フィリピーナと共に
ブログ構成がわかる目次はここから入れます
2010年08月05日

129.Hの情熱?

今回のマニラステイには、一つ具体的な目的があった。
モナの一番の親友のHが、最近男関係で気分が荒み、あげく生活も乱れているので、一緒に食事をしながらゆっくりと話をしたいということである。Hとは僕もずいぶん昔から知り合いで、お互い気がねない間柄である。
もちろん話をしたいのは僕ではない。モナとHである。

ここまで読めばお分かりの通り、今回はHという女性の話である。タイトルを見て勘違いした方がいたかもしれないが、変な意図はない。

食事の後はHと二人だけでバーでお酒を飲みながらゆっくりすればいいと、僕は日本を発つ前からモナに勧めていた。そのためにわざわざ静かで安全なバーのあるホテルを選んだのである。

「二人でお酒を飲んでいる間、あなたは何しているの?一人でどこかに行くんでしょ!」
「行かないよ。僕は部屋で本でも読みながらのんびりしている方がいい」
「え〜、なんで?一緒がいいでしょ!」
「Hは僕がいると遠慮するでしょう?たまには二人でゆっくりと話をすればいいんじゃない?」

とまあ、あらかじめこんな会話をしながら、食事後の予定をなんとなく決めていたのだが、結局Hは食事をした後にタクシーで帰ってしまった。

モナの話によると、現在の彼女を惑わす男が、決まって夜中の12時に彼女の部屋を訪れるそうなのだ。Hはそれを向かい入れるために、食事のお酒はビール一杯だけにとどめ、そそくさと帰ったわけである。モナは悪戯っぽく「Hはハッピーペペだよ」と言って「へへへ」と笑っていた。ペペはフィリピンでは女性のあそこを指す言葉である。

フィリピンの恋愛事情の一端を知る上で、この話は少し興味深いので、プライベートな話ではあるが紹介しようと思う。そのために彼女の名前はHとさせていただいている。

Hは真面目なマニラのOLである。見た目に一切派手さはなく、都会で暮らしているがフィリピーナの純朴さを感じさせる女性だ。金銭に関してはいつもきっちりしており、借りたお金はきちんと返すし、遊びで散財するようなことはない。僕が見るところ、フィリピンではかなり信用のおける人間である。

モナに言わせると彼女は美人だが、僕の目には、不細工ではない標準的な女性ということになる。少し厚めの唇と大きめの目、そして癖の無い黒いストレートヘアーが、彼女を官能的に見せることもある。
まあこの際見た目はどうでもよく、彼女が気遣いのできる頭の良い優しい女性であることは間違いない。

Hはこれまで、3回妊娠している。しかしその全てにおいて堕胎手術を受けている。
フィリピンでは基本的に堕胎は認められていないので、いずれも闇医者によってこの手術が施された。しかも3回目はお金があまりないということで、安い闇中の闇医者にかかった。
僕とモナは事前にそのことを知っていたので、どうせ子供をおろすのであれば、少々高くても衛生面で安心できる、信用のおける医者のもとへ行くべきだ、お金は貸しても良いと彼女にそう勧めていたのだが、結局彼女はその勧めを断り、わけのわからない医者で堕胎した。
僕らに迷惑をかけたくないという彼女らしい気遣いはよくわかるのだが、その後彼女は体調を崩し、短い入院と退院を数回繰り返していたので、モナと二人で本気で彼女のことを心配していた。

2回目と3回目の妊娠において、子供の父親はいずれも現在Hのアパートに夜中になると現れるシンデレラボーイである。一度目の妊娠の父親は、酔った勢いで交わってしまったなんでもない相手らしい。

傍目に彼女を見ていると、とても3回の妊娠を経験したとは思えず、身持ちの固い女性にしか見えないから驚いてしまう。
性に関する考え方や行動は、時として見た目とは全く違うものだということを、あらためて考えさせられる。時には体を売る商売をしている女性の方が、考え方はずっとしっかりしているように思えることもある。

さてこの男性、まるでお決まりのストーリーのようにHとは別に恋人がいる。しかもその恋人は今度の10月に出産を控えている。その子供の父親はもちろん、現在Hのところへ12時に現れるシンデレラボーイだ。


2年前、Hと同じ職場だったその男は、恋人がいながらHに近づいた。(もしかしたらHから近づいたかもしれないが・・)。
その当時シンデレラボーイはHに、現在の恋人はあまり好きではない、すぐに別れるつもりだと語っていたそうだ。
僕の目から見てHは賢い女性である。決して男の、上辺だけの殺し文句に騙されるような女性には思えない。しかしHは結局、彼の言葉を信じて彼を受け入れた。

それからしばらく二人は、ハッピーな時間を共有していたようである。シンデレラボーイの元祖恋人は、自分の彼氏がどこかの女性のアパートに入り浸っていることを察知し、その場所と相手を彼氏の携帯のGPS機能を駆使して調べ上げ、Hへ度々電話してきたり、アパートへ乗り込んできたりしていたそうだ。
しかしハッピーの絶頂にいるHはそんなことは屁の河童で、男の気持ちが自分へ向いていることに酔いしれながら押しかける女を気にも留めず、その彼が自分だけのものになると信じていた。
そして3人がHのアパートへ集い、酒を飲み交わしながら、女性二人がお互いに嫉妬の炎を静かに燃やすという、僕やモナには到底理解できないシチュエーション体験談を、何度か聞かされている。

その頃にその男は、浮気(どっちが浮気相手なのか、既にわからなくなっているが・・)がばれてケツをまくっている様相を呈していた。おそらくどちらの女性にも巧みな言葉をかけて難を逃れていたようだが、それにしても3人鉢合わせで堂々と酒を飲むなど、危ない橋をよく平気で渡れるものだと、僕はその男にある意味関心を持っていた。

その頃Hは、その男をただの友達で、特別な関係ではないと僕とモナに強調していた。しかしHの妊娠が発覚したので、僕とモナは、やはりやることはやっているじゃないかと、茶化し半分、心配半分で噂していた。
しかし妊娠したHを前に男は逃亡し、Hは子供を堕胎するという悲しい結末に至ったのである。
そしておそらくシンデレラボーイは、この逃亡中に元祖恋人を妊娠させた。

堕胎後のHは、あんな男はもうどうでも良いという話をしていたが、今度は元祖恋人が妊娠すると、その男は再びHに近づき、二人の関係が復活してしまったのである。
モナはHにもうやめなさいと忠告をしていたが、そんな言葉など馬の耳に念仏のHは、おそらく自分でも気づかぬうちに、その男と妊娠前と同じような状況に陥ってしまったのである。
そして前回の妊娠からそれほど間を空けず、Hの3度目の妊娠が発覚した。ついでに全く予期した通り、まるで法律にでも従っているかのように、シンデレラボーイの態度が再び急変したのだ。
男はHが妊娠したことを知ると、パタリとHの元へは来なくなってしまったのである。
勿論電話やメールは繋がらず、完全に逃げの体制に入っていることを、当時H本人の口から聞いていた。この話を聞きながら、2度目の妊娠の時にも、似たようなシチュエーションだったことを僕は思い出していた。

Hは授かった子供を、すぐに堕胎することを決めた。そのようなことを簡単に決めて決行しようとするHに僕は大いに疑問を抱いたが、相手の本性を思い知らされたHは会社を辞め、今度こそ彼と完全に決別することを決めたので、これが最後だろうと思っていたのである。

盲目になるHを傍で心配していたモナは、それを聞いて安心していた。ようやく自分の忠告を聞き入れる気になったかと思っていたようである。
(僕がモナを泣かせていた頃には、Hがしきりに僕のことを諦めろとモナを諭し、モナが頑固に首を縦に振らなかったという過去があるから、それを考えると少し滑稽で笑えるのだが・・・。)

Hはその後自暴自棄になり、「もう恋人は懲り懲りだ、これからは楽しむためだけに男と付き合う、恋に落ちると心が痛いだけでろくなことがない」と言い、行きずりの男と酒を楽しみセックスを楽しむようなことを口走っていたらしい。
それはそれでまた心配なモナであったが、一番の親友とは言えども、あるラインを踏み越えてまでプライベートなことに口をはさむべきではないというフィリピンの習わしに従って、Hをくどくどと説き伏せるような真似はしていなかったようだ。
僕は当然Hとはモナ以上に距離を置いているので、僕から直接彼女に差し出がましいことは一切話していない。

しばらくして、Hは毎晩ある男とセックスを楽しんでいるという話が聞こえてきた。その話を聞いて、あの聡明な彼女がとうとう堕落の極みのような生活に陥ってしまったかと、他人事ながら落胆を覚えるような気持ちになったが、その相手が例のシンデレラボーイであることを知った僕は、一体何が起こったのかと我が耳を疑った。

すっかり自分の頭の中で話がこんがらがってしまった僕は、断片的に聞くHの話をさっぱり理解できなかったが、よくよく話を聞いてみると、結局シンデレラボーイは、元祖恋人が妊娠したために、またHの元へと戻ったという話らしかった。

つまりその男は、妊娠した相手からは常に逃げるのである。しかも彼は公然とHの前で、妊娠した女はセクシーじゃないと言ってのけるそうだ。
ただ逃げるだけなら良く聞く話であるが、逃げた先が、以前2度も妊娠させて逃げ出したHのところという点に僕は恐れ入った。同じフィリピン人のモナにも、そこまでいくとさすがに訳がわからなかったらしい。

それを再び受け入れたHも、一体何を考えているのか理解不能である。
Hは、自分はバカな女だと自虐的に言いながらも、最近はそのシンデレラボーイが夜の12時に自分の部屋へ来るのを毎晩待っている。しかも今彼は恋人ではないとHは断言している。ただの遊び相手だから、今度は何が起こっても心は痛まないということなのだろうか。

その男の巧妙な点は、Hに自分の給料が振り込まれる口座のキャッシュカードを預けていることである。Hが絶対にそれを使い込んだり、またはそれを人質(物質?)にして凄んだりする女ではないという確信を持った上で、あなたに絶対の信頼を寄せていることを示すパフォーマンスとしての行為なのだろう。もしかしたら更に上手の考えで、元祖恋人にキャッシュカードを押さえられないよう、安心できるHへ預けているのかもしれない。
とにかく全てが理解の難しい状況である。

相変わらずHの元へは、妊娠中の元祖恋人から電話があるらしい。自分の彼がそちらへ行っているはずだから、電話に出して欲しいという要件だそうだ。
以前は本当にHのところへ彼が居る時に電話がかかってきたらしいが、最近は彼が不在の時にも電話があるとのことだ。頼みのGPSは、彼が携帯の電源を切っているために用をなさなくなっているらしい。元祖恋人は、女の第6感でHのところへ電話をしてくるのである。
本当に彼が居ない時でも、元祖恋人はそこに彼がいるだろうと信じてくれないそうだ。時にはHが、彼の居場所を教えて欲しいと思うそうである。

もうじき子供が生まれるのだから、元祖恋人が必死になるのも無理はないが、そもそもその男は追いて相手にしてはいけない人間ではないかと思えるのは僕だけであろうか。それは子供でもわかりそうなことだと思えて仕方がない。それはHにも言えることである。

重ねて言うが、Hは僕から見ても賢い女性である。常に理性的で論理的で、そして芯がある人である。
しかし彼女は、情に溺れて自らを滅ぼすような馬鹿な女ではない・・・ように見えた?ということか。
何がそこまでHを邁進させるのだろう。フィリピーナの情熱か、それとも単に愚かなだけか。それともその男には、他人には見えない素晴らしい魅力があるのか。

人間観察には少々自信のあった僕であるが、女性の心理や行動にはまだまだ謎が多いと唸るだけである。

↓宜しければどうかポチっと m(__)m
人気ブログランキングへblogram投票ボタン



posted at 05:00
Comment(7) | TrackBack(0)
カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:129.Hの情熱?
2010年08月04日

128.タナボタビジネス

フィリピンへ戻ったら更新すると言いながら、またずるずると更新できずにいた。
そう、実は僕はもう、フィリピンに来ている。家に帰って、既に一週間が過ぎている。いやはや申し訳ない。

フィリピンへ帰っても、相変わらず仕事に追われて息つく暇がない。土日もパソコンの前に座り、日本で出勤している人達の相手をしている。日本サイドが許容オーバーとなっており、素人同然の営業が僕の指示に従って回路検討をしている始末だ。
まるで靴の底から足の裏を書いているようなもどかしさを感じながら、効率の悪い仕事を必死でしている。

あげくインターネットが遅く、スカイプの音声は途切れ途切れ・・・。
そして開発ツールのバージョンアップが、一晩ダウンロードすれば終わるだろうと高をくくっていたら朝方停電。通電後にどこまでダウンロードできたのかをチェックしてみたら、半分も終わっていなかったことに唖然とし、気を取り直してダウンロード続行。しかしその歩みは、芋虫が100Km先を目指して歩いているごとく遅すぎてじれったい。
この開発ツール、4GBほどの容量があるものの、ダウンロードごときで2日や3日も費やさねばならないことには甚だ疑問を感じる。

しかし・・・、である。以前の僕であれば、本気で日本へ戻って仕事をしようと考えるのだが、今はそれらを受け入れながら過ごしている。それができるようになっている。それほど我慢をしているわけではない。これはかなり本格的に、フィリピンに順応しているということか。


フィリピンへ戻ったのは7月23日。学生の夏休みが始まったということで、フライトの日も自由に選べないほどフィリピンエアラインの残席は少なかった。
フライト当日成田へ行くと、フィリピンエアラインの搭乗手続きカウンターは長蛇の列。さすがに混んでいる。

エコノミーチケットの僕は、勿論この長蛇の列の最後尾にお行儀よく並ばなければならない。いつ何どきでもお行儀が良いのは、日本人の専売特許だ。
いつもの通り仕事で一睡もせず空港に直行した僕には、この長蛇の列は見ただけでいささかうんざり、である。

珍しくカウンターの手前で機内持ち込み手荷物の重量検査。フィリピンの空港ではたまにあるが、成田では初めてだ。お土産を買いすぎで少々重量オーバーだったが、優しいお姉さんが次回は気をつけてねと言いながら許してくれた。そこで鞄に検査済みのシールが貼られる。そして眠気でだるい体を引きずりながら、一歩一歩じっくりと前進し、ようやく搭乗手続き。

カウンターの向こうに座っているお姉さんが、僕を目の前にし、モニターを見ながら別の職員と内輪でひそひそと話している。僕のチケットに何か粗相でもあったか???まさか日付を間違えたというような、超間抜けなことをしてしまったか???と、僕は成り行きをじっと見守っていた。
するとお姉さんは突然こちらに満面の営業スマイルをまき散らしながら、
「本日は生憎エコノミーシートが満席になっておりますので、申し訳ありませんがビジネスシートへの移動をお願いしたいのですが、大丈夫でしょうか?」
と訊いてきた。これしきのことで有頂天になっては男がすたると、僕は心の中で(もちろん、まったく)と言いながらも「問題ありません」と毅然として答えたのだった。
このようなケースでは、カウンターの職員は大変申し訳なさそうに言うのであるが、そのような申し出に「それは大変困った、ゆゆしき問題だ」と抗って断る人がいるのだろうか。

すぐに手荷物重量検査で機内持ち込みバッグに貼られたシールが付け替えられた。これまで知らなかったが、ビジネスになると手持ち鞄のシールまで、色の違う「マブハイクラス」と書かれたシールになるのである。これには少々驚いた。

そして搭乗カウンターのところで小心者の僕は、タナボタのビジネスでじっと待っている人達に先駆けて偉そうに搭乗するのが申し訳なかったので、最後尾で搭乗カウンターをくぐったのである。

僕は自慢ではないが、これまでビジネスチケットを購入してビジネスシートに座ったことがない。これまでビジネスは何度も座ったが、全てタナボタである。ある人によれば、カウンターの人は、「人を見て」ビジネスへ移動させる人を決めているとのことであるが、前回のJALで僕はジーンズに裸足、サンダル履きであったから、それは無いと断言できる。それにしても不思議とビジネスシートに縁がある。

さて、実はフィリピンエアラインでのビジネスシートは初めての経験だった。シートは他の航空会社と大差なく、電動でリクライニングしフラットになるゆったりシートである。最後尾から搭乗したので、僕が座席についた時には、周囲の人たちは手元にウエルカムドリンクを持ちながらゆっくりしている。やはりビジネスは優雅だ。しかしビジネスに乗り慣れた僕??には、そんな優雅な雰囲気もさして珍しくはない。徹夜明けなので、ゆっくりと眠れるから助かった程度にしか思っていなかった。
驚いたのは食事である。なんとコース料理なのだ。コースと言っても所詮機内食ではあるが、最初にミニテーブルの上に白のクロスが置かれ、やはり白のクロスで包まれたナイフとフォークが登場し、そして前菜が登場する。その形式ばったうやうやしさに、タナボタビジネスの僕はなんともくすぐったい気持ちになってしまうのである。

フィリピンエアラインは、このうやうやしさを売りにしているのだろうか。肝心の料理は不思議な見たこともないものだったし、日本での積み込みということもあり味も上品でまあまあである。少なくとも僕には、フィリピンエアラインは他社のビジネスよりも食事は断然良いと感じられた。これであれば、今度はビジネスを購入しても良いかなという気持ちになる。そしてそう思った瞬間に、危うく罠にはまるところだったと自戒するところが、貧乏人である証だと一人でほくそ笑んでしまったりするのだ。

美味しい食事でお腹が膨んだ後は、シートを完全にフラットにして徹夜明けの疲れを十分癒す。おかげで退屈などせずに、ゆったりとした気持ちであっという間にフィリピンに到着した。
飛行機を降りてから、ビジネスシートのもう一つの恩恵に授かる。荷物がいち早く出てくるのだ。僕の預けた荷物には「Priority(優先)First Class」と書かれたえんじ色のシールが貼られてすぐに出てきた。せっかちな僕には有り難いサービスである。

空港の外へ出ると相変わらずの熱気が体を包み込んでくるが、すぐに日本より涼しいことに気付く。こんなことは初めての体験だった。それだけ今年の日本の暑さは異常だということか。一緒のオフィスで働くマレーシア人が、母国より暑いと気だるい表情で話していたから、やはり今年の日本の夏の暑さは異常中の異常なのだろう。

すぐに数回前から覚えた空港巡回バス乗り場へと行った。モナがセブパシフィックでマニラへやってくるので、一足早く着く僕が、そのターミナルへと移動して彼女を待つのである。ここ数回このパターンとなっている。以前のようにターミナルの移動でタクシーなどは使わない。タクシーは簡単に200ペソ(400円)くらい取られてしまうが、この巡回バスは25ペソ(50円)で済むのだ。しかし今回はお金を徴収されなかった。このバス、フリーになったのだろうか。それともたまたまお金を徴収するのが面倒だったのだろうか。このいい加減さがフィリピンなのだが、尋ねると藪蛇になってしまうので、そのまま素知らぬ顔でバスを離れた。やはり貧乏性が抜けないと、一人で自分を皮肉っていた。

モナは飛行機がマニラに到着すると、ターミナルの前で座って本を読んでいる僕に、すぐに電話をかけてきた。
2か月振りに会う彼女は、4000ペソをかけたストレートパーマによるまっすぐな髪をなびかせ、グレーカラーのコンタクトレンズと少し高めのハイヒールサンダルで、おしゃれな出で立ちで僕の前に現れた。
「久しぶりの会うだから、綺麗がいいでしょ!」
これが彼女の第一声だったような気がする。

今回のホテルは海沿いにあるダイヤモンドホテルである。かつてはマニラで一番のホテルと名高いホテルであり、フィリピーナにはそこが一番良いホテルだと伝説でもあるかのごとく、これまで何度もその噂を聞いた。そこで今回は試しに、初めて予約を入れてみたわけである。ファイブスターとは言っても、宿泊代は税金を入れて1万円を少々出るくらいだ。僕が一人であれば一泊5千以下の安宿に泊まるのだが、モナが一緒であるから2か月以上も家を留守にした罪滅ぼしということである。

果たして噂のダイヤモンドホテルは、はたまた家に帰ってからは・・・。
しばらく順を追って、出来事を伝えていこう。

それにしても記事一つ投稿するのに、ものすごい時間がかかる。大容量ツールのダウンロードが相変わらずちんたらと続いているせいだ。
一体これはいつ終わるのだろう。これだけ苦労をしてダウンロードが終了してから、ごめんなさい、ファイルに異常があってインストールできませんなどということがないことを切に願っている。

↓宜しければどうかポチっと m(__)m
人気ブログランキングへblogram投票ボタン



posted at 05:00
Comment(8) | TrackBack(0)
カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:128.タナボタビジネス
2010年07月17日

127.メッセージへの返事

「言い訳するわけではないが」と前置きをして言い訳をする人は、この世にたくさんいる。僕はそんな人に出くわすと、心の中でいつも(立派に言い訳をしているよ)と思いながらにやにやして聞いているが、本日はその例にならって、言い訳をする訳ではないが・・と前置きをしながら、最近の状況を簡単に説明したい。

しばらくブログを休んでいたが、実は仕事がとても忙しいのである。具体的に申し上げると、2週間で完全徹夜、いわゆる完徹を3回、定時退社時間は深夜という状態が続いている。それでも寝る時間を削ってブログ記事を書くことなど平気な自分ではあるが、ここ3〜4週間、頭の中を完全に仕事モードに切り替えていたら、記事を書こうにも何も書けなくなってしまっていた。仕事ばかりしていて仕事のことばかり考えていたので、書きたいことがないのである。これは生活が荒んでいる証拠とも言える。
これではいかんという認識はあるものの、物理的に片づけなければならない案件が山のようにあり、いかんともしがたい。フィリピンを留守にしてすでに2カ月以上も経過しているので、ここはひと踏ん張りして一度フィリピンへ帰ろうということで、必至の形相で取り組んでいたわけである。
これがしばらくブログを休んでいた、立派な「言い訳」である。
おかげでようやく昨日、フィリピン行きのフライトチケットを購入するに至った。

この3連休は3日とも仕事である。今もオフィスでこの記事を書いている。
よって忙しさの山を越えたわけではないのだが、一度ここで、「言い訳記事」を出しておこうというきっかけが二つほどある。

一つはあゆっちさんからの、ブログ更新催促コメント。楽しみが減ったという嬉しい言葉と共に、ブログ更新をお願いされた。
もう一つはコメントではなく、心を動かされる嬉しいメッセージを頂いたことである。メッセージは全員に公開されないので、本人の断りなく、一部をここで紹介させていただくと、次のようなものである。


以下、○○さんからのメッセージ引用〜

私はフィリッピンパブから、フィリッピン人の気質というか雰囲気が気に入ってしまい、『もっと知りたい。』という欲望のままに日々を過ごしています。とは言っても、デビューが遅かったこともあり、今もって恋人ができたとか、現地に行ったとか、エッチをしてしまったとかそんなこともありません。
でも、とても気に入った人にもめぐり合い、そんな自分に驚いたりしています。Markさんからすれば、今が一番楽しい時期ということになるのでしょうか。

拝読させていただいたブログの内容は、自分にとってとても意味深いものです。それは、いくつかあるであろう未来へ進む道の1つを提示しているように感じるからかも知れません。

今、昔と違い日本のフィリピンパブは、タレントは皆無で、アルバイト(日本人との既婚者)が働いているので、恋愛という形を求めるには少し複雑すぎるかもしれません。
たまに、そんなことを思い、虚しく感じるときもあります。
でも、このブログはそんな心を埋める作用があります。
たぶん、日本人とフィリピン人という関係を超えて、人間と人間との“つながり”を追いかけている姿勢を文章中に見ることができるからだと私は思います。

〜メッセージからの引用、ここまで
(○○さん、勝手にのせてすみません)

頭を抱えて唸りながら仕事をしていた時にこのメッセージが届き、心が救われる想いであった。そこで公開にて、このメッセージをくれた方に返事を出したいと思う。


以下、○○さんへの返事〜

○○さん,こんにちは。
メッセージをありがとうございました。
僕にとって、大変光栄で嬉しいメッセージでした。

フィリピーナとの出会いは、僕にとって人生のスパイスのようなものです。
若いうちはそれなりに楽しみがあり、いろいろなことにワクワクしながら生きていたのですが、いつの間にか仕事に埋もれ、自然と会社・仕事中心の生活に陥り、そして気付いたらなんとなく先が見えるような、終始同じことの繰り返しで時間を浪費する日々となっていた自分に、一筋の光を射してくれたのがフィリピーナだったと思います。

最初は浮ついた気持ちもあったと思います。しかしフィリピーナとのコミュニケーションを通し、その考え方や生き方に共感を覚え、その背景にあるものに驚いたり考えさせられたりと、付き合いそのものが深い意味を持つようになりました。結果的に、自分の中の世界が大きく広がったように思えます。

フィリピーナと付き合うということは、様々な方がブログで体験談を書いているように、表面的には疲れることが多々あります。しかしそれでもみなさん、彼女たちとのコミュニケーションを止めようとはしません。僕自身も同じで、結婚までしました。

なぜそうなのか・・。振り返って考えてみると、怒ったり意気消沈するといった喜怒哀楽を含めて、全て自分が自然体で向きあえるので、結局それが生き方としては楽だからではないかと考えております。
相手が正直にストレートに自分をさらけ出してくるので、こちらも同じようなスタイルで対峙できる・・・、そこに日本人との付き合いと大きな違いがあるように思えます。
人間、地を出して生きていれば、多々問題も発生します。しかし日本社会の中で、多方面で取り繕うことに奔走している人にとって、地を出して生きることは、その是非は別として新鮮で楽しい生き方だと思います。

それを突き詰めていくと、この世に生を受けて生きるということは何か、人生とは何か、その意味について考えさせられることも多くあります。
抽象的で分かりづらい言い方かもしれませんが、自分がモナとの結婚という道を選んだのは、それを考える上で一つの実験であり、そして結論であったようにも思えます。

実は僕は今、まだ日本で仕事をしています。
日本にいればいるほど仕事が増え、どんどんフィリピンへ帰れない状況が形成されるような焦りを覚える中、とりあえず思い切って、一旦家族の元へ帰ることをようやく決めました。そのために、今ひと踏ん張りしているところです。
フィリピンへ戻ったら、定期的なブログ更新を再開させたいと思っておりますので、宜しければ懲りずに当ブログへお立ち寄り下さい。
今後とも宜しくお願い致します。

〜以上、○○さんへの返事

ここで書いたように、もうじきフィリピンへ戻る。その後また日本へ戻る予定だが、しばらくはこのような生活が続きそうな気配である。


↓宜しければどうかポチっと m(__)m
人気ブログランキングへblogram投票ボタン



posted at 10:25
Comment(8) | TrackBack(0)
カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:127.メッセージへの返事

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。