フィリピーナと共に
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フィリピン生活:カテゴリの記事一覧です。

2009年12月22日

57.宗教

朝早起きをして、マラッカに戻ってきた。
昨日夕食の際食べ過ぎたようで、朝から胃が重い。フィリピンに帰ったら、またずっとフィリピン料理なので、食べれる時に食べておこうと、まるで食いだめのように和食を食べてしまったせいである。
刺身、コロッケ、エビフライ、ハンバーグ、大盛りご飯を一気に食べたら、動くのも苦しい状態に陥り、レストランからホテルまでの帰り道に後悔するほどであった。
ラージサイズのご飯はできるかと店員に訊いたら、「オオモリ?」と店員に日本語で言われてしまった。さすがに和食屋さんは、店員の教育が行き届いているようである。

昨日クアラルンプールの都会ぶりを書いたが、マラッカは一変のどかな田舎町である。
今日は昼食は、基板会社のスタッフと一緒に、近くのレストランに行った。
僕はそこで、チキンカレーが大好きな日本人ということになっている。オーダーする前から、あなたは今日もチキンカレーかと訊かれ、いつも判で押したように、そうですと答えてそれをオーダーする。そして通常日本人は、そんなスパイシーな物を好んで食べないものだとみんなの笑いをかっている。しかし脂がたっぷり浮いたスープのようなカレーは、僕にとっては誰が何と言おうと美味しいのである。僕は毎日でもそれを食べることができる。
本日はその昼食の時間に、宗教の話になった。

宗教の話は、日本人にはなじみが薄いので、具体的に教えてもらうと新鮮な話題が多い。通常外国人には、宗教とサラリーの話はタブーと言われているので、このような話を聞く機会は滅多にない。今回はたまたま先方から話してくれたので、これ幸いと色々と教わった。


彼らはイスラム教であるが、マレーシアには他に、キリスト教、仏教、ヒンドゥーがメジャーな宗教としてあるそうである。
キリスト教は中国系とインド系の人、ヒンドゥーはインド系がメインとなるらしい。
この中ではイスラム教が一番ルールが厳しいようで、イスラム教徒は豚肉を食べたり酒を飲むことは厳禁であるが、しかし妻は4人まで持つことができるそうだ。なぜ4人まで許されるのか、きっと理由がありそうな気がするのであるが、そこまで詳しい話を聞くことはできなかった。とにかく4人までは良いということである。
ただし、2人目の奥さんを持つ場合には、1人目の奥さんの承諾サインが必要らしい。それでは3人目の奥さんを持つ場合には、1人目と2人目の奥さんの承諾が必要かというとそうではなく、やはり1人目の奥さんの承諾で良いということである。つまりファーストワイフが一番偉く、誰もが奥さんになるならファーストが良いと思っているとのことだった。
一方で、マレーシアの女性も嫉妬深いという話を聞いたので、イスラム教徒の若い女性スタッフに、あなたは自分の旦那がその承諾書にサインをくれと言ったらサインをするかと訊いてみたが、私の場合は絶対にノーだと、笑いながらきっぱり言われてしまった。そしてイスラム教徒の若い男性スタッフに、あなたは複数の妻を持ちたいかと訊ねると、彼も妻は1人で十分だそうである。よって、そのルールに対する感情は、自分たち日本人と大して変わりないことがわかった。
現在の実情は、複数の妻を持つ人というのはお金持ちだけだそうである。相手に贅沢な暮らしを与えられる人だけであり、金持ちが愛人を囲うことと実質的には変わらないような印象を持った。

イスラム教では奥さんは4人まで許されているが、ガールフレンド(恋人)は1人までだそうで、二股三股は禁止事項である。ついでにいうと、婚前交渉も一応は禁止されているそうだ。さすがにあなたは恋人と、既に済ませているかなどというプライベートな質問はできなかったが、彼の言い方から察するに、彼は戒律をきちんと守っていると想像する。あとは人によるというのは世の常で、不真面目な人は、イスラム教徒にも関わらず豚肉も平気で食べてしまうが、僕が見る限りこのような不真面目な人は少なく、大抵の人が宗教の戒律に従順である。
ちなみにヒンドゥー教は、生涯持つことのできる妻は一人だけで、もし妻に先立たれた場合は、戒律上は再婚できないそうだ。

イスラム教には、有名な断食がある。
イスラム教には一年で2回、ハリーライヤーとハリーライヤーハジというセレブレーションディーがあるのだが、その日の一ヶ月前から断食をすると聞いて、思わず聞き返した。一ヶ月間の断食などありえるのかと思ったからであるが、よく訊くと昼は飲食禁止で、夜の間は飲食をしても良いということである。朝の6時から夕方の7時までは飲食できないので、その時期はみんな朝の5時から起きて食事をする。そしてハリーライヤーハジでは、お金のある人は、サウジアラビアのメッカ(何度聞いても、発音はマッカに聞こえる)に行くそうだ。

また、1日に数回お祈りをしなければならず、ミーティングをしている相手から、お祈りをしたいのでブレイクにしても良いかとお願いされる。その時には、言葉でお祈りといいながら、同時に両手を顔の横にあげるジェスチャーもついている。そういえば、イスラム教のお祈りスタイルは、そのようなものだったという記憶が蘇る。

普通の日は、お祈りの時間は定まっていないようであるが、金曜日の1pm〜2pmは必ずお祈りをしなければならず、金曜日のその時間は必然的にブレイクタイムとなる。つまりランチタイムと併せて、2時間の休憩となるわけである。
マレーシアで社員を募る場合、当然この宗教の件を考慮しなければならず、各社とも就業条件を工夫しているとか。日系企業の場合は、最初にこの問題に戸惑う会社が少なくないらしい。我社ではそんなことは許されないということであれば、イスラム教徒教を社員として迎え入れるのは無理という話になってしまう。それだけイスラム教徒にとっては、お祈りは重要な日課なのである。

死んだときには僧侶を呼んでお経をあげてもらい、クリスマスにはお祭り騒ぎをして、正月には神社へ初詣に行き、そして神前結婚をあげる日本人には、それだけ宗教に打ち込む姿を心から理解できないかもしれない。
僕も頭では理解できても、彼らの宗教に対する考えや心理については、やはり理解できない点が多いのである。特にイスラム教は、普段の生活における制約が多くあるので、尚更である。
逆に日本人の宗教スタイルを彼らから訊かれ話をしてみたが、やはり彼らには理解できないようだった。
フィリピンやマレーシアの信仰を目の当たりにすると、日本人の自分でも、日本人のスタイルは不思議だと思えてくるのだから、それは当然である。おそらく神社へ詣でることや、神前結婚などは何かルーツがあるのだろうが、日本人の多くはそれを、信仰ではなく一つの生活習慣として行っているにすぎないから、それらの行為について深く考えても、理由など説明しようがない。

今回僕は、彼らの宗教に打ち込む姿を理解しようと色々と考えてみた。そして一つの考えに至った。
それは、彼らにとっての宗教も、やはり習慣のようなものなのではないかということである。
例えば、日本人はゴミを道路にぽいっと捨てることに抵抗がある。それは子供の頃からしつけられてきたからで、その事に抵抗感がある。フィリピン人やマレーシア人が、車から平気でたばこを捨てる姿を見て、なぜそのようなことを平気でするのかと思ってしまう。
また日本人は中国人のように猿を食べたりしない。もし猿を殺して平気で食べる姿を見たら、思わず顔をしかめてしまうだろう。
その他にも、日本人には日本人独特のモラルや考え、習慣というものがあって、それにそぐわない物事には、理屈ではなく、生理的に嫌悪感を抱いてしまう事が多々あるはずである。

実はそれが日本人の宗教のようなもので、彼らにとっても彼らが信仰している事は、それと同じような感覚ではないかということである。
その習慣が明示的に意識されているかいないかだけの違いではないだろうか。
そのように考えると、彼らの信仰が少し理解できるような気がするのである。
もし機会があるならば、今度はそのようなことを確認してみたいと思っている。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:57.宗教
2009年12月21日

56.クアラルンプール

今回のホテルは、有名なツインタワーのすぐ近くである。よって1日クアラルンプールの街をぶらついてみた。
このツインタワーは、マレーシアの国立石油会社ペトロナスが建設したもので、二つあるタワーの内、一本は日本の建設会社がその任に当たったようだ。ちなみにもう一本は、韓国の会社が請け負ったようである。
これはツインタワーとしては世界最高を誇る高層建築であるが、間近で見るとすごい迫力で、石油会社の資金力を見せ付けられる想いである。まるでSF映画に出てくる未来映像を見ているような、不思議な感覚にとらわれる。構造が少し変わっているらしく、通常の高層ビルは地震対策で揺れるように作られている(通常は地震の際に地面の揺れと共振を起さないよう設計されている。柔らかい長い棒の下を速いスピードで揺らしても、上は動かないというそれと同じ原理)が、このツインタワーは揺れないように軽コンクリートを積み上げて作ったようだ。
ユーチューブにこのツインタワーの画像があるので、興味のある方は次のURLを参照していただければ、少しはその迫力の具合が伝わるかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=yzzK0-TZwvw&feature=related

かつてのマレーシア首相マハティールの政策で、空港もツインタワーも、マレーシア国民に自信を持たせるため、世界一をねらって建設されたものらしい。しかもツインタワーにした発想が面白い。一本で高さ競争をすると、いずれどこかの国のビルディングに追い抜かれてしまうため、ツインにしたとか。三本建てて度肝を抜いてやろうという考えもあるかもしれないが、現実的に三本はあまりにも非効率なので本数競争で抜かれることはないだろうから二本で良いと、そこまで考えて作られたらしいのである。
世界の注目を浴びるように考えられたもので、クアラルンプールを見る限りでは、その効果はそれなりにあったのではないだろうか。
フィリピンの首脳部の方々にも、爪の垢を煎じて飲ませてやりたくなるような話である。

マレーシアには、マレー系、中国系、インド系の民族が住んでいるが、クアラルンプールはそれ以外にも、海外から就労者や観光客が多く、街の中を歩いていると、どこの国に来ているか忘れてしまいそうになるほど国際化されている。
僕はどこでも中国人に見えるらしく、必ず中国語で話しかけられる。昨日は駅で、若い女性に中国語で話しかけられた。中国語はわかりませんというと、今後は英語で、○×△方面はこのホームで良いかと訊いているようなので、すみませんがそれもわかりませんと答えた。

ツインタワーの下は巨大なモールになっており、日本企業ではベスト電器、伊勢丹、紀伊国屋書店などが入っている。食料品を除く贅沢品の価格は、日本人でも躊躇するほど高い物ばかりであるが、マレーシア人、中国人、アラブ諸国の金持ちが、そこで色々な物を買いあさっているとか・・・。

昨日モナに、クリスマスプレゼントは何が良いかを訊いてみた。
「何か欲しいものはある?」
「あるよ。ちょっと高いよ」
「何々?言うだけはただだでしょ。教えてよ」
「CAR」
「・・・・・・」
「困る?」
「いあやぁ、困らないよ・・・聞くだけはただだから・・・」

こんなやり取りをした後に、以前クリスマスプレゼントであげたネックレスとペアになりそうな、イヤリングを探すというところで落ち着いた。
そこで、この立派なモールの中に数店入っているジュエリー店へ行ってみると、いいなぁと思うもののプライスタグには、5000とか10000という数字が書かれている。
マレーシアの通貨はリンギで、1リンギ26円。つまり1000リンギで26000円。
これがすぐにピンとこないので、「へぇ〜、これは中々いいね」などと話をしていると、店員もすっかりその気になってしまう。
そしてたっぷり話を聞いて、さあそれでは決め下さいという雰囲気になったところで、頭の中の電卓をたたいて驚いてしまう。
安いもので5000リンギほどするのだが、「これ、10万円越えるじゃないの」ということに気が付いて、こちらが固まってしまうのである。
それを悟って店員が、「御予算はいくらですか?」と訊くので、「USダラーで400か500ほど・・・」と、背伸びをして告げると、今度は店員が黙り込んでしまった。
まったく「おいおい、ここは一体どうなってるんだよ」という話である。

どの店に行っても、五十歩百歩で、結局マレーシアでプレゼントを買うのは諦めた。本当の予算は、日本円で1万〜1万5千だったからである。とても手が出ない。それまでウィンドーショッピングは好きなほうであったが、夢も希望もないウインドーショッピングは、結構つまらないということに気が付いた。結局尻尾を巻いて退散に限るという結論に至った次第である。

ここはアラブ系の石油成金のようなお金持ちも、遊びにくるらしい。ちょっとしたことでドバイから来た人と話しをしたが、家族と共に一ヶ月間のんびりしにきたそうである。
しかしその人が言うには、本当の金持ちはみんなヨーロッパに行くらしく、自分は下の方なので、マレーシアで我慢するんだということであった。
下の人が我慢をして一ヶ月間家族で海外クリスマス休暇である。しかも何十万円もするようなものを、まるで千円か一万円を使うような感覚で買い物をしている。
そのモールには、中国に住む金持ちが観光バスで訪れ、みんなで湯水のごとくお金を使っていくこともあるそうだ。
世界のスケールを知って、井の中の蛙であることをとことん思い知らされる想いがする。


モナがスカイプで良く聞いてくるのは、マレーシアの女の人は綺麗?・・・ということだ。まあこれは、どこへ行っても訊かれることではあるけれど、綺麗な人がいようがいまいが、大体はそれほどでもないと答える。
マレーシアのマレー系の女性は、ふくよかな人が多い。顔が丸く、お尻が大きくてずん胴タイプである。中国系の女性は全般的に痩せているが、フィリピーナのようなメリハリのある体つきではないから、それほどセクシーだとは思えない。そしてインド系は色は黒いが、時々引き込まれそうになるほど美しい人と出会う。まさに東洋の神秘と言うようなエキゾチックビューティーである。鼻が高く大きな目に長いまつげを持っており、それにウェーブ訊いた黒い髪をなびかせている。インド系の女性の体つきは痩せすぎのガリガリタイプが多く、フィリピーナのようなセクシーさには少々かけている。
同じ国に住み同じ国籍を持ちながらも、三者三様というところであるが、いずれもフィリピーナの方がセクシーで美人だと、お世辞と彼女を安心させる意味を込めてモナに伝えている。
しかし実際には、どの民族でも美しいと思われる人はいるもので、ここクアラルンプールでも、そんな人に目を奪われることは多い。

食べ物も人種で違うらしく、マレー系の人たちはいつも脂っぽいものを食べて、甘いものを好む。だから太っている人が多いのではないかと推察しているのだが、中国系も人々も中華の脂っこいものを食べているにも関わらず痩せているのは、お茶を飲んでいるせいではないかと勝手に想像している。ウーロン系のお茶は、よくいわれる通り油の分解能力が高く、それを食事と一緒に飲むことで、余計な体脂肪が増えないのではないだろうか。

先日基板会社の営業が、僕をマラッカのダウンタウンにある中華レストランへと昼食に連れて行ってくれた。営業の方は中国系の人である。中華レストランといっても、日本にあるような立派なレストランではない。窓もドアもないオープンレストランで、地元によくある大衆食堂である。
彼は食事の前に、食べ物のうんちくを始めた。
「僕は食べる物は値段で決めない。味で決める。その辺のスーパーに入っているチェーン店は安いけれど、味はどこで食べても同じ。僕はいつもオリジナリティーを大事にするから、あのような店には行かない」
「はあ、そうですか。それじゃここは、そのオリジナリティーのある味を楽しめるわけですね」と、僕が少し冗談めかして言った。
「ええ、ええ、ここはバクテ(BA KUT TE)でとても有名な店です。それを頼んだので、どうぞトライして下さい。本当にバクテは美味しいですよ」

そのBA KUT TEと書かれた下には、中国語で「肉骨茶」と書かれていた。
「は〜、ミート、ボーン、ティーですか・・・」
「お〜?あなたあれ読めますか?漢字は日本も同じですか?」
「ええ、全て同じではないけれど、あれは読めますね」

ほどなくして、そのバクテがやってきた。食べる前から、匂いで味が想像できた。よく健康センターなどに、茶褐色のお湯で、ツーンとした如何にも体に効きそうな匂いがする薬草風呂があるが、あれと同じ匂いである。
中には豚の足、臓物、骨、きのこ、他よくわからない雑多なものが入っており、味はこれまで食べたことのないものだった。
「確かにオリジナリティーがありますね。初めて食べる味です」
「それでどうですか、バクテは?」
「・・・・、ソーソー(まあまあ)ですかね」
「ソーソーは、良くもないって意味ですねぇ」
「いや、そうではなくて、あまりにもオリジナリティーがありすぎて、口がびっくりしているだけですよ(笑)。おそらく慣れてくれば美味しく感じるはずです。しかしこれは、体にすごく良さそうな匂いと味ですねぇ」
「ええ、もちろん体にはすごくいいですよ。これは薬草からたっぷりとエキスを抽出したスープですから・・・これを作るときには、強火で急いで作ったらだめなんです・・・」とまあ、それからも延々と料理の話が続いたわけである。

さてそのバクテを食べて会社に戻ったが、午後はいつもよりも眠くて体がだるい。
僕がスタッフに、「昼バクテを食べたから、こんなに眠いのかなぁ〜」と言うと、マレー系の彼らはバクテを全く知らなかった。僕がバクテの内容を説明したら、彼らは汚い物でもみるような顔つきで、私たちはそのようなものは食べないと言う。モスリンの彼らは、豚は食べないし、豚のエキスが入っているものさえ食べないから、かつて味の素に使われているアミノ酸で騒ぎになったことを思い出しながら、彼らがバクテを知らなくて当然だということに納得した。
このように宗教上の理由も重なって、マレー系と中国系の食は、民族でほぼ完全に分かれているようである。ちなみにモスリンはお酒も厳禁である。
職場や地域、そして各種パーティーや食事会・宴会などのことを含めて考えると、なんともわずらわしいことのように思えるのは、きっと僕が日本人だからだろう。

僕はフィリピンとマレーシアは、同じ南国の同じようなエリアにある国なので、共通点も多くあり、似たようなものだろうと思っていたのだが、少し滞在しただけでも驚くことが山のようにあることに驚いた。やはり世界は広いということである。

それにしても、アジアの国々の発展は凄まじい。
それを十分に認識しておかないと、日本は取り残されてしまうような危惧を覚えるのは、僕だけであろうか。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:56.クアラルンプール
2009年12月20日

55.嫉妬深いフィリピーナ

今回の急遽決まったクリスマスシーズンのマレーシア出張に、当然モナは不満なのだが、それだけではなく色々と心配をしている。それは、野に放たれた僕が、どこで何をしているのか気になって仕方がないのである。もっと詳しく言うならば、女性のいるお店に行っていないかどうかである。
男が外へ出ると色々と付き合いがあるということも、彼女は承知している。そして彼女は男同士が集まると、ろくでもない場所へ行きたがると信じている。
日本で仕事をしながら、散々そのような男を見てきたのだから無理もない話しであるが。

だからスカイプで映像を出して、ほら、どこへも行かずにホテルでおとなしくしてるでしょってことを、僕は毎日証明しなければならない。これが義務付けれらており、結構大変なのである。
一度そのような習慣が確立すると、連絡を取らないのは怪しいということになってしまうので、常に気を使うことになる。

かつてモナがフィリピン、僕が日本にいる時にも、その傾向は多分にあった。
モナのメールに返事をしないと彼女は心配になってしまうため、メールの返事ができなくなる状態、例えば外に出かける時には、どこへ何をしに行き、何時頃帰ると連絡しなければならなかった。そして帰宅したら、無事に帰ったことを再び連絡する。予定帰宅時刻を過ぎても家に帰らない場合、彼女はずっと寝ずに待っている。帰りが遅くて何かあったか心配していたというのが、いつも彼女の言い分だった。

フィリピーナ全般が、とても嫉妬深いし疑り深いことは、既に知れ渡っていることである。旦那や恋人が外へ飲みに行くと、一定時間毎に携帯へ電話を入れるフィリピーナも珍しくはない。帰ったら今度は、飲んでいたときの様子やその店の名前、女性の有無、女性がいた場合はフィリピン人か日本人か・・・。緩やかな滑り出しで質問がスタートしながらも、どこかで噛んでしまうようなことがあれば、その尋問は容赦なくヒートアップしていく。

フィリピーナは不思議なことに、フィリピンのお店に行ったとなると、途端に目が釣り上がる。勿論女性のいる店に行っただけでも面白くはないし、飲んだグループに女性がいたというだけで、それも追及の対象になるのだが、それはある程度説明をすると納得する。しかし飲みに行ったお店がフィリピン関係だったということだけは、決して許してはくれない。日本人女性の店はいいけれど、フィリピーナが相手をする店は絶対に許さないというフィリピーナは、おそらく珍しくはないのではないだろうか。
あれは一体なぜなのだろうか?フィリピーナはフィリピーナを信用していないから、危ないと思っているだろうか?つまり、フィリピーナは客を囲みこんでしまうのが上手だから、危ないと思っているのかということである。
それとも自分の旦那や恋人が、日本人女性にうつつを抜かすのは許せるが、同じフィリピーナの場合は土俵が同じだから、プライドが許さないのだろうか?
一度モナにそれを訊いたことがあるが、わからないと言われた。それでもフィリピーナがいるお店はだめということだった。

フィリピーナの奥さんを持つ人が執拗な電話チェックを受けているのを見ると、あなたの旦那はそんなにもてないから、心配しなくても大丈夫だと教えてあげたくなったりする。自分の選んだ恋人や旦那は、世間でも大変もてると信じきっているのだろうか?自分のケースにおいても、僕はそんなにもてないから心配するなと言うのだけれど、あなたもてるでしょうと信じてくれない。

昨日はこんなことがあった。
昨日はマレーシアに来ている社長のお誘いで、夜の7時にクアラルンプールにあるジャパンクラブへ行くことになっていた。ジャパンクラブとは、マレーシアにいる日本人のコミュニケーションを図るという目的で設立されたクラブで、その建物の中では、様々なサークル活動がされており、和食レストランなどもある。今回は見学ついでに、そこで一緒に食事をしようということであった。普段社長はそのクラブで、人脈作りを兼ねながら趣味の囲碁にいそしんでいるのである。

「マハール、今日は何かスケジュールある?」
「あるよ、7時に社長とジャパンクラブで待ち合わせ」
「それ、マレーシアの女の人がいるの?」
「さあ、わからない。ジャパンクラブだから、日本人だけじゃないの?」
「日本人のおんな?」
「は?女性もいるし男性もいるでしょ?」

最初、モナが何を話しているのかさっぱり理解できなかったが、次の一言で判明した。

「だってクラブでしょ?」
「・・・・あ〜、そーゆーこと?クラブって言っても、お酒を飲むクラブじゃないよ」
モナはお酒を飲むクラブと勘違いしているのだ。

僕は慌てて説明したが、モナは僕が誤魔化していると思っているのか、しつこく質問攻めをしてくる。しかし僕もそこに行くのは初めてなので、色々と訊かれてもわからない。ちぐはぐな回答をしながら、こちらに焦りが生まれ、ますます不自然な対応になっている自分に更に焦りを覚える。そしてようやく納得してもらい開放。

「それで何時にホテル帰る?」
「食事だけだから、たぶん9時くらいかなぁ。社長はお酒飲まないし、女性がいるお店も行かない人だから」
これは本当のことである。
そんなやり取りがあった後、ミッドバレー(MidValley)という所にあるジャパンクラブへ電車を乗り継いで行ってみた。

ジャパンクラブでは予定通り食事を1時間半ほどで切り上げ、それだけで解散と相成ったが、帰りの電車で予定外のことが起きた。

ホームで電車を待っていると、ようやく自分が乗る電車がやってきた。しかしホームに入る100mほど手前で電車が止まり、前方を照らすライトも消えてしまった。
上りと下り一本ずつの線路なので、その電車が動かないことには次の電車が来ることない。
信号待ちでもしているのかと思っていたが、その電車が全く動かないのである。
反対方面(向かい側のホーム)には、電車が何本も入ってきては出発していく。
なにやらマレー語でアナウンスが入っているのだが、よく聞き取れないし、聞こえたとしても意味不明である。
次第にホームには、電車を待つ人が増え始めた。最初は何食わぬ顔で話し込んでいる地元の人たちも、100m先に停止している電車をちらほらと気にし始めた。
結局その電車は約40分間停車して、ようやく動き出した。まるでホームに人がたまるのを待っているかのようである。
ようやく電車に乗り込んだが、その電車は次の駅の手前でも同じように停車した。車内でアナウンスは全くないし、乗客はざわつくわけでもなく普通に話しをしている。次の駅の停車は10分程度であったが、そんなことがあり、ホテルへ帰り着いたのは10時半頃であった。

部屋へ入るなり、すぐにモナへスカイプをつなぎ無事に帰ったことを報告するが、帰りが遅くなったことで、どこかへ行っていたのではと疑われた。それほどしつこい追求ではなかったが、万事このような具合である。
だから悪いことをしていなくても、ちょっとした言い間違いが命取りになったりするのである。ちょっとした不可抗力のアクシデントがあった場合には、ついつい言い訳がましくなってしまい、事実を話しているにも関わらず、自分の説明が不自然になってはいないだろうかと気にしている。
おそらくP旦那の、共通する苦労の一つではないだろうか。


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