フィリピーナと共に
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フィリピン生活:カテゴリの記事一覧です。

2010年05月04日

99.一悶着

常夏の国フィリピンの夏はやはり暑い。いわば夏中の夏ということであるから当然だ。陽射しを避けている時には問題ないが、いざ直射日光を浴びると、肌がじりじりと痛くなる。太陽光の差し込む角度が違うだけで、これほど影響力が違うものかと思うほど、本場の夏は凄まじい。

フィリピンへ到着したのが4月27日。ゴールデンウィークになると、飛行機代が高くなり、しかもほとんどの便は満席となる。ゴールデンウィーク前でも、席が取れるのは27日だけであり、その前後は全滅状態だった。もともと27日で飛ぼうと思っていたので、幸運だったのかもしれない。

フィリピンへ帰る前に、モナと一悶着あった。
ある機械を動作させるためのプログラムを作成し、メカ設計者と回路担当者と自分の3人でデバッグ作業(間違い探し)をしていた時である。3人で僕の作ったプログラムを僕のパソコン上で追いかけながら議論している最中に、突然ポコポコッとヤフーメッセンジャーのメッセージがモナから入った。プログラムが表示されていた画面の手前にメッセージ画面が現れ、彼女の英語とローマ字の交じったメッセージが、突然3人の目の前に出現したのである。
仕事中なので少しばつが悪かったが、緊急連絡かもしれないと思い読んでみると、リンのことが書いてある。僕がまだリンと連絡を取り合っているではないかということで、それに対する文句がつらつらと書かれていた。
全く身に覚えのない僕は、なぜそのような話になったのかわからず、何を言っているのかわからないし、今仕事中で忙しいから話は後にして欲しいと返信した。
しかしモナはおかまいなしで、次々と怒りに任せたメッセージを送ってくる。
3人の仕事が中断しているので、僕は彼女のメッセージが次々と送られてきてはいたが、ヤフーメッセンジャーをぶつりと切った(オフラインにした)。

デバッグがひと段落して、自分の机に戻ってからヤフーメッセンジャーを立ち上げると、モナからのオフラインメッセージが立ち上がり、さらに文句の山がそこに築き上げられていた。

僕は常々、緊急性の無い用事は極力夜にするか、仕事中であれば手短にして欲しいとモナにお願いしている。その代わり何かあった時にすぐ連絡が取れるように、仕事中でもコミュニケーションラインをオンしているのだ。
しかもその2〜3日前から、普通の用事の時にでも忙しいからと、用件が終わるとすぐに話をやめるようにしていたので、僕がどれほど時間を惜しんで仕事をしているのかモナには十分わかっているはずだった。その忙しさについては、夜のスカイプでの会話時にも十分説明している。それにも関わらず、あのような用事でマシンガンのごとく仕事中にメッセージを送ってくることに、僕は腹を立てていた。以前にも同様のことがあり、それだけはやめてくれとお願いをしていたので、一体何度言ったらわかるかという気持ちだった。

その後、なぜ仕事中にそんなメールを送ってくるのかと文句を言ったが、それに対して、何かあっても自分は文句も言えないのかという趣旨の返事が返ってきた。
文句の内容については、何の事を言っているのかさっぱりわからないし、身に覚えもないという話を送ったが、彼女は頭に血が上り、聞く耳持たず状態である。
最後は、信じてもらえないならばもう話す必要もないということを言い、僕はそれから一週間ばかり、彼女に対して全く応答しないという仕打ちをすることになる。

彼女が激情した原因であるが、Facebookというコミュニティーサイトにそれはあった。僕はそこに自分のページを持っている。と言ってもほとんど使用していないから、当然普段も自分のページをチェックすることはない。過去振り返ってみても、いつページを見たのかわからないくらい放っている。モナがメールでFacebookのことを言っていたので、ホテルに帰ってからそれをチェックしてみた。
するといきなりリンの写真が僕の目に飛び込んできた。僕はリンを友人として登録もしていないし、なぜリンの写真が掲載されているのかわけがわからなかったが、よくよく見ると、リンが僕のページに友人登録をしてくれと申し出をしていて、その許可待ちの画面であることがわかった。勿論僕は同意していないので、あくまでもそれはリンの待ち状態である。
なるほどこれかと合点がいった。リンとはしばらく連絡を取り合っていない。たまにモナに、最近はリンと話をしているかと訊かれ、正直にそのまま、何も連絡を取り合っていないと答えていた。しかしモナは僕のFacebookのページを見て、それが嘘であったと思い込んだらしい。確かに昼のメールでは、なぜそんな嘘をつくのかという内容があった。

とりあえずこれで、モナが激怒している件について説明ができることがわかった。よく見ればわかる話である。それでも僕は腹の虫が収まらない。わざわざじっくり話のできない仕事中に、感情のままメールを矢継ぎ早に送りつけた行為が許せなかった。そして、僕のことを全く信じていないような話しぶりにも腹を立てていた。今後二度と同じことが起こらないように、今回は教育的指導が必要だとも思った。だから彼女の勘違いだとわかってからも、僕は彼女のメールに一切返事を出さなかったし、勘違いであることの説明もしなかったのである。

そのうちモナ自身が、自分が勘違いしたことに気付き謝ってきたが、それでも僕は知らぬ存ぜぬを貫いていた。
やがてリンから僕宛にメッセージが届いた。内容は、私のことを悩ませることはしないように、モナに話しておいてくれというものだった。モナは噴き出した怒りを、なんとリンにもぶつけたらしい。
「自分はまだ、モナを許すことはできない。友達のように普通に話はできない」というリンのメッセージに心が痛んだ。僕が今の生活を選んだのは、モナのせいではない。あくまでもそれは、僕自身が自分で決めたことである。それをリンにあらためて伝えるべきかどうか迷ったが、話はそれにとどまらないと思い結局返事はしなかった。

後に聞いた話によると、そこでモナとリンの間には、熾烈なバトルが繰り広げられたらしい。リンはここぞとばかり、モナを挑発するような言葉を投げている。例えば、結婚は将来の生活や愛を保証するものではない、僕はリンのことを決して忘れることはできない、いずれまた僕がリンの元へと帰ってくることになる・・・等々である。
これらの言葉には明らかに矛盾があり、単にモナを挑発するためだけの言葉であることが、後で紹介するエピソードでわかるのであるが、モナはこれらの挑発にまんまと乗っかり、増長する怒りの矛先を僕とリンへと向けていたのである。

こちらはできるだけリンとの関わりを絶ち、お互い平穏無事に過ごそうと思っているのに、
僕には、その平和を、そしてモナを含めた自分達の平穏な生活を、モナ自身がかき乱しているようにしか思えなかった。僕の感情に、なぜそのような馬鹿なことをしているのだという憤りが加わった。

僕はリンから送られてくるメッセージも無視することにした。きっとモナとリンはお互い様なのである。このような時には、どちらも自分を正当化する話しかしないことは分かっていた。
モナへは、百歩譲って二人でバトルをするのは構わないが、こちらへ飛び火するのは迷惑であるというメッセージを送り、それから一週間、二人を無視することに決めた。
誤解の元となったFacebookは、すぐにクローズした。

度々モナから、謝りと言い訳のメールが入った。リンの問題になると、自分をコントロールできない、なぜそうなるかを良く考えてみたら、自分に自信が無いことがわかった、リンとのことは、今後一切引きずらないという僕の言質を取ったことを忘れていた等などである。それらのメッセージに頑として答えない僕に我慢ならなくなったモナは、僕の職場の仲間の一人に、スカイプ経由でメッセージを送った。連絡がつかないので心配している、僕はフィリピンへ帰る予定になっているかなどを問い合わせたようである。
翌日メッセージを受け取った同僚が、僕にその話をしてきた。そのメールに対してどうしたかと尋ねたら、フィリピン行きの飛行機の予約を取っていたという話を教えたとこのことだったので、僕は簡単に事の次第を説明し、今お仕置き中だから、むやみにこちらの情報を流さないようお願いした。その人は、「お仕置き中」という言葉に困惑したようだったが、僕が笑いながら話していたので、半分は冗談と受け取ったらしい。


結局僕は27日のPAL便でマニラへ飛び、マニラの第2ターミナル到着後に第3ターミナルへと移動した。午後3時に到着するレガスピからのセブパシフィック便に乗ったモナを待つためである。フィリピンへ来る3日前にお仕置きを終了し、マニラで待ち合わせをすることにしたのである。

ある夜モナが、気になっていることがあると言いだした。何かと尋ねると、リンの彼氏がマリファナをやっているということだった。それがなぜ気になるのか、そしてなぜそんなことを知っているのかと訊いてみた。
なんとモナはアメリカ人男性になりすまし、リンとインターネット上でやり取りをしていたらしい。理由は、リンと普通の状態で会話をしたかったということだった。
リンはカナダ人男性と結婚の約束をしているが、その婚約者がカナダで、元恋人女性と浮気をしたらしい。そして彼がマリファナを常用しており、いくらお願いしてもそれを止めようとはせずに、リンが困っているということだった。ちょっと心配だなぁと、モナがぼそっと言った。

内容はともかく、リンには婚約者がいて、彼女も新しい生活に踏み出すことを決意していることは、このことから明白である。
それをモナ自身が確認しているにも関わらず、なぜ先日のように取り乱すのか、不思議でならないのと同時に、モナがリンの身辺に関して色々と詳しかった理由がこれで判明した。

ここで聞いたことは多少気になるが、しかし僕は、他人に成りすましての干渉は止めるように言い、そこから得た情報は僕に伝えないで欲しいということを話した。リンが不幸になりそうな話は、やはり自分の心を乱すのである。余計なことも含めて、僕は知りたくなかった。聞いて良いのは、彼女が幸せに元気で暮らしているという話だけである。
無責任な言い方かもしれないが、今の僕にはそれが最良の選択肢だと思える。


この記事は、今ジャマイカの自宅で、ベッドに寝そべりながら書いている。
すぐ隣には、無邪気に体を投げ出して眠るユリがいて、さらにその隣では、ユリの面倒で夜は熟睡できないモナが昼寝をしている。モナが安心しきっている姿を見れば、僕の心は満たされるし、ユリの寝顔は自分を本当に幸せにしてくれる。ただ眺めているだけで癒される。
部屋のテラスに通じるドアは開放され、そこから強い陽射しを受けた鮮やかな木々の緑と、青空に浮かぶ真っ白な雲が見えている。常時部屋に流れ込んでくる涼しい風が、心をリラックスさせる。
僕がこのささやかな幸せを壊す真似をするはずはない。

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カテゴリー:フィリピン生活
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2010年04月16日

98.おばけの話

モナが突然、「マハール、トイレが怖い」と言い出した。彼女は自分たちの部屋にあるトイレのことを言っている。「なんで?」と訊くと、「おばけがいる」と言う。僕は再び「なんで?」と訊いたら、シャワーが終わった時、閉めていないはずのドアが閉まっていたことが3回あったそうだ。「何かいるなぁ」と真剣に話すモナに僕が、「オートマティックドアになって良かったじゃない」と言ったら、モナはげらげらと笑っていた。

昔から思っていたことであるが、モナに限らずフィリピーナはよくおばけの話をする。おばけの存在を真剣に信じているフィリピーナはとても多いのだ。時には自分に霊感があり、たまに見えると真剣に話す女性も多い。モナは自分に霊感があるとは言わないが、それでも昔から、おばけがいるとか見えたという話をする。
それを小馬鹿にすると、本気で「ふん!」と言いながら怒るので、そこで彼女たちが心の底からおばけを信じていることがわかる。

僕とモナが二人でカラオケをする時には、モナは必ず僕に徳永英明の「壊れかけのRadio」をリクエストする。彼女がお店で働いていた時には、勿論彼女も僕の横に立つわけだが、その「壊れかけのRadio」が終盤に差し掛かった頃の同じ個所で必ず、モニター画面の中におばけがいると話すのだ。それは少し薄暗い部屋の中かスタジオの中と思われるが、徳永英明本人が歌っている後ろにいるらしい。僕はこれまで何度も目を凝らして見てみたが、どれがおばけなのかはさっぱりわからない。僕には見えないおばけなのだろうか。

僕は小さい頃から、おばけの存在を一切信じていない。
いや、一度だけ人の魂について信じる気持になったことはあるから、信じていないことにしていると言った方が、正確である。

まだ学生の頃のある夜、僕は金縛りにあった。足元が異常に重くて、どうしても体が言う事をきかず、うめき声をあげながら脂汗を流してもがいていた。何かが足に乗っかっているのだ。ようやく自分の足元を確認すると、そこに男性が立っていることに気付き、よくよくその彼を見ると、仲の良い僕のサイクリング仲間の一人だった。
僕は、「こんな時間にここで何しているの?そこをどいてくれない、苦しいよ」と言うと、彼は何も言わずにどこかへ消えてしまったのだ。そこで僕の金縛りはすぅーっと解けた。
僕はすぐに起き上がり彼を探したが、やはり彼はいなかった。しかし彼に話かけたことははっきりと覚えていて、しかも自分の目で見た彼は、夢とは思えないほどくっきりとしていた。スポーツ刈りにした頭も、細長い顔も、記憶の中に鮮明に残っていた。しかしそんな不思議な出来事は、きっと夢だったに違いないと思うことにしたのである。

僕は翌日、近所の床屋へ散髪に行った。その散髪屋は、子供の頃から通っていたなじみの店で、店主のおばさんとは顔なじみである。
散髪のいすに座りながら僕の髪を切っているおばさんが、突然朝方僕の寝床に現れた彼の話をし出した。
「○○くんはあなたの友達でしょ?昨日亡くなったことを知ってる?」
僕は一瞬言葉を失った。理由を尋ねると、大きな橋のペンキ塗り替え工事中、誤って川に落下して死亡したのだそうだ。彼は中学を卒業後、高校へは進まずに塗装工として働いていた。

その話を聞いた僕の全身には、くまなく鳥肌が立っていた。同時に強烈な寒気も襲っていた。友達を失くした悲しみや寂しさは、少し時間を置いてからやってきた。
そして僕は霊魂の存在を信じたくはなかったが、彼は最後に僕に会いに来てくれたのだと思うしかなかった。これが僕の霊に関する、唯一の体験である。

時間が経過すると、あれはやはり夢だったのかと思うようにもなったが、それでも不思議な体験として、30年経過した今でも忘れられない。
霊魂など信じない僕であるが、それでもあまりにリアルな話を聞かされると、その記憶が蘇り僕の体を寒気が襲うのである。
信じる自分と信じない自分が、僕の体の中に同居しているような感じである。

インターネット環境の悪いフィリピンとスカイプ通話をしていると、その画像もぼやけてしまうことが多々ある。当然画面のどこかが影のように見えたりすることもあるが、モナは時々それを指して、「イカウの後ろにおばけがいる」と言ったりするのだ。
僕は笑ってやり過ごすが、実は一人で部屋にいる僕は、それが気味悪いのである。あまり真剣に言われると、やはり寒気に襲われ、体中鳥肌が立つことになる。
情けない話ではあるが、一度は笑えずになり、もうその話はやめてくれとモナにお願いしたこともあった。
モナはそれを面白がっている節があったが、先ほど紹介した体験が蘇るのだから僕は真剣であり、ある意味それは僕のトラウマなのである。

僕は自分のその体験をモナに話した。
「それは、あなたの友達があなたに会いに来てくれたんでしょ」
「いや、あれは夢だったと思っている」
「なんで?それは夢じゃないでしょ」
「夢だったということにしている」
「バキット(何で)?」
「・・・・・・」
「ん?あなた、こわいの?」
「・・・・こわい」
「ははは、あなた子供だなぁ。それは魂だから、こわくないよ」
どうやら魂とおばけは、違うものらしい。この辺は、彼女たちが普段信仰している宗教と、少し関係があるのかもしれない。

「それじゃアコが死んであなたのところへ行ったら、あなたアコもこわいの?」
「おっおー、怖いからこなくていい。迷わず成仏してくれ」
「ジョーブツってなに?」
「ぶらぶらしないで、すぐに天国へ行ってくれという意味だよ」
「バキット?だってまだ話があったら行くでしょ!」
「それじゃ来るのは夢の中だけにしてくれ。頼む」


フィリピンには、日本で言う「お岩さん」のような定番おばけもいる。ホワイトレディーがその代表格だろうか。足がなく、顔が真っ白で、目鼻や口がない女性らしい。全身真っ白な服を纏っているそうだ。さすがにそれを本気で信じているフィリピーナはいないし、その話は僕も笑ってやり過ごせるのだが、身近でリアルな話は、僕の耳には入れないでもらいたいと本気で思っている。
トラウマによって、僕は霊魂の存在は、一切信じたくないのだから。

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2010年04月15日

97.モナの体調

最近モナの体調が良くない。心臓が痛むらしく、先日も病院へ行った。ドクター曰く、疲れが出ているとのこと。寝ることができる時にはできるだけ寝て、体を少しでも休めなさいと忠告するが、ユリが起きている時には眠れないと言う。

確かにユリは目が離せない。
先日スカイプで話をしていた時の事。
「マハール、ちょっとごはん食べてくるから、ユリのことを見ていて」
と言われ、気軽にいいよと返事をした。
スカイプのビデオ越しに、言いつけ通りユリを見ていると、ユリが突然横向きになり、反動を利用してひっくりかえろうとしている。おいおいと思いながら見ていると、とうとううつ伏せ状態に・・・。そして布団に顔をうずめて、もがいている。まるで布団の上で、水泳をしているようだ。
遠く離れた日本のビジネスホテルの一室からその様子を見ていた僕は、それまでゆったりとくつろいでいたベッドの上から飛び跳ね、「これはやばい」とパニック状態になった。
PCに差し込まれたマイクに向かって、「お〜い、お〜い、誰か〜」と、大声を上げるが誰も来ない。食事をする1階に行ってしまうと、2階の物音は電話の呼び鈴さえ聞こえないのだ。おろおろとしながら、はっと気づきモナに電話をする。しかしスカイプの画面からモナの電話の呼び鈴が聞こえてきた。
「携帯が部屋においてあるじゃないか!なんのための携帯だよ」と憤りながらも、おろおろ状態。その時ベルが部屋をひょっこりと覗き、ユリの異常事態に気がついた。そして「マミィー、マミィー」と叫んでいる。
「おいおい、叫ぶ暇があったら、まずユリを救ってくれ」と祈る気持ちでいると、間もなくモナが、「あらあら」と言いながら登場し、ユリが無事救助されたという事件があった。
それ以来、ユリを見ていてと言われると、僕は必ず携帯を持っていくようにとモナに言う。そしてその携帯への緊急連絡で、ユリが救助された実績がこれまで1回あるのだ。

4か月半のユリが寝返りをするのは、少し早目だそうだ。
とにかくユリは、だまって仰向けに寝るのが嫌いらしい。いつでも横向きで寝るし、隙があればうつ伏せになろうとする。だから彼女の脇は、いつも少し背の高いクッションでガードしなければならない。そうしないと、いつの間にか窒息死しかねないのだ。

そんなユリの面倒は、確かに大変そうだ。相変わらずユリは、モナにしかなついていないから、尚更である。ユリの大泣きは、今のところモナにしか止められない。

そんなことがあるので僕は、ゴールデンウィークの寸前まで日本にいるつもりの予定を、数日でも良いから切り上げて、フィリピンへ少し早目に帰らなければならないと思っている。日本にいるのもあと一週間強というところか。

フィリピンへ帰った初日は、モナも一人でマニラへ出てくるそうだ。マニラで一泊したあとは、すぐにタバコへ帰る。日本からのフライトに、その日のうちに接続できる飛行機が無いため、僕はどのみちマニラで一泊しなければならない。モナはそれに一緒するつもりらしい。
ユリは今、哺乳瓶でミルクを飲むようになったので、一晩くらいであればママにお願いすると話している。
ほんの一日でも、ママは5歳は老けるのではないかと思われるほど、それは大変な仕事になりそうだ。慎重派のママが、そんな大業を簡単に引き受けるのだろうか。

ベルは学校が休みだから、たまにはマニラへ連れてくればいいのにと言ったが、モナは、今回は一人がいいと言っている。一日だけでも二人だけでデートをして、恋人気分に浸りたいそうである。
まあ、結婚してもこんな生活をしているのだから、仕方がないというべきだろうか。

最近モナは、インターネットで日本のドラマやアニメを自分のPCに引っ張り込み、それをよく見ている。日本語の勉強になるそうだ。とくに面白いのは「ナルト」だそうである。

今日の記事は、冒頭からモナの心臓の話をして読者に心配をおかけしたかもしれないが、モナは今も心臓が痛いと言いながら、日本のドラマを見てスカイプの画面の中で笑っているし、少し良くなってきたとも話している。要はリラックスをすれば、かすれてしまう程度の痛みなのかもしれない。

おとなしくドラマを見ているかと思っていたモナが、突然話かけてきた。
「マハール、眠くないですか?」
「いや、まだ眠くないよ。あなたは?」
「少し眠い」
「それじゃ、早く寝なさい。体大事でしょ」
「でも、まだダラワ(2話)ある」
「はあ?」

できるだけ心臓や体に負担はかけさせたくはないが、深刻かと思っているとその程度であるから、案外大丈夫かもしれない。

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