりよくよく考えてみると、人間のもともと持っている寿命は、臓器のしなやかさがどれだけのものかということに関係しているのではないか。
たばこを吸えば臓器は固くなるが、もともとふにゃふにゃだったら、少しくらい固くなってもたいして影響はないのかもしれないということだ。
僕は顔の肉が柔らかいとよく言われるので、もしかしたら臓器も柔かい体質かもしれない。しかし体は固いので、その逆かもしれない。
考えれば考えるほどわからないので、考えることを止めようと考えた。だからたばこを吸っている。

しかしここへきて、少し考え方を改め始めている。
大きな転機は、モナと結婚をして、ベルの父親になりユリも生まれたことだ。モナはまだ若い。そしてベルは7歳、ユリはまだ1歳にもなっていない。
つまり僕はまだ、この先20年はがんばらなければならないことになる。
それを考えると、明確ではないにしろ、リスクは少しでも排除すべきかもしれないと思い始めているのだ。

その際、たばこを止めるリスクについても考えてみた。精神的なものは横に置いて、健康面で本当にリスクはないのか。これまでニコチンに慣れ親しんだ体が、それを絶つことで本当に体に影響はないのだろうかということだ。
以前禁煙をした際、かなり太った。それがたばこを止めたせいか、単なる歳のせいかはわからない。太るということは、また別の意味で問題が起きる。

もし医療関係の人がこれを読んだら、本気で腹を抱えて笑うかもしれない。しかし僕は真剣にそのことを考えた。そして結論は、考えてもわからないので考えることを止めようと考えた。

もう一点、気になることがある。
たばこを吸った瞬間に、毛細血管が収縮するという事実。これは確かな事実だ。僕はその後実際の映像も見たので、それは正しいと確信を持っている。
毛細血管が収縮するということは、体の隅々に酸素を運ぶ能力が、その分損なわれるということである。手足の末端や、ここでは詳しく言えないある部位に今のところ異常はないが、気になるのは脳みそである。
最近仕事が大変で往生しているが、自分の考える能力が下がっているのではないかと心配している。
脳みそにも当然酸素が運ばれなければならない。おそらく脳の中は、細かい血管が複雑に入り組んでいると想像される。それらの血管が縮んでしまったら、ただでさえ日々死滅し、進行している脳細胞の不活性化が、ますます進むのではないかと心配になるのだ。


僕はこの先、最低20年間は仕事で頭を使わなければならない。あと20年もたせるためには、やはりリスクと考えられることは排除すべきではないかと考え始めている。
医学的なことで判断しようとしてもよくわからないが、家族のことで考えれば、止めた方が良いのは明確だ。

これまで以上のようなことはわかっていても、いつも己に負けて、言い訳を作ってはたばこを止めるのを止めてきた。
しかしやはり歳のせいだろうか。または自分で感じる体の変調、つまり疲れやすい、すぐ眠くなる、仕事の能率低下等々のせいか。ここへきて、少し真剣に考えるようになってきている。

実は一時、物忘れが激しくなっていないかと、心配した時期があった。
しかしブログを始め、会社勤めを再開するようになってから、どうやらそれは解消しているような気がする。
脳みそは酸素供給も大切だが、トレーニングも大事だということであろう。
加えてたばこを止めれば、まだまだいけるのかもしれない・・
いや、いかねばならない(きっぱり・・笑)

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