フィリピーナと共に
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2010年06月21日

126.謎解きの魅力

モナのブログに、もし二人が結婚しなかったら、僕はどうしているだろうかという記事がアップされた。それによると、僕は時間がある限り好き勝手なことをやっているらしい。一部パチンコに行く?ということも書かれていた。
そう、僕はスロットが好きなのだ。しかし本格的にがんばるというわけではない。普段は仕事が忙しいので、平日パチンコ屋に足を運ぶことはない。休日の暇な時に、ふらふらとでかけるだけである。あまりに長い時間モナと連絡を取らないと、僕がパチンコをしているのが彼女にばれて怒られるので、休日でも腰を据えてやることはできない。モナはギャンブルの一つであるパチンコが嫌いで、僕がそれをやることに文句を言う。僕も基本的にはギャンブルは好きではないので、競馬・競輪・競艇から麻雀に至るまで、ギャンブルはやらないが、時間を持て余すとパチンコ屋だけはふらりと入りたくなってしまう。

僕はジャグラーという、当たればGOGOランプというものピカッと点灯する機種のファンである。このGOGOランプが光るのを見たくてやるようなものだ。

先日あるサイトから、このジャグラーのシミュレーションソフトを入手した。これがとてもよくできている。無断でここに紹介してしまおう。もしかしたらこのブログリーダーで、ジャグラーファンがいるかもしれない。
http://www.slotware.net/software/ImJugglampEX/download.html
このサイトからそれが取れる。ここからシミュレーターをダウンロードしてプログラムを起動させると、パソコン上に小さなGOGOランプウィンドーが現れる。パソコンの操作をしていると、勝手にゲームが進行し、当たれば突然PC上のGOGOランプが点灯する。だから僕は仕事中にこのソフトを動かしている。通常は意識せずにPCを操作しているが、キーボードをたたく度にゲーム回数が上がり突然当たりがやってくるので、GOGOランプが光るとハッとする。
このソフト、実に実機に近い動きをする。しかも高速シミュレーションモードがあり、一瞬で何千回もゲームをした結果を表示できるので、もしジャグラーの出方を研究したい方がいればお勧めだ。設定1(一番悪い設定)と設定6(一番良い設定)で、出方がどのように変化するかなどを確認できる。ちなみに各種設定は、ジャグラーゲームを立ち上げて、パソコン右下に現われる現在起動中ソフト一覧のジャグラー画面を右クリックすれば、設定用画面が現れるので、そこで詳細を決めることができる。

さてこのパチンコは、当たる確率がプログラミングで決まっている。例えばジャグラーという機種であれば、一番設定が良い場合で約1/270となっている。つまり270回まわせば1回当たってGOGOランプが光るということになる。

しかしこの確率というものは、とても不思議なのである。
確率にはばらつきというものがあり、プログラミングで1/270になっていたとしても、10回まわすごとに当たる場合もあれば、1000回まわしてさえ当たらないこともある。
スロットの場合、100回まわすのに約3000円かかる。200回まわそうと思えば最低6000円はかかるから、本当に確率通り270回に1回の当たりがきたら絶対に儲からないプログラミングになっている。しかし確率のばらつきがあるために、儲かる人もいれば、大きく損をする人も出るという仕組みだ。

この確率のばらつきを、コイントスの裏と表で考えてみる。
コイントスでコインの表が出る確率は、誰が考えても1/2である。それは明白だ。しかし実際にコイントスをやってみると、3回連続で表がでることもあるし、それが5回連続になるケースも出てくる。1/2の確率は明白なはずなのに、実際は違うのである。
では1/2が間違っているかと言えば、それも正解である。例えば5回コイントスをした時には、表がでる確率は1/5の時もあれば4/5ということもあり、それが確率のばらつきというものである。しかし1000回コイントスをしたら、表がでる確率は、どんどん1/2に近づいてくる。コイントスをする回数が上がれば上がるほど、確率は1/2に近づくのである。
これが当たり確率が1/240だとか1/300ともなると、そのばらつきは1/2の場合よりもはるかに大きくなる。だからスロットやパチンコは、10回で当たることもあれば1000回でも当たらないという現象が発生する。理論的に説明しようとすれば、このようになる。
しかしである、コイントスの例でもわかるように、やればやるほど当たる確率は1/240に近づいて行くので、理論的にはやればやるほど、確実に損をする領域に入っていくことになる。

ただし実際にやってみると、スロットやパチンコにはそれ以外の要素が多分にあるように思えてしまうから不思議だ。この謎に関して実は自分なりの考察もあるが、まだ紹介するほど煮詰まってはいない。簡単に言えばこのばらつきは、相当長い期間で考慮しないと攻略できないというものである。かつ、パチンコ店は日によって設定を変える。長い期間の収支と設定の変化の組み合わせが、この謎の解明を妨げているように思われる。
この謎が残されている限り、パチンコ業界は存続するのではないだろうか。謎が全て解けて、パチンコは確実に負けると理屈でわかってしまえば、その魅力は半減するというものである。

このスロットの話と同じように、全容を理解してしまうと魅力が半減するということは多くある。
仕事でも未知の領域に踏み込む時には、不安と好奇心が自分の中で同居する。全く歯が立たなかったことに関して少し入口が見えてくると、興奮状態になることもある。時間を忘れて没頭し、全てを一気に解決したくなるほど気持ちが高ぶる。
しかしそれほど熱中したことでも、わかってしまったとたん、それまで維持していたモチベーションが急激に下がることがある。もうわかったからいい、よきにはからえ・・というやつである。
技術の世界では、このような状態を経験した人は少なくないだろう。

スロットは僕にとって、それに通じるものがある。傾向と分析、そして結果を照らし合わせるのが楽しい。確率のばらつきは、どのようにばらつくかの推測と、その推測に何パーセントの誤りが含まれているかを、統計手法をこねくり回して計算することができる。しかし実際は、確率のばらつき具合まで分かっていながら、読み切れない部分が常に残る。全てが解明できないから、いつまでも気になる。僕はこれが気になり、2日間寝ずに、この謎を解明するためのプログラムを作ったこともある。

人は未知の世界を敬遠しそうに思えるが、なぜか実際はそうでもない。逆にのめり込んでしまう。正確に言えば最初は敬遠気味だが、一旦飛び込んでしまったが最後、不思議な世界の虜になってしまう傾向がある。その際、謎は多いほど良い。
謎は解明したいが、それが簡単ではないから謎なのである。簡単ではない謎解きだからこそ、やりがいがあり面白い。謎が人間のチャレンジスピリッツをくすぐるのである。

おそらくではあるが、このブログを読んで下さる方は、自分はパチンコはやらないがその気持ちは良くわかると言って下さる方が多いのではないだろうか。
このブログを読んで下さる人は、常に謎に挑戦をしている人が多いと推察されるから、そう思う次第である。

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エントリー:126.謎解きの魅力
2010年06月20日

125.ボーダレスな人

昨日TVを見ていたら、前回のブログで取り上げた中国の労働争議問題と、韓国が今なぜ強いかをやっていた。
その番組を見て初めて知って驚いたのだが、Sニー、Pナソニックの売上がざっくり7兆円に対して、韓国Sムソンの売り上げが10兆円だということである。Sムソンがそれほど大きくなっていたとは・・・。収益に至っては、その差はもっと大きく開く。Sムソンの方が断然良い。
数か月前Sニーのエンジニアが、「今はSムソンの人にSニーは見下されている。話をしていてそれを感じる」と話していたことを思い出した。
今や韓国人は自信に満ち溢れている。

番組の中で興味深かったのは、なぜ韓国が強いのかという理由づけで、日本人は世界の変化に対応できていないこと、そして日本はストック重視で経済活動をしているが、韓国はフロー重視で経済活動をしていることがあげられていたことだ。

ロシアが崩壊し、東西冷戦が終結し、世界の枠組みや考え方ががらりと変わった。その中で日本は相変わらずアメリカだけを向き、それでいて日本人が内向き指向であることが指摘されていた。
日本の若者にもし海外勤務を命じられたらどうするかというアンケートを取ったところ、3割強に拒否するという回答があったそうである。それに対して韓国は、企業が人をどんどん海外に派遣しようとしているし、韓国人も望んでそれに対応しようとしている。個人でもその大切さをよく知っており、学生の時から積極的に留学している。
驚いたことにSムソンの売り上げは、韓国国内分はわずか10%だけだそうだ。Sムソンが如何にグローバルにビジネスを展開しているかが伺われる。
以前の僕のブログでも触れた通り、韓国は新興国の隅々にビジネス網を張り巡らし、小さな市場を切り開く努力を惜しまず、ビジネスの下地を作っている。この努力は将来、日本と韓国に更なる決定的な差をもたらすと思われる。

もともとストックが無かった韓国がこれほど勢いづいたのは、日本から積極的に技術を取り入れたこともあるが、単に考え方の方向性が良かったことが大きい。
韓国人口は日本の半分弱で、しかも国内に十分なストックがないのだから、国内需要を当てにしても大きな伸びは期待できない。韓国企業は最初から世界に目を向けていた。これはフィンランドの会社Nキアが、世界一の携帯メーカーになったことと全く同じである。Nキアは国内需要があてにならないから、最初から世界を見据えてビジネスを展開した。その結果フィンランドからポッと出てきた会社が、携帯で世界一の座を手に入れたわけである。Sムソンが携帯でいくらがんばっても、同じ土俵ではNキアにかなわない。

それに対して日本は、まず国内需要ありきである。今でも経済の立て直しや企業内の収益改善は、如何に国内需要を掘り起こすかという議論から始まる。
日本は戦後凄まじい勢いで経済成長を遂げ、膨大なストック(資産)を築き上げた。そのストックの上にあぐらをかいていたら、いつの間にかこうなってしまったわけである。
あぐらをかいていただけではなく、日本人はもともとグローバル展開が苦手ではないだろうか。日本人の英語が苦手なことは世界中で有名であるが、その言葉の壁も大きい。そして戦略指向も苦手である。何に対しても誠実な日本人は、狭い世界でコツコツと正直に仕事をするのは得意だが、他を押しのけ、そして理論的に矛盾があるようなところで、何かを強引に推し進めるのが苦手に思える。

それであれば無理に世界を相手にして、ビジネスを展開する必要はないだろうという議論があるかもしれない。その通りである。国内に十分な需要があり、貯蓄などせずにみんながどんどん買い物をすればお金が回り出し、みんながハッピーになる。
しかし今は、それが立ちゆかなくなっている。日本という国が世界に向けて付加価値を生み出しているうちはそれで良いが、そうでなければストックの食いつぶしをしているだけにもなる。当然そのビジネススタイルは、企業収益が国内景気に大きく左右される。

景気や世間の動向に左右されない方法は、ロングテールを大切にすることである。
ヒストグラムはご存知だろうか。例えばインターネットビジネスをやっているとする。インターネットサイトを通して顧客が買い物をしてくれるわけだが、その買い物客の分析をしてみたら、Aサイトから入ってくる客は売上の25%を占める。Bサイトから入ってくる客は売上の15%を占める。Cサイトは10%である。AとBとCを足すと、それだけで全体の50%となり、この3つのサイトはビジネス上、とても重要になる。
それ以外はDサイトが3%、Eサイトが2%、Fサイトも2%・・・・と、小さなビジネスが成立するサイトが無数に存在する。これをA,B,C・・・と大きい順に、全体を占める%を棒グラフで描いたものがヒストグラムである。その形は、Aが一番大きく次にBで、順々に棒グラフの高さが小さくなり、Dサイト以降はほぼ同じ高さでずらずらと続くことになる。これを動物か恐竜に例えると、D以降小さな棒が続く様がまるで尻尾のように見えるので、これをテールと呼んでいる。

さて、AとBとCは顧客を大量に誘導してくれるサイトとして有り難く、かつ重要であるのだが、もしAサイトが取り扱いを止めと言ったりサイトを閉鎖すると、それだけで全体の1/4の売り上げが突然下がる。そうなるとビジネス上は大きな痛手を被る。
しかし、細々としたD以降のロングテールに属する部分は、個別には月によりゼロだったり、数個だったりするのだが、全体を足すといつも安定する。つまりこのテールの部分が長いビジネスは、世の中の動向に左右されにくい安定したものになる。これがロングテールの法則である。
間口を広げて、細かいものを積み上げたビジネスは強いのである。とすれば、日本経済を支える企業の活動も、ロングテールを重視するものへと転換した方が安定して安心感のあるものになるのである。
そのためには、韓国企業が意識的に推し進めているグローバルな展開が、強いビジネスモデルということになる。事実韓国企業は、この世界不況の中でも元気である。

日本もしくは日本企業をそのような体質に転換させるには、世界で勝負するのが普通だという感覚を持っている政治家、経営者が必要だ。意気込んでそのようなビジネスモデルを考え、計画的に実践しようという人ではなく、それが当たり前だという感覚を持っている人が必要となる。このビジネスモデルで成功するためには、我慢強くなければならないからである。少しくらい成果が出るのが遅くても、長い目で見ることができる人でなければならない。

しかし先に述べたアンケート結果に象徴されるように、日本人はまだまだ内向き指向であることは否めない。
日本は、世界に十分誇れて高く売れる技術の数々を保有するでもない限り、この先の見通しは極めて暗い。それは企業が肥大化しすぎて、固定費が高く競争力がないからである。
今から少しずつでも、会社内でグローバルな感覚を持つ人間を、経営者が率先して育てないといけない。それができていないから、日本を代表する大きな会社がいざ海外で何かをしようとすると、我々のような小さな会社に真剣に相談にくるはめになる。しかし相談されても、小さな会社ではできることが局所的で限られている。日本の経済に大きく影響を及ぼすような動きは、国や大会社が率先して力を注がないと難しい。

混沌とするフィリピンも、実は世界に目を向けている。最近芽が出た世界のコールセンターとしての地位、そしてIT産業は顧客がまさに世界である。
世界中に出稼ぎに行くフィリピン人は、英語を普通に操れるしグローバルな感覚を持っている。働き口を求める時には、普通に国外を考慮する。既にその辺りの感覚が、日本人とは大きく違うところである。

このように考えると、PP通いが大好きで、大型連休はフィリピンに遊びに行くのが普通という人は、今日本で必要とされる感覚の持ち主に近い存在かもしれない。
これは半分冗談で、半分はまじめに思うのである。世界ではとうの昔から、国境というものに違和感を覚えない人、つまりボーダレスな人がビジネスの世界で活躍しているからである。

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エントリー:125.ボーダレスな人
2010年06月17日

124.見直されるフィリピン

中国では今、労働争議が盛り上がっている。給与を上げろと言って、激しいストライキの波が押し寄せている。
周知の通り中国は世界の生産工場として、今や確たる地位を築き上げた。世界中の名だたるメーカーが競って中国へ進出し、日本では想像もつかないような規模で、それぞれが操業を繰り広げている。
例えばある工場では45万人が働き、敷地の中には工場と共に宿舎や商店が立ち並び、一つの工場で町が形成されている。この例の通り、とにかく一つ一つの規模が破格に大きい。働いている人の人数は半端ではないのである。
そのようなところで、最近従業員の自殺事件が多発している。日本の一つの市をも凌駕するような人数を抱えているのだから、普通に自殺者が出ても不思議はないような気がするのだが、自殺の原因は劣悪な労働条件だということになっているらしい。そのために労働条件を見直せという運動が活発化し、死人発生を背景に、経営者は軒並み賃金アップ要求を受け入れる状況が続いている。日本の有名メーカーも、最近大幅な賃上げを認めた。
中国工場で物を作っている日本や欧米のメーカートップはこの事態を重く見て、実態調査などにあわただしく動き始めている。そして労働者側にも騒げば賃金は上がるという雰囲気が出始め、この空気は中国全土に広がると見られている。

これまで中国は、労働需要の高まりで賃金がじわじわと上がっていた。中国人は自分のスキルが上がると、すぐに条件の良い会社に移ってしまう。貴重な人材を手放したくなければ、経営側は賃金面で待遇を見直さなければならない。フィリピンも含め、アジア諸国はどこでも同じであるが、中国はこの傾向が顕著である。
予定を大幅に裏切った賃金上昇は、経営者を困惑させた。競争力をつけるため安い労働力をあてにして中国に投資し進出したが、役人に袖の下を払わなければ何もかもが思った通りに進行せず、工場からは頻繁に製品や工具が盗まれ、その上肝心の給与までが安くないとなれば、お金をかけて進出した意味がないという話になるのは必至である。
おまけに中国人は簡単な英語も通じない人が多い。中国で言葉の壁は予想以上に大きいのだ。更に従業員が渡り鳥のように、簡単に会社を辞めて他の会社に移ってしまう。時間と金をかけて人材を育成しても、全くの無駄になるケースが多発し現場を悩ませる。そしてここへきての労働争議と大幅賃金アップである。中国で物作りをする魅力が、大きく減少し始めているのである。
一部のメーカーは、中国のメガ級の市場規模を見込んで進出しているから、多少賃金が上がろうが中国国内で物がたくさん売れればよいが、単に安く作りたいという会社にとっては、容認できない事態となっている。

そしてどうなるか。当然物作りの場所を見直す必要性が出る。日本企業からは、生産工場を中国中心からベトナム、インドネシア、そしてフィリピンへシフトしようという話がちらほらと聞こえてくる。
僕はかねてから、節操なく安い労働条件を追い求めたら、最後はアフリカジャングルの奥地まで行くはめになりますよと話していたくらいで、中国がだめだから、それでは他に移ろうという安易な発想や動きには幻滅するのだが、今回の場合に限って、僕にとってのポイントの一つは、フィリピンを再度見直そうという機運が高まっていることである。
フィリピンは従業員が働かないという悪印象を持っている企業が多かったが、最近、実はフィリピン人は優秀だということに気付き始める企業が多くなっているのだ。世界のコールセンターとしての実績や、ソフト業界の実績が、日本の企業の考え方に影響を与えていると思われる。

各企業がフィリピンへ生産現場を整備・拡張しようということになれば、僕にとってそれは大きなビジネスチャンスとなる。特に初めてフィリピンへ進出しようとする企業には、それらをサポートするグループが必要となる。何かの役に立てる機会が増えるということになるのだ。
そのような意味で今の中国国内の動向は、僕にとっては対岸の出来事ではなく、大きな関心事になっている。
海外企業がこぞってフィリピンに押しかければ、それはフィリピンという国にとっても、大きな活力源となる。雇用機会が増え、国民平均所得を押し上げ、国に入る税金は増収となる。フィリピンにとってもこの流れは、ものにしたいチャンスである。

このように書くと、まるで他人の不幸につけこんだ姑息な考えのように見えるかもしれないが、決してそうではない。
貧しいながらも学校を整備して、そして優秀な学生を多数輩出してきた種まきの努力が少しずつ芽を出し、花を咲かせようとしているわけである。
コールセンターとしての地位を固めることができたのも、優秀なソフトエンジニアを確保できるのも、全てそのおかげである。

教育の効果は、何も専門知識の習得だけではない。学校は協調性や常識を育む場である。せっかく進出してみても、従業員がみんな野生児ばかりでは現場の仕事は成り立たない。挨拶ができる、ルールがなぜ必要かを知っている、ルールは守らなければならないと考えることができる、上司がいてリーダーがいて自分がいるという会社のヒエラルキーを理解し、指示に従わなければならないことをわかっている、職場を裸足で駆け回ってはいけない、決められた時間で行動できる、お金を稼ぐ意味がわかりその欲求があるなど、このような常識が教育で醸成される。そのような教育がしっかりとできているから、他国の企業が安心して進出できるし、国内企業の活動も体をなす。
教育とはそもそも、そのようなものである。もし学校というものが無くなれば、そのような当たり前の感覚を国全体として作り上げることは難しい。高度な知識はその上に成り立つものであって、教育の基本はそのような常識と簡単な計算や識字(読み書き)である。
日本での大学教育も、たかが知れている。大学を卒業し会社に入社しても、学生が実践ですぐ使えるかというと、全くそんなことはない。工学系で専門的な勉強をしてきた者も同じである。大方は一から教え込まないと使い物にならない。では大学での数年間は無駄かというとそうではない。やはり基礎があるから、考え方を知っているし、考える力もついている。そして最後は、知識よりもこの考える力が大切になってくる。
教育は、この考える力をいかにつけるかが重要ではないかと思われるし、これは生きる力にも繋がる。
フィリピンは教育において、それらの基本目的を果たすことには成功している。だからフィリピン人が海外へ出稼ぎに出ても通用するし、コールセンターのように、世界中の人間を相手にする仕事でも、安心して任せることができる。もちろんこれは総体的にそうだということであり、日本人も同じように、個別にはいろいろな人がいるということは言うまでもない。

いずれにしても、このまま中国の賃金が上がれば、製造工場が中国からの逃げ出すのは避けられない。それが表面化するまでまだ猶予はあるが、数年後にはその流れが加速している可能性がある。その時に何ができるのか。
何かできるように体制を整えておくことは、僕にとってとても大切であるように思われる。
フィリピンに根をおろしていることが、ビジネスにおいて大きなアドバンテージになっているような気がするのである。
フィリピンでの事業で、ターゲットの一つが少し見えてきたような気がする。

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