フィリピーナと共に
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2012年12月18日

644.出稼ぎ者の気持ち

 クリスマス前のマレーシアクアラルンプール空港マニラ行き。昨年も同じ時期、同じ時間帯の飛行機に乗った。マニラ行きだけに、搭乗ゲートの前はフィリピンに帰るフィリピン人がほとんど。クリスマス休暇を取り、久しぶりに故郷に帰る人が多いのだろう。普段は異国で働き、せっせとフィリピンの家族に仕送りしている人たち。久しぶりの帰国、そして家族との再会に胸を躍らせ、みんなはしゃいで笑顔が絶えない。たまたま搭乗ゲートで顔を合わせた同じフィリピン人同士、弾む会話が止まらないという様子。もう飛行機に乗る寸前、間違いなく明日の朝マニラに到着すると、電話で家族に報告している人多数。タガログで話していれば、まず間違いなくフィリピンの家族との会話だろう。
 僕はタガログは知らないし、日本人ということで誰からも声をかけてもらえないが、気分は同じOFW(オーバーシーフィリピーノワーカーズ)。今は周囲のフィリピン人の気持ちが良く分かる。先ほど僕も家に電話をし、飛行機に何かなければ間違いなく帰れるからと報告した。明日はマニラで家族と合流し、マニラで二泊してから自宅に帰ることになっている。
 ベルから珍しいお願いがあった。マニラで、僕と二人だけで買い物をしたいそうだ。どうやらおねだりしたいものがあるらしい。迂闊に了解し、その場で「これこれ」などとパソコンを指さされても困るので何が欲しいのかと訊いてみると、お目当ては何かの人形だそうだ。ユリの分と二つ買いたいようだが、ユリには内緒でサプライズにしたいらしい。だから僕と二人だけで出かけたいというのようだ。ベルは数日前から、このマニラ旅行をずっとはしゃいでいる。
 ユリは最近YOUTUBEに凝っていて、十一時頃に電話した時はまだ起きていた。モナに早く寝かせるように言うと、さっきからそう言っているが、いつもiPadのバッテリーが切れるまで言う事を聞かずに寝ないと言うので、電話をスピーカーにしてもらい、早く寝ないとマニラに連れていかない、お留守番だと言ってやった。その直後インターネットの不調で電話が切れ、三十秒後に電話が再び繋がったので、ユリのとどめの言葉を告げようと思ったら、もう寝たと言われた(笑)効果てきめん。それぞれの気分の盛り上がり方が同期しているようで面白い。なんとなく家族になってきたなぁと、しんみり思ったりする。

 明日の明け方は、もうマニラについているはずだ。
 人間大変なことがあった方が、その後の喜びが大きくめりはりがあって良いのかもしれない。少し前に自分の人生を起伏の激しい人生だと書いたが、のっぺりした人生よりも楽しいかもと、こんな時だけつくづく思う。
 フィリピン人も浮かれた気持ちで里帰りし、家族と会ってますます盛り上がり、海外で稼いだお金を大盤振る舞いするのだろうが、僕も今回はそんな気分になっている。今朝モナから電話があり、リビングのソファーの表面を布から皮に張り替えたいがいいかと言われた。クリスマス前に仕上がると言うので、値段を聞いたら一万五千ペソ(三万円)と言われ即答で了解してから、いかん、気を引き締めなければと反省した。しかしそのすぐ後に、大型の液晶TVを買うかどうかを悩んでいる自分がいる。だから今は、本当に出稼ぎフィリピン人の気持ちが分かってしまうのである。

 ……とここで、予定より二十分も早くボーディングのアナウンス。みんな気がせっているから反応が早い。あっという間に長蛇の列ができている。
 中途半端だが、とにかくこの浮かれた気持ちをアップさせてもらった。



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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:644.出稼ぎ者の気持ち
2012年12月16日

643.クリスマスに向けて

 マレーシアともなると、とにかく会社に色々な人がいる。僕が与えられているブースの隣は、マレーシア人ではない外人さん。朝は必ず挨拶をするが、その時に返される挨拶が、頭を小さく下げる微妙な日本風。さて、どこの国の人だろうかと思っていた。
 ある日現地の人間と夕食を一緒するため珍しく繁華街に出て、食後に二人でコーヒーショップのリラックスタイムを満喫していると、道路から店のガラス壁を通してこちらをちらちら見ている綺麗な女性がいた。年齢は三十前後の、女優のような本当に綺麗な人だった。(ある女優に瓜二つなので、もしかしたら本人? といまだに疑っている。まだ未確認)僕が気付くと、その隣にいた中国系の女性もこちらを見た。中国系女性は明らかにどこかで見たことがある。ん?と思って手を振ってみると、更に隣にいた男性がこちらを見て、中国系の女性と一緒に手を振ってきた。その男性が、会社の隣のブースにいる外人さんであった。
 なんとその外人さんはある有名なフランス人特殊技術者で、最初に見た綺麗な人は奥さんでしかも日本人。奥さんは日本人がいるということでこちらをちらちら見ていたそうだが、旦那さんが僕を同じ職場の人だと言ったので、ますます興味を持って見ていたらしい。そして中国系の女性は今僕がお世話になっている会社の人間。
 それをきっかけに、フランス人男性と仲良く話ができるようになった。

 会社の喫煙場所では、ピアスをした芸術肌のお兄ちゃん(年齢四十少し前くらい?)をよく見かける。彼の服装はいつもTシャツにジーンズで、周囲の方々と明らかに雰囲気の違う自由人。明らかにマレーシア人ではない。という僕も日本人で唯一のジーンズ派で、何か同じ匂いのするもの同士、何となく気になっていた。ある日思い切って僕の方から彼に声をかけてみた。するとその人はポルトガル人。最初はポルトガルという言葉が聞き取れず、どうしても「ポーチュグー」に聞こえ何度も確認した。そこでその国はどこにあるのかと聞いたらスペインの隣だと言うので、ようやくポルトガルだと分かった。英語ではポルトガルをポーチュグルと言うのだと、そこで初めて知った。
 そのお兄さんは契約で働いているらしく、会社の中に本格的なスタジオを作っているそうだ。一年かけてようやく形が整い、今尚音の改善作業をしているとか。使用機材が海外からの取りよせばかりで、とにかく時間がかかるそうである。そんな会話をきっかけに、スタジオを案内してもらうことになった。中はこんな感じ。既にレコーディングもしているらしく、そこでできたアルバムを一枚タダで貰った。

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 そのお兄さん、楽器をやりたくなったら、いつでも遊びに来てくれと言ってくれたので、僕は時々頭の柔軟体操と称して、息抜きでスタジオに遊びに行くようになった。
 彼はクリスマス休暇だと言い、金曜日一年ぶりに家族の待つポルトガルに笑顔を振りまきながら帰ったが、ポルトガルは今不景気で、このような生活は仕方ないとこぼしていたのが印象的だった。

 セキュリティーのおじさん達とも仲良くなり、朝と夕方は、毎日セキュリティーハウスの中でたばこを吸いながら雑談している。そんなことをしているうちに、セキュリティーの一人から、大変珍しいものを見せてもらった。これをよく見て欲しい。

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 一番上の写真の紙幣にはペソと書いているのでフィリピン紙幣のように見えるが、札の上に日本政府と英語で書かれている。なんとこれらは、世界大戦当時、日本政府の作った現地紙幣である。
「これ、日本で売ったら高い値段で売れるかも。生活に困ったら、僕が日本で売ってあげる」と言うと、持主は笑いながら「宝物だから、これは売らない」と言っていた。

 僕がこの目で初めて見る、日本占領の具体的な証である。あの混乱期、日本はきちんとこのような紙幣まで作っていたのかと、少し驚いた。おそらくそれは氷山の一角で、他国を占領するというのは、想像以上に労力のかかることだと改めて実感した。
 そのお札の件から、あの時に日本が来なければ、今のマレーシアはなかったという話になった。全くその通りだと思ったが、そう言ってもらえると嬉しいと僕は答えた。日本が立ち上がらなければアジアは自立のきっかけを失い、今のアフリカと同じ運命を辿っていた可能性が高い。
 日本の占領の特徴は、現地の人に教育を施し自立を促すところであった。自国の物を現地に持ち込み、それを売りつけたり低賃金で言うなりに働かせる欧米型の搾取型占領とは大きく異なる。
 よって日本の実効支配がもっと長く続けば、フィリピンを始めとしたアジアの国々は、もっと豊かになっていたのではないかと僕は考えている。日本語も浸透し、アジアは大きなまとまりのある、日本を中心とした一大経済圏に発展していた可能性があった。
 僕は決して戦争や侵略を肯定するものではないが、今のフィリピンを見るとそれが残念に思えてくる。
 このようなことを言うと、ステレオタイプの考え方しかできない方に、狭い了見をベースにお前の思想は危険だと騒がれそうなのでここで止めておくが、そう騒ぐ人には、是非現地の様子をその目で見て、現地の人の肉声に耳を傾けて欲しい。清濁混在の実態があったことに、少しは気付いてくれると思われる。

 何度もマレーシアに来ているが、現地に溶け込むほど新しい発見がある。
 ここで具体的に紹介したのはフランス人、ポルトガル人だが、実はまだまだマレーシア以外の国籍を持つ人たちが、会社の中で普通に仕事をしている。タイからマネージャーとして引っ張られた若い女性もいるし、ロシアのはではで女性もいる。働く人の国籍混合で、アメリカやヨーロッパで見たオフィスにいるような感覚を少し覚える。
 現在日本から、自らを国際人と称する御老体が来ているが、その方がそんな様子を見ておっしゃっていた。
「いや〜、日本人は島国根性が強くてだめだね。もっと国際的にならなくちゃ」
 それに対して僕は明確に反論しなかったが、日本人は英語を話す必要もなければ海外で働く必要もなく、それで幸せに暮らせるならそれで良いではないかと言いたかった。ここで言う国際人とは、ほとんどが食うために仕方なくそうしているだけの話で、そうする必要がないというのは、幸せな国であることの証だ。国際的に活躍しているように見える人も、自国で稼げるなら家族と一緒に暮らしたいと思っているし、僕もそうである。(ただしフィリピン…笑)
 しかし、いざとなればそれができるというのが強みであることは間違いない。
 僕はフィリピンで暮らすようになってから、モナとの会話が日本語であるため、随分自分の英語力が落ちているのをマレーシアで実感した。しかし一カ月も英語だけで仕事をして、ようやくかつての勘が戻りつつある。

 もうじきフィリピンに一時帰国となるが、当初予想していた通り、現地の仕事に入り込めば込むほどマレーシアを不在にするのが困難な状況になっている。しかしそこは割り切って、クリスマス前に帰るという家族への約束をしっかり守るつもりでいる。既に秒読み開始状態で、今更どんでん返しをくらう事態になれば、今後この仕事を辞退させて頂くと明言するつもりでもいるほど、僕は帰る気満々状態。フィリピンではマニラで二泊し、そこにモナ、ベル、ユリが合流する。ベルは家族のクリスマスだとおおはしゃぎしており、興奮して夜も眠れないとフェイスブックに投稿していた。ユリは飛行機に乗れる、ホテルに泊まれる、ホテルでスイミングができるということが楽しみらしく、先日テレビ電話でユリに確認すると、ユリは首が疲れるのではないかというくらい、何度も頭を上下させ「イェ〜ス」と答えていた。よってしばらくの食いぶちを失うことと天秤にかけても、今回のベルやユリの期待を裏切ることはできない。
 そしてマニラでは、ある方と行動を共にすることになっていて、それがまた自分の大きな楽しみの一つとなっている。まるで恋人に会いに帰るような気分になっているほどだ。

 しばらくマレーシアを留守することに現地のマネージャーは困惑の表情を作ったが、そこは外人で、家族があっての仕事であることを理解してくれている。
 しかも自分がいないと困るなどというのは思い上がりで、これまでいなくても何とかなっていたのだから、これからも何とかなる。会社とはそのようなものだ。
 そのことにしっかり気付かれると僕の首が飛ぶことになるが、食いぶちが無くなれば困るので、なるべくはっきり気付かれないようなさじ加減だけは一応考えている(笑)
 実は僕も昨日、本日とよく眠れない状況で、朝は二時や三時に目覚めてしまう。いつもの休日早起き病とは少し違う。どうやらベル同様、僕も帰国に対して興奮しているようだ。
 昨日は気がせって、手持ちのほとんどの現地通貨を早々とUSダラーに両替してしまった。その後夕食を食べ、夕食代を支払った後に「あっ、金がない!」ということに気付いた。
 今日は慎ましやかに過ごさなければならい。外食の安いマレーシア。とりあえず何とかなると思うが、問題は帰国の際、空港でコーヒーを飲む余力が残っているかどうかである。



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カテゴリー:フィリピン生活
エントリー:643.クリスマスに向けて
2012年12月09日

642.正直言って、暇です

 日曜日、夕方の用事しかない。モールをぶらつくのも飽きたし意味無く金が減る。フィリピンの自宅では親戚一同が集合しているようで、忙しく相手にしてもらえない。本日投稿分のブログ記事も書いてしまった。昼飯も食べたし洗濯も終わった。仕事も少しやった。


 夕方まで何せいって言うねん!(関西出身ではありません)

 ということで、とりあえず掃除を始めた。ここに備え付けの箒がある。これで床を掃いてモップで汚れを落とす……、つもりで始めたが、

 この箒がいらつくねん!

 何がいらつくって? それはこの写真を…。
写真.JPG

 箒はマレーシア製のものだと思われる。いや、もしかしたら中国からの輸入品か?
 写真の箒の手前に、箒の抜け毛のようなものが見えると思われる。
 この箒、掃いていると、このように抜け毛がぽろぽろ。写真の抜け毛はまだ固まりで大きいが、細かいものまでたくさんある。せっかくかき集めたごみを塵取りに入れようとしても、次から次へとぽろぽろ、ぽろぽろ。箒が通ったところに箒の抜け毛が。

 いつまでたっても掃除が終わらへんやないか!
 箒がごみ作って、どないすんねん!(関西出身ではありません)

 朝起きて、枕元の抜け毛に気付き、裸で四つん這いで綺麗にしたと思ったら、股間付近のベッドの上に縮れたものがたくさん落ちていて、それを片づけていたら、今度は綺麗にしたばかりの枕元の方に縮れたものがたくさん……みたいな。
 えっ、ちょっと違う?
 まあ、少々無理のある例えであることは承知でも、このいらつきは、どうしたものか。

 何が言いたいのかそろそろ告白すると、日本で昔から箒を使っていて、このようないらつきを感じた記憶がまるでない。
 つまり、日本人の物づくりとは、現在のハイテク製品だけに限らず、昔から丁寧だったと感心しているという話であった。
 暇に任せ、本日二つ目の投稿終了。

 次は何しようか?

※抜け毛という言葉を多用しましたが、気に障った方がいらっしゃれば、あらかじめお詫び申し上げます(笑)



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タグ:マレーシア
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エントリー:642.正直言って、暇です

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