フィリピーナと共に
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フィリピン生活:カテゴリの記事一覧です。

2009年12月16日

51.急遽マレーシア

今マニラにいる。今日(12/15)のレガスピ14:10発セブパシフィック便でマニラにやってきた。そしてマニラ8:55pm発のクアラルンプール行きに乗り、マレーシアへと飛ぶ。

突然マレーシア行きが決まり、エアチケットも急遽昨日予約し、本日の朝に受け取った。
突然のマレーシア行きにモナはいささか不満のようである。なぜかというと、本日15日は、ユリが生まれて丁度一ヶ月で、ささやかなお祝いをすることになっていたからだ。

「ダディーはあなたの一ヶ月のお祝いの日に、いないんだって」と、モナは僕に聞こえる声で、ユリに話しかけるように言っている。
しかも当初の話では、マレーシアの出張は12月25日まで。そのスケジュールでは、僕はモナと一緒にクリスマスを過ごすことはできない。2重のショックに、モナはやや無口になっていた。

僕は誕生一ヶ月など気にもしていなかったが、モナもママも、最初から当然のようにお祝いをするつもりでいたようだ。
フィリピンでは、誕生日は一年の中で一大イベントであるが、とにかく生まれたということに対して、節目にそのことを喜び、みんなで幸せ感を共有しながら祝うのが当然となっている。だから生誕一ヶ月も重大事のようである。
フィリピンのお祝い事と言えばスパゲッティーが登場する。ママがスパゲッティーを作ると数日前から予告していた。この調子でいくと1歳を迎えるまでは、毎月スパゲッティーが用意されるのではないかと思える張り切りようである。

マレーシアには本来であれば、マイレージカードを持っているPAL(フィリピンエアライン)を使いたかったのだが、なぜかクアラルンプール行きはインターネットでの予約も購入もできず、かつ、PALへが何度電話をかけても話中で繋がらない。PALの電話はいつでもそうである。万年話中で、電話を拒否するために、受話器を上げているのではないかと疑いたくなるほどである。客のことを考えて、少しは回線を増やすべきだと思うのだが、殿様商売が身に付いているPALに、そんな考えは毛頭無いようである。

いつも時間にルーズなセブパシフィックはいつも敬遠していた。そして4時間遅れをくらってから二度と使わないと思っていたが、こちらは地元の旅行代理店であっさりとフライト情報を入手でき、しかも予約も支払いも地元でできるという。その代理店は残念ながら、PALの国内線は扱っているが国際線は扱えないということで、それではとセブパシフィックのフライト情報を確認してみた。

すると帰りの便が、クアラルンプール発1:20amという真夜中であることがわかった。
普通であれば敬遠される飛行日程なので、旅行代理店の女性は少し顔をしかめながら、これだとだめかというような表情を作った。しかし夜中過ぎに出るということは、帰国便に乗る日にも、目一杯仕事ができるということである。
実は今回話が急であったために、15日フライトが無理であれば16日に飛ぶことにしていたが、18日はマレーシアの祝日のために、それだと実質働ける日が少ない。仕事のターゲットが緩ければ、短い時間でも効率良くやりますなどとそれらしいことを言って手抜きをするのだが、今回はそれほど甘い仕事ではないために、どうしてもこれだけは欲しいという日数がある。
指令が飛んだ瞬間に、レガスピ16日出発として、仕事のスタートは17日を想定していたので、15日のフライトチケットが取れた時点で1日稼ぐことができた。かつ帰国日も1日働けることがわかったので、その瞬間僕の頭の中でピンときた。
旅行代理店は帰国日を、24日は高いので25日が良いと勧めてきたが、僕は迷わず24日にしてくれと頼んだ。24日の1:20amでクアラルンプールを出ると、マニラに到着するのが5:00amらしい。そして同じくパンパシフィックのマニラ発6:00amレガスピ行きに乗り継げば、7:00amには無事にレガスピに到着し、クリスマスには辛うじて間に合うということになる。
乗り継ぎ時間が一時間しかないことは少々気になったが、国際便が定刻通りにマニラに到着し、かつ国内便はいつも通り出発が遅れることを期待し、今回の日程をそれで決めた。
本日のセブパシフィックのチェックインカウンターで、帰りの便のコネクションは大丈夫かと、それも念を押した。勿論返事はノープロブレムであり、最初からそう言われるのはわかっていながらも、訊かずにはいられなかった。

これでモナの機嫌はかなり回復した。生誕一ヶ月も大切であるが、クリスマスを一緒に過ごすことはもっと重要なことらしい。
ユリのお祝いについて、モナはまだ何かを言いたそうな雰囲気であったが、
「このお祝い、この記念と言っていたら、僕は仕事ができなくなってしまうよ。物事にはプライオリティーがあって、全部かなえるのは無理なんだから。とにかく今回は、クリスマスに間に合うようにしたから、それで勘弁してよ」
と釘を刺すように話したら、「そうね」とポツリと答えていた。

フィリピンでは、クリスマスは家族一緒に祝うというのが普通であるようだ。日本のように、恋人同士が二人きりで甘い夜を過ごすというわけではないらしい。
昨年のクリスマスは、モナはフィリピン、僕は日本にいた。今年ははれて結婚し子供も生まれたというのに、その初めてのクリスマスで僕が欠けてしまうのは、モナにとって耐え難いほど残念なことであるようだ。
とりあえずは、モナにとってのその悲劇を回避することができたわけである。
僕にとってもフィリピンでクリスマスを迎えるのは初めてのことで、フィリピンで一年の最大行事であるクリスマスが、一体どのような雰囲気になるのか楽しみでもある。


・・・というわけで、しばらくマレーシアに行きます。
この記事はマニラの空港で、予約投稿をしております。よってこれが更新された頃には、僕は既にマレーシアにいることになります。(セブパシフィックのターミナルはWiFiが無いので、超遅いスマートブロで苦労しています)
もしマレーシアで宿泊するホテルでインターネットが使用できなければ、しばらくブログの更新もままならなくなり、コメントレスもできなくなってしまう可能性があります。
もしそうなってからでは遅いので、今のうちにここでお知らせをしておきます。
もし全てが止まってしまったら、あ〜そうかと思い出して、どうか御理解下さる様宜しくお願い致します。

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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:51.急遽マレーシア
2009年12月15日

50.フィリピンの空

フィリピンにいる時には、いつも朝の5時には起きている。寝るのは11時前であるから、日本での暮らしとはまるで逆で、早寝早起きの規則正しい生活だ。
朝起きるとコーヒーを淹れ、家の裏口のドアを開け、そこの土間にある椅子に座り、涼しい風と苦いコーヒーとタバコで目を覚ます。
天気の良い日は、家の裏の草原を眺めながら、朝のすがすがしさを満喫する。
本日も家の裏から見る空は、よく晴れ渡っていて広く感じられた。

一転反対のマヨン方向を見ると、分厚い雲が山を覆っている。
昨夜はマヨン火山が火を噴いたそうである。夜中の1時頃の話で、噴火音も地震も無かったから僕は全く気付かなかったが、火山の周辺は灰が飛んでいるという話を聞いた。そのために山は全く見えないという話であったが、山の周りに立ちはだかるそれは、一見灰なのか雲なのか区別ができなかった。
日本で火山が火を噴いたりすれば全国ニュースになるだろうが、今のところテレビでそんなニュースをやっている気配はなく、ここの人たちも日常の些細な出来事のようにそのことを話している。

一週間前に撮影した、煙を吐くマヨン火山
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以前、海外に出るとどこへ行っても空が日本と違うと書いた。
ここで見る空も同様、広さや高さ、そして色が違うように思える。
空間が何か違うように感じる理由の一つは、きっと周囲に建物が無いせいである。
考えてみれば、普段日本で暮らす場所は、住宅地といえどもマンションが立ち並び、周囲の高い建物が空を狭めている。日本でも高原のようなところへ行けば、広く高い空を見つけることができる。

もう一つの理由は、雲が空の奥行きを作り出していることである。低い雲の上に高い雲があり、その上に青空が広がっている。それが空に立体感を生み出し空を高く感じさせる。そして雲と青空のコントラストが、空の色をより青く見せる。

フィリピンへ来て一ヶ月、毎日空を見上げてようやく気が付いた。日本の空との決定的な違いは、きっとこの雲の様子が違うことである。

さてその考えが正しいのかどうか・・・。
先月フィリピンへ来てから撮影した空の写真を紹介する。

こんな空を毎日見ながら暮らしていると、疲れた時でも大変癒される。
フィリピンの田舎で暮らす醍醐味の一つである。

家の裏から
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近所の朝の港から
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ジャマイカのサンセット
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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:50.フィリピンの空
2009年12月14日

49.家の前の通りにて

日曜日の夕方、僕は古い家で暇をもてあましていた。
午後から新居のジャマイカに行く予定が雨で中止となり、今日は家の中でずっと本を読んでいた。日本から持ち込んだ単行本が6冊。とうとう最後の一冊が読み終わってしまう。
読書も一段落ついて、タバコでも吸おうと道路に出た時であった。
外は既に暗くなっており、雨は上がっていた。ちょうど一人の若い男が、木箱を持って近づいてきた。

最初は大抵地元の言葉で話しかけられる。僕が地元の言葉を知らないと知ると、相手は英語に切り替える。
彼は家の主人(ダディー)はいないかと話しかけてくるので、今いないと答えた。
すると、手に持っている箱を預かってくれと言われた。怪しげな感じがしたので、家の中で子供をあやしているモナに状況を説明すると、彼女はすぐに理解して、その箱を受け取ってくれと言う。言われた通りにそれを受け取り、家の中に持ち込みながら、これは何と訊ねると、モナは「神様」と言った。

その木箱の前面には観音開きの扉が付いており、その扉を広げると確かにその中にマリア様の人形が入っていた。
持ち回りで各家庭に1日だけ置いて、祈りを捧げるらしい。よって翌日は隣の家に移動するようだ。ぐるぐると近所を回り、一周したらまた戻ってくることになっているらしい。
そういえば以前も一度ダディーが外から木箱を持ってきて、セントニーニョ人形を置いてある棚に載せていた。つまり15日に1度それが回ってくる計算になるから、15軒ほどでその神様を順繰りに回していることになる。

家の前の通りは幅が3メートルのでこぼこ舗装路である。舗装路といってもアスファルトではなく、コンクリート路である。だから道路が傷んでくると、簡単にでこぼこになってしまうのだ。
そこでタバコを吸っていると、とにかくわけのわからない人から話しかけられることが多い。それが怪しいものなのか、それともまともな用事なのかさっぱり判断できないから、知らない人から下手なものを簡単に受け取れないのである。


プロモと称して、今ただだからこの洗剤を使ってみないかといった話をされた時には、モナにそれは要らないと言われた。ただだからもらっておけばいいのではと思いながらも、実は何か裏があるのから受け取らないのかと勘ぐってしまう。日本でもただほど高い物はないということもある。

突然手を差し出されて助けて下さいと言われたこともあるが、それも無視してよいと言われていた。

かと思うと、ペーパーを差し出しながらビコールの言葉で話しかけれらて困っていたら、ママがお金を渡すために外に出てきた。後で聞くと、その人の家で誰か亡くなったらしいのだが、葬儀のお金が無いので助けて欲しいというものだったらしい。こちらに示した紙は死亡診断書で、嘘ではないということをそれで示しているそうだ。そのようなケースでは、5ペソ〜20ペソくらいのコインを渡すそうである。困っている人たちは、そうやって一軒一軒まわりながらお金を集めるようだ。ここに来て一ヶ月になるが、このケースは既に3回ほど見かけた。
他にも家族が大病を患って、病院代がないから助けて欲しいというお願いもあるらしい。そのケースでも近所を歩き回って、知らない人にもほんの少しずつのほどこしをお願いするそうである。その場合は、数ペソというわずかながらのお金を出すのが普通だそうだ。
しかし保険の利かないフィリピンの病院代を考えると、一軒で数ペソしか集まらないのであれば、随分と気の遠くなる作業になるなぁと思ってしまう。

物売りも多い。自転車で何かを売りに来ているのは分かるのだが、売り物がケースの中に入っているから何を売っているのかはわからない。とにかく物売りの気配を感じ取った時には、何を売っているのを確認せずにほとんど断ることにしている。

時には徒歩で、両端にタライやポリバケツをたくさんぶら下がった棒を肩に担いで売りにくる人もいるし、自転車のアイスクリーム売りがくるときもある。

あるおじさんは、ふらっと僕に近づいてきてポケットから小さなケースを取り出し、それを目の前で開けて、シルバーシルバーと連呼しながら、それを要らないかと言ってきた。見るとケースの中には小さなアクセサリーがたくさん入っている。その中から日本の100円玉を取り出して、日本のお金だ、記念にこれを買わないかとしつこく勧めてくる。僕を日本人と知ってか知らずか・・もし気付いてないのであれば、少し笑える話だ。
しかしその100円、よくできてはいるが手作り品である。下手に買ってそれを持っていると、偽造硬貨所持の罪になってしまうので、要らないと断るがかなりしつこい。そんな輩もよく歩き回っている。

よく来るのは、「オー、オー」っと尻上がりの声を上げて自転車で走り回っている人である。
何度聞いても「オー、オー」にしか聞こえないが、実は「バロォーット」と言っているらしい。バロットのバは低い声で短く、そしてロを尻上がりに長く伸ばして叫んでいるから、オーオーに聞こえる。
バロットは卵の中でヒナがかえりかけのものをゆで卵にしたものである。ほとんどヒナになってしまったバロットは、鳥の羽もあれば骨、くちばしもできている。僕もかつては散々食べさせられたが、食べるのはいつも、日付の浅い、まだしっかりとヒナの形になっていないものだけで、もし羽やくちばしが出てきたら、そこで食は終了となる。
ここではバロット売りが来ても買うことはない。モナにバロットは食べないのかと訊いたら、バロットは好きだが、高いから買わないということだった。いくらかと訊くと一個55ペソだそうで、確かに家族分を買うと300ペソくらいにはなる。日本で1500円くらいの焼き芋を買う気分と似ているかもしれない。
バロットは価格高騰品の一つだそうで、かつては一個10ペソたらずだったそうである。

一度は断った物売りが立ち去った後に、それは買うと言われて行商を呼び止めたこともある。
地元の言葉だけのやり取りで、僕は内容は何かさっぱりわからずに断ったのであるが、その時には神様に捧げる花を売りにきていた人であった。家の中に飾られているセントニーニョの人形の前に生ける花である。

とにかくここに住んでいると、こうした人たちが後を絶たない。
それらの一つ一つの内容を確かめるのも面倒であるし、話しているうちに怪しい罠にはまるのもいやなので、基本は手を左右に振って、まるで条件反射のように要らないと言うことにしている。

しかし子供の頃の日本を見ているようで、実は物売りを観察するのは楽しかったりするのである。だから僕はいつも家の前の道路に出て、辺りを観察しながらタバコを吸う。
物売りに混ざって、パジャック(自転車版トライスケル)の往来も多い。パジャックの乗客は、見慣れない人間が路上でタバコを吸っているので、一様に僕をジロジロと見ながら前を通り過ぎて行く。

今日の夜には、道路で小さな子供たちに囲まれた。僕はゆっくり口調で英語で話しかけるが、子供達は英語が通じないようで、日本人の僕が何かを言うたびにきゃっきゃと喜んでいる。子供達は地元の言葉で、僕に何かを伝えようとしているようにも思えた。同時に、マニーマニーと聞こえる言葉を連呼するので、もしかしたらお金をせびっているのかもしれないと思った。どうしても囲みを解いてくれないので、最後はバイバイと言って家の中へと退散した。

家の前の通りでは、夜暗くなってからでも、普段から子供たちが遊んでいる。しかし今日のように取り囲まれたのは初めてであった。
家の中でモナにそれを伝えると、今の時期はカロリンだからと言う。
「は?ハロウィン?」
「違う、カロリン・・ハロウィンは11月。12月はカロリン」
そういえば、子供たちがカロリンという単語も連呼していた。
「もしかして、それって子供に何かをあげるの?」
「そうよ、キャンディーとかコインをね」
「あ〜、そうか・・だからマニーマニーって言ってたんだ」

少し悪いことをしたかなぁと思いながらも、僕はその時お金を持っていなかったからどうしようもない。仮に財布を持っていたとしても、子供たちは全部で10人ほどいたから、彼ら全員にあげるほどのコインも持ち合わせていなかった。
今僕の財布の中には、お札が100ペソ札一枚と50ペソ札一枚に、1ペソコインが数個しか入っていないのである。
実はカロリンとは何か、それを詳しく訊く前にモナが寝てしまった。そして今日は、ジャマイカの住人による定例ミーティングで、ダディーもママも今家にいない。
だから僕はカロリンの意味を、今誰にも聞くことができない。

静まりかえった家の中で、今僕は一人だけ起きている。
久しぶりに一人きりになったような気分の中で、大人のためのカロリンが欲しいなぁなどと、一人冗談を頭の中でつぶやいている。
遠くからどこかで大音量で鳴らしている音楽の低音だけが、かすかに響いている。
本来はとても静かな場所であることに気付かされる。
久しぶりの静かな夜を満喫している。

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